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デジタル化加速のためネットワークセキュリティとクライアント運用管理を強化菊水酒造株式会社

菊水酒造株式会社 セキュリティ機器・IT資産管理ソフト導入事例
お客さま情報
  • 業種:清酒製造業
  • 社員数:126名
  • 拠点数:国内3拠点、海外2拠点
  • 事業内容:清酒製造販売、リキュール製造販売、その他食料品製造販売
導入ソリューション
次世代ファイアウォール「FortiGate」、クライアント運用管理ソフトウエア「SKYSEA ClientView」

課題

  • コロナ禍のテレワーク増加でリモートアクセスのパフォーマンスが不足
  • 表計算ソフトを利用したパソコンなどの資産管理に限界
  • 新システム導入などによる従業員からの問い合わせが増加

解決策

  • 次世代ファイアウォール機器でリモートアクセスとセキュリティを強化
  • クライアント運用管理ソフトでパソコンなどの資産情報を一元管理
  • リモートサポートによる従業員からの問い合わせへの対応

導入効果

  • ビジネス基盤となるネットワークのセキュリティを強化
  • デジタル化の促進に向けてIT資産管理やデバイス管理を効率化
  • 「導入して終わり」ではない。IT専門家による継続的な伴走に期待

課題・導入背景

VPN機器のパフォーマンスが足りず在宅での業務環境に課題が発生

コロナ禍の際に出社が制限され、酒を製造する生産部門以外は営業担当を含め在宅勤務を余儀なくされました。そのため、自宅や出先などからのリモートアクセスを受け付けるVPN機器のパフォーマンス不足で、社内システムにつながりにくいといった問題が顕在化しました。また、増え続けるパソコンの資産管理やログ管理、USBメモリーなどデバイス管理がセキュリティ対策の観点からも課題となっていました。新たに導入するリモートアクセス関連機器やIT資産管理ツールに必要な機能などの検討を開始しました。

PCが増え続け手作業での台帳管理に限界を感じる

以前は表計算ソフトでパソコンなどのIT資産の管理台帳を作っており、パソコンの追加やリプレースのたびに手作業で台帳を更新していたため時間も手間もかかっていました。作業の効率化とガバナンスの観点からIT資産管理ツールの情報収集を進めていたところ、パソコンのOSをWindows 10に切り替えるタイミングで台数が全社で約140台まで増え、従来の管理方法では対処できなくなりました。そのため、パソコンやサーバー、ソフトウエアなどのIT資産情報を自動的に収集、運用管理を効率的に行えるクライアント運用管理ソフトを導入しました。

解決策

セキュリティ機能が充実したクライアント運用管理ソフトと次世代ファイアウォール

テレワークなどでパソコンとネットワークの利用場所や利用シーンが広がる一方、セキュリティ対策の強化が求められていました。地元の会合で他社のマルウエア被害の実例を聞く機会が増えるなど、情報セキュリティ対策の必要性を強く意識するようになりました。IT関連を担当する業務部としてセキュリティ対策強化の方針を決め、ログ管理やデバイス管理など、セキュリティ対策にも効果的な機能を備えたクライアント運用管理ソフトや、VPN機能やファイアウォール機能はもちろん、Webフィルタリング機能などのセキュリティ機能が充実した次世代ファイアウォール製品を選定しました。

導入効果

デバイス管理やメンテナンス機能の活用でセキュリティ対策と運用管理を効率化

次世代ファイアウォールの導入により、営業担当者は出先から社内システムへのリモートアクセスが安全・快適に行え、営業先から事務所に立ち寄らずに帰宅できるようになる働き方改革にもつながっています。クライアント運用管理ソフトでは、IT資産情報の収集・管理のほか、パソコン操作などを把握できるログ管理、事前登録したUSBメモリーのみ利用可能なデバイス管理などの機能を活用しています。また、製造工場でパソコンを利用している社員から問い合わせがあった場合、以前は現場まで出向いて対応していました。現在は自席からのリモート操作が可能なメンテナンス機能により、本社の広大な敷地を移動したり、生産現場内に立ち入ったりすることなくスムーズに対応できるようになりました。

導入ソリューションセキュリティ機器・IT資産管理ソフト

今後の展望

セキュリティ強化に役立つセキュリティスイッチや無線アクセスポイントを配置

完成間近(2024年11月現在)の本社事務所では新しい無線LAN環境を構築し、次世代ファイアウォールと連携してセキュリティ対策を強化する予定です。ウイルスなどを自動検知・遮断するセキュリティスイッチを導入し、ネットワークセキュリティを強化します。また、ネットワークの構成も増設を重ねて複雑化していることから、一部で試験的に導入している一元管理が行える無線アクセスポイントを本社全体に展開します。このほか、クライアント運用管理ソフトのパソコン操作ログを活用し、毎月2回のノー残業デーには終業時刻のメッセージをパソコンに表示して退勤を促したり、どうしても残業する必要がある人は事前に申請を出したりするなど、ITを活用した働き方改革にも取り組んでいます。

菊水酒造株式会社

明治14年創業。140年の歴史を持つ新潟県の蔵元。1972年発売の缶入り生原酒『菊水ふなぐち』を代表銘柄に多彩な商品ラインナップを展開する。2004年に、日本酒の文化や楽しみ方の研究開発を行う「菊水日本酒文化研究所」を設立。モノとコトの融合で日本酒を面白くする新たな価値を創造する。

  • 所在地:新潟県新発田市島潟750
  • 社員数:126名
  • 事業内容:清酒製造販売、リキュール製造販売、その他食料品製造販売

2025年1月現在

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