防爆カメラとは?
キヤノンがおすすめする2つのカメラとその比較
防爆カメラとは?
防爆カメラは、工場や揮発性の高い薬品などを扱う場所で使用されるカメラ製品です。このカメラは、爆発を防ぐための特殊な加工が施されており、全閉構造で作られています。もし容器内で爆発性ガスが発生した場合でも、このカメラはその圧力に耐えることができ、さらに外部の爆発性ガスに引火することもありません。ただし、注意点として、防爆カメラはカメラ自体が爆発に耐える構造ではなく、爆発を誘発しない構造になっていることを理解しておく必要があります。
防爆カメラが必要な場所とは?
工場やプラントでは、可燃性ガスや可燃性液体の蒸気が発生します。これらのガスが作業中に大気に漏れ出すと、空気と混ざり爆発の危険が生じます。防爆カメラは、このような爆発の危険がある場所に必要となります。IEC規格では以下の3つに分類されます。
- (0)Zone0 第0類危険個所
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ガス、蒸気又はミスト状の可燃性物質と空気との混合物質で構成する爆発性雰囲気が連続的に、長時間又は頻繁に存在する区域
- (1)Zone1 第1類危険個所
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ガス、蒸気又はミスト状の可燃性物質と空気との混合物質で構成する爆発性雰囲気が通常運転中でもときどき生成する可能性がある区域
- (2)Zone2 第2類危険個所
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ガス、蒸気又はミスト状の可燃性物質と空気との混合物質で構成する爆発性雰囲気が通常運転中に生成する可能性がなく,生成しても短時間しか持続しない区域
防爆カメラが活躍する場所
石油工場などの引火性ガスが存在する場所だけでなく、製粉工場や塗装工場のように可燃性粉塵が存在する場所でも活躍します。
石油工場
製粉所
塗装工場
キヤノンがおすすめする防爆カメラの特長
AXIS P1468-XLE Explosion-Protected Bullet Camera
Zone2のみに対応することでコストを抑えたモデル
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コンパクトなサイズなため少人数での施工が可能
(寸法:直径132 x 294 x 146 mm、重量:1.3Kg※ウェザーシールド装着時)
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4K解像度に対応し、フルHDよりも詳細に現場の状況を確認可能
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優れた低照度性能により、暗い環境下でもカラーで撮影可能
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ディープラーニング処理ユニットを搭載し、エッジ環境で様々な分析が可能
- PoE給電対応
- -40℃~60℃で動作し、幅広い環境に設置可能
製品紹介動画
主な特長・仕様の比較
AXIS P1468-XLE Explosion-Protected Bullet Camera |
AXIS XPQ1785 Explosion-Protected PTZ Camera |
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特徴 |
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対応規格 | Zone/Division 2 | Class I/II/III Division 1、およびZone 1 |
使用可能な温度範囲 | -40℃~60℃ | -60℃~60℃ |
防塵防水性能 | IP66、IP67 | IP66、IP67、IP68 |
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製品画像:Photo courtesy of Axis Communications AB. All rights reserved.