このページの本文へ

技術資料レーザードップラー速度計

測定原理

キヤノンLDVは、電気光学結晶を使用したE/O周波数シフタを内蔵しており、それぞれの周波数差がfRになるように周波数変調された2光束のレーザー光を入射角θで測定物に照射しています。
測定物からの散乱光は測定物の移動により発生するドップラー効果により周波数シフトをした光となり、フォトダイオード上に生じるスペックルの干渉光はF=2Vd+fRのドップラー周波数成分を持ったビート信号となり、静止状態からの測定が可能になっています。(dは対象物上で2光束が構成する干渉縞ピッチ)このドップラー周波数を信号処理することにより測定物の速度を算出しています。

また、キヤノンLDVは回折格子とアフォーカルレンズ系を組み合せる独自の光学系により、光源の波長が変動してもdが変動せず、速度精度に影響にくい構成をとっています。

センサー取付け方法

1. 光学センサーの設置方向

2. 測定距離

光学ヘッド S-100Zの例

3. 角度誤差

3-1 角度誤差にならない方向

3-2 角度誤差になる方向

光学センサー(前面から見た図)
光学センサー(底面から見た図)

取付け角度ズレと誤差

ズレ角β(γ) 誤差
0.5度 0.003%
1度 0.015%
5度 0.350%

レーザードップラー速度計のご相談・お問い合わせ

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 生産革新機器営業部 営業第一課