経営者から見た不安/従業員から見た不安
労働人口の減少、働き方関連法案の施行など、企業を取り巻く環境はここ数年で大きく変化しています。
テレワークはそうした変化に対応する企業の施策の一つです。
しかし、これまでの勤務体系と異なり「見えない場所での業務」なるため、労使双方に不安が見られます。
テレワークの不安要素
経営者の立場
経営者の多くは「部下が見えないところで仕事をする」ことに対する不安をお持ちのようです。
■部下の仕事についての不安
- モチベーションは保てるか(働く社員を見ることが自分のモチベーションにつながる)
- 経営方針や危機感などは正しく伝わるのか。
- 部下のマネジメントがしづらくならないか。
■自分自身についての不安
- モチベーションは保てるか(働く社員を見ることが自分のモチベーションにつながる)
- 経営方針や危機感などは正しく伝わるのか。
- 部下のマネジメントがしづらくならないか。
従業員の立場
従業員の不安としては、評価を含めたコミュニケーションが多く挙げられています。
- 正しく評価されるのか。
- 周囲とのコミュニケーションは取れるのか。
- 成果は上げられるのか。
- 時間外勤務の扱いはどうなるのか。
- 社内の状況は伝わるのか。
IT管理者の立場
IT管理者からは主にシステム運用面での不安が聞かれます。
- 私物PCの利用を許可しても問題ないか。
- 通信回線をどうするか。
- 業務に使用するデータをどう共有するか。
- 勤怠管理の運用はできるのか。
- 捺印が必要な書類をどうするか。
- セキュリティは保てるのか。
不安を解消するために
テレワークに対する不安要素は、あまり業種には左右されず共通な内容になるようです。
大きく分けると、
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コミュニケーション(仕事の状況や評価など)
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仕事の成果
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勤怠(時間外の取り扱いなども含む)
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セキュリティ(情報漏えい対策)
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その他
となります。
このうち2番と3番は関連性があり、成果を求めるあまり長時間労働になることがあるようです。
事前に不安要素がわかっていれば対策が立てられます。
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Web会議やチャットなどのコミュニケーションツールの導入
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評価方式の見直し
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クラウドサービスの利用
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セキュリティ対策の見直し
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ワークフローシステムの導入
内容によっては既存システムでの対応可能な場合もありますので、現在の仕組みを見直し、必要な部分からの対策が求められます。
なお、上記に挙げた不安要素は、主にテレワーク導入前後のものです。
実際の運用面ではいくつかの不安要素は解消される一方、別の課題が見えてきています。