介護ソリューション
まかせてIT

現代の日本社会において、高齢者の人口増加に伴い介護サービスの需要は急速に拡大しており、介護・福祉業の役割はますます重要となっています。一方で、慢性的な人材不足はさらに深刻化していくと考えられ、介護職員の業務負荷軽減への対策が喫緊の課題となっています。しかし、ご利用者さまそれぞれに合った質の高いケアサービスを提供するためには多岐に渡る介護支援が必要となるため、介護職員の業務負担は非常に大きいのが現状です。
キヤノンシステムアンドサポートの「まかせてIT 介護ソリューション」は、お客さまの環境をしっかりと把握し、課題解決に向けて最適なソリューションを組み合わせて提案を行います。介護記録システムに加え、見守り機器やナースコールなどのICT機器の連携により情報を一元管理し、介護職員はご利用者さまの状態をリアルタイムで把握可能になることで、業務効率化を実現します。介護記録システムをはじめ、ICT機器やソフトウエアの選定から導入、運用、保守、教育までをワンストップで支援することで、介護職員がご利用者さまと向き合う時間を創出し、安心・安全な施設環境の実現を支援します。

従来の介護現場では、手書き帳票やメモの転記作業に多くの時間が費やされていました。記録が曖昧になったり、申し送り事項が漏れてしまうことで、介護職員間の情報共有に不安が残ることも少なくありません。
介護記録システムと介護請求システムを活用することで業務効率化を図ることができます。

従来、ナースコールの呼び出し対応や内線・外線通話はPHS、見守り機器の発報の受信はスマートフォン、記録ではタブレットなどのように、複数の端末が利用されていました。
まかせてIT 介護ソリューションでは、ナースコールと見守り機器、介護記録システムと連携させることで、介護職員の業務効率化に貢献します。
ナースコールアプリでは、呼び出し対応だけでなく、見守り機器で検知した離床やバイタル異常の発報も受信し、通知を一元的に管理することができます。
また、内線・外線通話をスマートフォン1台に集約させることで、発報対応の記録も可能です。さらにナースコールのカメラ機能を活用することで、ご利用さまの状態をリアルタイムに把握でき、優先順位を付けた対応が可能です。
これにより、チーム全体で状況を共有し、迅速な初動対応と安心・安全なケアサービスの実現を支援します。
また、介護記録システムとの連携では、呼び出し履歴や対応履歴の入力が不要となり、ステーションに戻って転記する作業が減少します。これにより、介護職員の負担軽減と効率化につながります。

勤怠管理では、36協定の遵守や有給の付与など、労働基準法に基づく対応が求められます。
また、給与業務では、年間を通じて算定基礎や保険料・税率の変更、年末調整など定期的な設定変更や、アプリケーションのバージョンアップも必要となるなど業務は複雑化し、介護職員の負荷が増大しています。こうした背景からバックオフィス業務の効率化が求められています。
まかせてIT 介護ソリューションでは、お客さま環境に合わせて最適な勤怠管理・給与システムをご提案します。
さらに運用支援サービスで、日々の操作や運用に関するご相談や設定変更だけでなく、年1回の忘れやすい操作方法についてもご支援します。これにより、バックオフィス業務の効率化に貢献します。

介護現場では、ご利用者さまの安全確保や事故防止への対応など、介護職員の業務負荷が増加しています。
まかせてIT 介護ソリューションでは、見守り機器・ナースコールシステム・介護記録システムを連携させることで、介護現場の安全性と業務効率の向上を支援します。
例えば、転倒リスクのあるご利用者さまには、動き出しや離床時に発報するよう設定し、ベッドから降りる際の転倒を防止します。また、温湿度センサーや体温測定オプションにより、熱中症や感染症対策の強化に貢献します。さらに、寝たきりの方には体重測定が可能な機器を活用するなど、施設やご利用者さまの状態に応じた機器選定と設定で無駄な訪室を減らします。
加えて、ご利用者さまのバイタル情報から状態変化や異常をスマートフォンやインカムで受信でき、チーム全体で状況を共有し迅速な対応が可能です。
発報や対応内容、バイタル情報は介護記録システムと連携することで転記作業を削減し、業務効率化に繋がります。
これにより、ご利用者さまだけでなく、ご家族や介護職員にとっても安心・安全な施設運営に貢献します。

介護施設ではご利用者さまや介護職員の安全確保に加え、不審者や侵入者への防犯対策や事故・トラブル時の正確な状況確認が課題となっています。
ネットワークカメラを活用することで、施設内の様子をリアルタイムで映像確認できる環境を実現します。スマートフォンやパソコンから居室、廊下、レクリエーションルームなどの状況を把握し、必要なタイミングで迅速に駆けつけることが可能です。
また、施錠管理と組み合わすことで、ご利用者さまの離設リスクの未然防止や、来訪者の顔を確認しながら解錠など、防犯対策を強化することが可能です。
さらに、映像記録を残すことで、事故やトラブル発生時に正確な事実確認が可能となり、迅速な対応や再発防止策の検討に活用できます。
これにより、不審者や侵入者への対策だけでなく、施設全体の安全管理体制の強化に貢献します。

介護記録システムや見守り機器、ナースコールなど、施設でICT化を推進するためには、Wi-Fiや通信環境の整備が不可欠です。
加えて、通信端末が増えることで、情報漏えいや不正アクセスなどセキュリティ対策も複雑化しています。

まかせてIT 介護ソリューションでは、施設内の有線LANの敷設状況や電波強度、Wi-Fiの利用範囲、接続機器など現地調査を実施し、安定した通信環境の設計・構築します。
また、通信環境の整備だけでなく、サイバー攻撃を防ぐ仕組み、万一問題が発生した場合でも影響を最小限に抑える対策、そしてデータを安全に守るバックアップまで、総合的なセキュリティ対策を提供します。
これにより、安定した通信環境と強固なセキュリティを両立しながら、介護現場のICT化を促進し、業務効率化とケアサービスの質向上を支援します。

ICT機器やシステムの導入を進める中、導入業者が異なることでトラブルや操作方法に関する問い合わせが複数の窓口に分かれ、どこに問い合わせすればよいかわからないケースがあります。さらにICT機器同士の連携やネットワーク接続が増えていることから障害の原因特定に時間を要し、解決まで長引くこともあります。
まかせてIT 介護ソリューションでは、ネットワーク・PC・介護ソフト・ナースコール・見守り機器など、ITに関するトラブルを1つの専用窓口で受け付け、導入後の操作説明やトラブル対応までワンストップで支援します。障害発生時は、キヤノンシステムアンドサポートの専用窓口で原因を切り分けたうえで、必要に応じて各メーカーと連携し、迅速なトラブル解決を支援します。
これにより、複雑に連携するICT機器・介護ソフトのITトラブルを早期解決し、ケアサービスに集中できる環境づくりに貢献します。

ITソリューションの選定に入る前に、まずはヒアリングや現地調査を通じて、ありたい姿の把握と現状課題の顕在化を行います。
お客さまごとの状況に合わせ、将来のあるべき姿に向けて伴走支援いたします。