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介護記録やナースコールをスマートフォンに集約して介護業務を効率化富田ケアセンター有限会社さま

お客さま情報
  • 業種:介護福祉サービス業
  • 社員数:402名
  • 拠点数:10
  • 事業内容:高齢介護ケア事業、障がいサポート事業、地域貢献事業、子育て事業
導入ソリューション
介護DX連携ソリューション、VPN装置、無線アクセスポイント

課題

  • 持続的な介護福祉サービス提供。
  • 労働力不足の中、人手に依存した介護福祉サービスでは今後の事業運営が困難。

解決策

  • 介護記録のシステム化による業務効率化。
  • センサーやネットワークカメラを利用した見守り。
  • スマートフォンやタブレット端末でのシステム利用。

導入効果

  • 入居者の様子をネットワークカメラで確認できることで、優先順位をつけて業務に従事。
  • 1フロアあたり職員2名体制で夜勤を実現。

課題・導入背景

ICTを活用して入居者の“見守り”と職員が効率的に働ける環境づくりを実現

富田ケアセンター代表

2023年4月1日に、新たな施設として住宅型有料老人ホームのケアグラン乙島を開設しました。これを機に目指したのが、入居者の皆さまにより大きな安全・安心を提供すると共に、職員が効率的に働くことができる環境づくりです。そのためにはICTの活用が欠かせません。既存の施設でも従来から介護記録(日報)やナースコール機能のシステム化のほか、入居者の心拍数や血圧などを自動計測するセンサーを内蔵したベッドマットの導入などを進めており、これらの個別システムをスマートフォンやタブレット端末上で柔軟に連携させるICTの導入により、トータルな“見守り”を実現したいと考えました。

生産年齢人口が減少していく中で人手に依存した介護福祉事業は成り立たない

当社は20代から70代まで幅広い年齢層の職員がほぼ均等に在籍し、住宅型有料老人ホームや居宅介護支援センター、訪問看護ステーションなどの事業所において、介護や看護の業務に従事しています。しかし生産年齢人口がどんどん減少していく中で、新たな人材の採用は難しくなっていきます。多くの業界・業種の例にもれず介護福祉サービスも人手のみに依存したままでは成り立たなくなっており、ICT活用によって生産性の向上を進めていかなければ、当社の企業経営、事業運営は厳しくなっていくと危惧しています。

解決策

長年の信頼関係と確かな業務知識から提案された介護DX連携ソリューションを導入

EGAO linkによる業務の効率化

キヤノンS&Sとは私が別事業を行っていた頃から縁があり、2003年に富田ケアセンターを法人設立した当初からお世話になっています。介護記録の『ほのぼの』シリーズや無線LANアクセスポイント、各種センサーを内蔵したベッドマットとの連携など、すべてキヤノンS&Sのサポートを受けて導入したものです。また、職員が利用するスマートフォンやタブレット端末の導入支援もお願いしています。ユーザーの立場から特にありがたいと感じるのはフットワークが軽いことで、例えば問い合わせやトラブルの連絡を行った際も当日、あるいは翌日には的確な対応を行ってくれます。
こうした長年にわたる信頼関係や豊富な業務知識がベースにあり、ケアグラン乙島の開設に合わせてキヤノンS&Sの提案を受ける形で、入居者のトータルな見守りと共に職員の負荷軽減、業務効率化を実現する介護DX連携ソリューションを導入することになりました。

導入効果

介護記録やナースコール機能などをスマートフォンやタブレット端末に集約して職員の業務を効率化

導入したシステム概要

今回導入した介護DX連携ソリューションによって介護記録やナースコールの機能をスマートフォンやタブレット端末に集約することで、職員の業務効率化が実現しました。住宅型有料老人ホームのケアグラン乙島には全80床の居室がありますが、1フロアあたり職員2名の体制で夜勤を行えるようになりました。
例えば、複数の入居者からほぼ同時にナースコールがかかった場合も、連動しているネットワークカメラが自動的に起動し、入居者の様子を確認することができます。これにより、職員は転倒などすぐに駆け付けなければならない緊急事態なのか、それとも話し相手を求めているだけなのかなど、優先度を見極めて対応することが可能です。

導入ソリューション介護業界IoT

今後の展望

看護サマリー情報を共有してさらに業務支援機能を強化

今回のプロジェクトで介護関連の業務については、かなりICT活用が進められたと自負しております。次の課題は、医療関連業務におけるICT活用です。例えば、訪問介護に従事している職員は、利用者のかかりつけ医療機関との間で看護サマリー情報を、すでにスマートフォンやタブレット端末で共有しています。この仕組みをさらに強化し、訪問の予約やスケジュール管理にも役立てていこうとしています。さらに保育園において、障がいを抱える子どもたちのサポートにもICTをもっと活用していきたいと考えています。

  • 患者の病歴や治療・看護の履歴、医師からの指示などを集約したもの

富田ケアセンター有限会社さま

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