サーバーの選定方法
サーバーの選定にはさまざまな要素が絡みます。
用途を明確にし、先行きを見据えて機種選定することが大切です。
概要
サーバー導入の目的・用途
サーバーと一口に言っても、ファイルサーバーやデータベースサーバー、メールサーバーなどさまざまです。サーバー検討時にははじめに何に利用するサーバーなのかを明確にします。 その目的によって機種や構成が変わってくるからです。

ディスク選択
ハードディスクはSATA(Serial ATA) とSAS(Serial Attached SCSI)という規格に分かれます。SATAはコストパフォーマンスが高い反面、速度が遅く、耐久性があまりありません。できる限りSASのディスクをお勧めします。
またディスクの速度は見落としがちなボトルネックです。高速のCPU、大容量のメモリーを搭載していても、ディスクの速度が遅いために全体のパフォーマンスが上がらないということがしばしば見られます。
最終的には今後の増加分のデータ量も考慮した上で利用するディスクの種類と容量を決定します。
冗長化
止めることができない(これをミッションクリティカルと言います)サーバーではシステムをできる限り継続して稼働する仕組み(冗長化)がカギになります。ミッションクリティカルの度合いによって適切な冗長化を検討する必要があります。
サーバーで最も壊れやすいパーツがハードディスクです。適切なバックアップがあればデータ復旧は可能ですが、作業には数時間必要でその間システムはダウンしてしまいます。
そこで通常はRAID(レイド)という仕組みを使って冗長化を図ります。
電源ユニットや冷却ファンが故障することもありますので、必要に応じて冗長化対策をします。

バックアップ
サーバーの運用には適切なバックアップシステムが必要不可欠です。
詳しくはバックアップのページをご覧ください。
サーバーの筐体
サーバーには大きく分けて、タワー型とラック型があります。
それぞれメリットがありますので、検討時には考慮してください。
サーバーの機能としての差はありません。
タワー型

バックアップ装置も内蔵できるので1~2台のサーバーであれば運用も便利です。
ラック型

サーバーが複数台あってもラックに積み重ねていくだけですので必要スペースは最小限で済みます。
サーバーの数が多い、今後増やす計画があるという場合はこちらが便利です。
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一方で誤った設計により運用に負荷がかかったり、肝心な時にデータが戻せないという事態も発生しています。
万一に備えて正しいバックアップの仕組みを構築することが大切です。

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