オフィス空間の色彩
色彩は人の感覚にさまざまに作用します。
色を活用することでオフィスの快適性を向上させることが可能です。
圧迫感を感じるのはどちら?
例えば色には重さがあります。
下図のレイアウトは左右全く同じですが、天井と床の色を入れ替えただけで圧迫感を感じます。
色彩の与える主な影響例
色彩のコーディネート(例)
■事務部門・・・長時間のデスクワークのストレス軽減を
デスクワークでのストレスが強いため、癒し効果のある緑系を配置します。
夏場は特にエアコンの影響が強いため、ローパーティションなどに暖色を用いて体感温度を下げないようにするのも効果的です。
発想を豊かにする黄色をワンポイントで使うのも良いでしょう。
■営業部門・・・事務所への出入り時の切り替えをスムーズに
事務所への出入りが多いため、短時間に頭の切り替えができる寒色系を中心にします。寒色系は体温を下げ、集中力を増す効果もあります。
ただし青や白ばかりだと意欲が減退してしまう可能性もあるため、ワンポイントで赤を取り入れる工夫も効果的です。
■受付・・・お客さまや得意先に対するイメージ向上
受付フロアが狭い場合は後退色である寒色系を使うと広く見えます。逆にガランとしている場合は暖色系を利用します。
コーポレートカラーを使用することで企業のイメージを前面に出すことも可能です。
また自然光を取り入れることができれば表情を健康的に見せることができます。
■ミーティングルーム・・・冷静な議論か、活発な議論か
寒色を中心にすると冷静な、暖色を中心にすると活発なミーティングに誘導できます。また寒色に囲まれると時間が早く進むように感じ、暖色ではゆっくり進むように感じます。
一般のミーティングであれば寒色を中心とし、参加意欲が高まる赤を活用します。しかし赤は広い面積に使うと落ち着きがなくなるため、小さなスペースで効果的に配置するのがポイントです。
■リフレッシュルーム・・・気分を一新
寒色系はリフレッシュ効果があります。その中でも特に緑は癒し効果のプラスが期待できます。
一方寒色に囲まれるとだるさを感じるため、意欲の赤や発想の黄をワンポイントで取り入れるようにします。
照明の色温度と効果
照明の色温度は業務に大きな影響を与えます。
色温度の高い照明はワット数以上に明るく感じ、また冷静にする効果があります。
最近の事務室では集中力を高める白色を使用するケースも多いようです。
K=ケルビン