「入居者の不安回避」と「職員の負担軽減」を両立したICT化の実現社会福祉法人ユーアイ村 特別養護老人ホームユーアイの家さま
- お客さま情報
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- 業種:特別養護老人ホーム
- 社員数:126名
- 拠点数:10
- 事業内容:高齢者支援・介護、障がい福祉、保育・子育て
- 導入ソリューション
- ナースコール、見守り機器、ビジネスフォン、内線スマートフォン、Wi-Fi環境整備、補助金活用サポート
課題
- 特別養護老人ホームの現場で働く職員の心身の負担軽減。
- 入居者が感じる不安や不慮の事故を回避。
- 施設や設備のICT化に伴う投資負担を軽減。
解決策
- 見守り機器で入居者の心拍・呼吸・睡眠状態を把握。
- ナースコールと内線スマートフォンの連携による迅速な対応。
- 厚生労働省の補助金を活用し、効果的な設備投資でICT化を実現。
導入効果
- 居室の巡回以外でも入居者の状況・状態を把握。
- 入居者に発生した緊急事態を職員にアラート通知。
- ICT化に要する投資コストを補助金で充当。
課題・導入背景
ICT化に向けた設備投資の負担軽減のため厚生労働省の補助金を活用
特別養護老人ホームの入居者に対するサービス品質を維持し、さらに向上させていくためには、現場で業務にあたっている職員の心身の負担を軽減しなければなりません。この課題解決に大きな効果が期待できるのがICT活用です。ただし、その設備投資は膨大な金額になりがちで、施設の経営を圧迫し、職員の待遇を低下させるという本末転倒の事態につながりかねません。そこで当施設では、厚生労働省による地域医療介護総合確保基金を活用できないかと考えました。
実際に居室を巡回するまで入居者の状況や状態を把握できない
特別養護老人ホームで働く職員の業務では、実際に居室を巡回するまで入居者の状況がわからないことが大きな負担になっています。入居者が夜中に起きてベッドから離れると居室の床に設置されたセンサーが反応して知らせる、ナースコールを押すと職員が持ち歩いているPHSが鳴るなど、緊急事態に即応できる体制はある程度整えられていますが、逆に言えばそうしたアラートが発せられるまで、入居者の状況を把握することできません。そのため、夜間のケア業務に並行して、定期以外での頻回な巡視やリスク予測をするなどで対応しており、職員の負担は大きいものでした。その他にも入居者に不安を生じさせたり、睡眠を妨げたりする恐れもありました。
解決策
「見守りシステム系」と「電話設備系」のトータルなサポート体制を高く評価
夜間の巡回によって入居者の安眠を妨げてしまわないように、入居者の見守り機器を強化するとともに、職員が常に持ち歩かなければならなかったPHSや記録入力端末など複数台のデバイスを集約したいと考えました。この「見守りシステム系」と「電話設備系」の双方にトータルに対応し、さらに導入後の運用までしっかりサポートしてもらえるベンダーはキヤノンS&Sのほかにありませんでした。
何よりキヤノンS&Sは、補助金申請に関する豊富な経験とノウハウを有しています。同業の社会福祉施設の中でもほとんど事例がなかった今回利用した補助金について、具体的にどのような要件をどのように満たさなければならないのか、理解できるまでかみ砕いて丁寧に説明していただき、とても心強く感じました。
導入効果
分散していた記録入力・通話端末を集約して負担軽減
新たな見守り機器により、巡回しなくても入居者の心拍・呼吸・睡眠状態を常に把握することが可能となりました。この見守り機器はナースコールとも連動しており、呼び出し時の入居者の状態を迅速に把握でき、さらに、これまでPHSや端末を複数使い分けなければならなかった記録入力および通話端末を集約することができました。また、今回の設備投資に対して、補助金を上手く活用することができました。
導入ソリューション介護業界向けIoT・スマートデバイス・補助金活用サポート
今後の展望
一部の居室からスモールスタートして最適な運用形態を見極める
予算の都合から導入を見送ったのですが、今後は見守りカメラも導入したいと考えています。もっとも、一度に全床へ導入するのは困難です。まずは一部の限定された居室からスモールスタートし、どういった運用形態をとることが入居者の皆さまおよび職員にとって最適なのかをしっかり見極めながら、拡大を図っていければと構想を描いています。投資負担を少しでも軽減するため、この投資でもできれば何らかの補助金を活用したいと考えており、キヤノンS&Sには引き続きアドバイスを期待しています。
社会福祉法人ユーアイ村 特別養護老人ホームユーアイの家さま
高齢者だけ、障がい者だけといった区別された福祉ではなく、高齢者支援・介護、障がい福祉、保育・子育ての3つの事業を包括したケアサービスを提供。支援が必要な人が安心して暮らせる地域社会の実現に貢献している。
- 所在地:茨城県水戸市吉沼町1839-1
- 社員数:126名
- 事業内容:高齢者支援・介護、障害福祉、保育・子育て
2023年12月現在
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キヤノンシステムアンドサポート株式会社