Excelでよく見るエラー表示と対処方法
Excelのセルに表示されることの多い、主なエラーとその対処方法についてご紹介します。
問題
Excelで作業をしている際に、セルに「#NAME?」などの意図しないエラーが表示されて困ったことはありませんか?
今回はサンプルファイルのエラーを元に、エラーの内容とその対処方法についてご紹介します。
(Excel 2016環境で説明します。)
解答
「#NAME?」:セルの指定や関数名が正しくない
合計値を求める関数【=SUM()】を入力すべきところですが、スペルが誤ってしまっています。
スペルを修正すると、エラー表示が消え、合計値が計算されます。
「#N/A」→参照の対象が見つからない
【VLOOKUP関数】で、単価の表を参照しようとしていますが、入力元の商品在庫の表と指定先の単価の表で「消しゴム」の表記方法が異なっています。
表記を修正し、入力元と指定先の値を一致させると参照した値が表示されます。
「#VALUE!」→不適切な値が入力されている時に表示される
C5・D5・E5のセルの合計値を求めようとしていますが、E5のセルには数値ではなく文字が入力されています。四則演算を行う際には、セルを数値で入力するのがExcelのルールです。
セルに入力されている文字を数値に変えると、正しい計算結果が表示されます。
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※
正しい計算結果が表示された後も、セルの左上の緑色の三角マークが消えない場合があります。
今回の場合、上下のセルがSUM関数を利用して計算しているのに対し、このセルのみ四則演算を利用して計算をしています。
このような場合では、「上下の式と流れが違っている」ことでこの三角マークが表示されています。しかし、式の内容に間違えはないので「エラーを無視する」でマークを非表示にしてしまって問題ありません。
「#REF!」→指定されているセルが参照できない時に表示される
【VLOOKUP関数】を用いて、単価の表を参照しようとしていますが、式をよく見ると存在しない3列目を参照対象としてしまっていることが分かります。
参照対象を正しい2列目に修正します。
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