飲食店・工場・オフィス・保育園・介護施設に防犯カメラを設置するメリット・デメリットとおすすめ設置場所
仕事を行う上で、防犯カメラや監視カメラを設置しておくことは、とても大切なことです。今や街中にもカメラが付けられている時代ですが、それらは意味も無く置いてあるのではなく、トラブル対処、防止における大きな役割のもと設置されています。
本記事では防犯・監視カメラについて、業種をいくつかピックアップしつつ重要性を解説していきます。トラブルに遭ってから「カメラを付けておけば良かった」と悔やまないよう、本記事を参考にし、導入を検討してください。
目次
- 映像を記録して証拠として残せる
- 不正や犯罪を抑止できる
- 設置するメリット
- 設置するデメリット
- おすすめの設置場所と設置のコツ
- 飲食店の防犯カメラ設置事例
- 設置するメリット
- 設置するデメリット
- おすすめの設置場所と設置のコツ
- 工場の監視カメラ設置事例
- 設置するメリット
- 設置するデメリット
- おすすめの設置場所と設置のコツ
- オフィスの監視カメラ設置事例
- 設置するメリット
- 設置するデメリット
- おすすめの設置場所と設置のコツ
- 保育園の防犯・監視カメラ設置事例
- 設置するメリット
- 設置するデメリット
- おすすめの設置場所と設置のコツ
防犯カメラの役割
防犯カメラの基本的かつ重要な役割は、以下の2つです。
- 映像を記録して証拠として残せる
- 不正や犯罪を抑止できる
記録機能は、主にトラブルが起こった後の処理に役立ちます。それだけでなく、カメラがあることを対外的にアピールしておくことで、不正や犯罪などを抑止する効果に期待できるでしょう。
映像を記録して証拠として残せる
カメラの記録機能は、犯罪や不正が行われた証拠として残すことができます。そのため、「誰が・何を・いつ・どこで・どのように」といった4W1Hを掴むことが可能です。また、どれくらいの頻度で行われているのか、不正をしているのはいつも同じ人間かなど、他にも多くのことがわかります。
さらに、警察などに提出する証拠としてもカメラの映像記録は有効です。犯人が言い逃れを行っても、カメラに映っていれば誤魔化すことができません。そのため、「問題解決までの時間を短く済ませたい」という人にもおすすめです。
不正や犯罪を抑止できる
防犯・監視カメラは不正や犯罪を抑止できます。犯人自身もカメラに映ると、誰が犯罪を行ったのか簡単に突き止められることはわかっています。結果として、「映るとまずいからカメラがあるのなら辞めよう」という心理が働き、犯罪を抑止する効果に繋がるのです。
そのため、多少デザイン性が損なわれても、監視カメラを目立つ位置に設置する施設は少なくありません。カメラがあることをアピールし、犯罪抑止効果を高めているわけです。「監視カメラ作動中」などの張り紙をして、カメラの存在を知らせるのも有効な方法です。
防犯カメラの設置時の注意
なお、経済産業省のガイドラインでは、防犯カメラの設置について以下のようなことが述べられています。
- 個人が特定できるような画像・映像を取る場合は、原則被写体になり得る者にカメラの存在を公表しなくてはならない
- 防犯が目的のカメラは存在・利用目的を公表しなくても良い
特に、プライバシーに関する配慮には十分注意してください。目的が防犯であっても、所構わずカメラで録画するような行為は認められていません。状況によっては、裁判になる可能性もあります。
飲食店で防犯カメラを設置することによる効果
飲食店で防犯カメラの映像が残っていると、さまざまなトラブルに対して役立てることができます。
飲食店は業務の性質上、従業員とお客様の距離感が近く、結果的にトラブルに発展してしまうことが少なくありません。また、まとまった額の金銭がレジにあるため、金銭関係の犯罪も起きやすい傾向にあります。食事の場にカメラを置くことについてはデメリットもありますが、それを差し引いてもメリットは大きいです。
飲食店に防犯カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
設置するメリット
飲食店で防犯カメラを設置するメリットは、以下のとおりです。
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金銭関係のトラブルを防止・対処できる
- カメラを設置することで、金銭関係のトラブルを防止・対処できます。飲食店は売り上げが店のレジに溜まっていくため、金銭トラブルが多く発生します。従業員が店のお金を盗んでいたり、お客様と従業員の間で「おつりが少ない」などの授受トラブルが発生したり、泥棒が店のお金を盗んでいくこともあり得ます。そのようなときにカメラを設置しておくことで、誰が何を行なったのか、状況証拠を押さえることが可能です。
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衛生環境を守れる
- カメラを設置することで、店内の衛生環境を保つことに貢献します。飲食店において衛生環境は重要なことですが、お客様が食べ物に異物を混入したり、従業員が提供する食事にいたずらを行ったりなどのトラブルは後を絶ちません。カメラを設置することで、そういった犯罪を抑止・対処できます。
主だったメリットは上記の2つですが、他にも細々とした従業員の不正をチェックしたり、お客様の動向を見て運営に活かしたりという利用も可能です。飲食店はさまざまな人が絶えず動いており、責任者が目でじっと見ているわけにはいかないため、カメラはさまざまな場面で助けになってくれます。
設置するデメリット
飲食店での防犯カメラ設置は、以下のようなデメリットもあります。
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デザイン性が損なわれる
- あまりにカメラがあることをアピールすると、デザイン性が損なわれます。飲食店において、店舗のデザイン性は集客に繋がる大切な要素です。そのため、犯罪防止だけを優先してカメラを目立たせていると、「雰囲気が悪い」と感じられお客様の足が遠のいてしまいます。有効な場所に設置するのも大切ですが、お客様側からはあまり目につかないようにすることも心がけましょう。
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従業員・お客様共に気が休まらない
- 監視カメラがあると印象付け過ぎると、従業員・お客様共に気が休まりません。たとえ何も悪いことをしていなくとも、誰かに監視されていると人は緊張してしまいます。お客様は食事でリラックスできず、従業員ものびのび働けないため、近寄り難い店舗になりかねません。カメラの存在をアピールするのは、最小限にしておくのがおすすめです。
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実際に発生した犯罪行為を中断させることはできない
- 防犯カメラは犯罪行為の抑止には繋がりますが、防犯カメラを気にせず犯罪行為を実行する人を止めることはできません。あくまでも、設置することによる犯罪行為への事前対策と、実際に発生した犯罪行為の記録用として効果を発揮します。
デメリットがあるとはいえ、設置しなければ別のデメリットに繋がります。あくまで設置を前提にし、目立たせないようにしましょう。
飲食店に防犯カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
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おすすめの設置場所と設置のコツ
飲食店におけるおすすめ設置場所は、以下のとおりです。
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レジ・金庫などお金を置くところ
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金銭トラブルを防ぐためには、お金の置き場所にカメラを設置するのが有効です。レジにカメラを置くと、お金の抜き取りだけでなく、お客様と従業員の金銭トラブルにも対処できます。バックヤードに金庫がある場合などは、そこにも設置しておきましょう。
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金銭トラブルを防ぐためには、お金の置き場所にカメラを設置するのが有効です。レジにカメラを置くと、お金の抜き取りだけでなく、お客様と従業員の金銭トラブルにも対処できます。バックヤードに金庫がある場合などは、そこにも設置しておきましょう。
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キッチン・ビュッフェエリアなど食材を置くところ
- キッチンやビュッフェエリアなど、食材を置くところに設置するのも有効です。キッチンに置くことで、料理が正確に行われているか確かめられます。ビュッフェエリアは不特定多数の人が料理に接触する部分のため、いたずらをする人が居ないか特に注意する必要があります。
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出入り口付近・駐車場などの屋外
- 盲点になりがちですが、店内だけでなく店外にカメラを置くのもおすすめです。複数人での犯罪行為があった場合、外で待機している犯人の数も把握することができ、発生した犯罪行為の詳細な情報を警察に提供することに繋がります。他にも、犯罪行為を実行しそうな不審者を映像として捉えることもできるでしょう。
優先度はやや低くなりますが、上記の他にお客様席やトイレゾーン前へのカメラ設置もおすすめです。繰り返しになりますが、飲食店の場合はカメラを目立たせすぎず、さりげなく設置するのがコツです。
飲食店の防犯カメラ設置事例
以下では飲食店に防犯カメラを設置した事例をご紹介します。ある飲食店では以下のような課題があったため、防犯カメラの設置を検討しました。
- サービス残業を抑止したい
- 勤怠トラブルや釣銭トラブルから従業員を守りたい
- ホールや厨房での従業員の働きぶりを確認したい
実際に防犯カメラを設置すると、それぞれの課題に対して以下のようなアプローチができました。
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サービス残業を抑止したい
- タイムレコーダーの操作部分にカメラを設置することで、退社の打刻の場面を映像に残せます。これにより、サービス残業をしていないかどうかを確認することができました。
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勤怠トラブルや釣銭トラブルから従業員を守りたい
- レジにカメラを設置することで、金銭授受を録画し、金銭トラブルから従業員を守れました。
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ホールや厨房での従業員の働きぶりを確認したい
- ホールや厨房にカメラを設置することで、実際の働きぶりを確認することができました。
実際に課題の解決に繋がったのはもちろんのこと、他にも「トラブル解決の早期化」や「バイトテロなどのリスクを抑止」といった効果にも繋がりました。
飲食店に防犯カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
工場で監視カメラを設置することによる効果
監視カメラは工場への設置も有効です。危険物が多く、かつ目の届きにくい工場でのトラブルは、カメラを設置しておくことでの記録行為が大切になってきます。万が一、危険物付近で事故が起こったり、重量物による事故で人が巻き込まれたりした場合には、カメラの情報をもとに原因究明も正確に行うことができるでしょう。
また、工場によっては顧客の預かり資産を保管している場合もあり、重要な資産物を監視するという意味でも監視カメラは効果的です。
工場に防犯・監視カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
設置するメリット
監視カメラを工場に設置するメリットは、以下のとおりです。
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内部不正・犯罪防止
- カメラを設置することで、内部不正や犯罪防止に繋がります。工場で発生する犯罪は、作業中のサボりや悪戯など、製品に対する悪質行為だけではありません。ロッカーに入れた貴重品の盗難や車上荒らしなど、従業員が従業員に行う犯罪も発生します。カメラを設置することで、そのような行為を抑止することに繋がるでしょう。
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事故防止・記録
- 工場の中でも危険度が高い所にカメラを設置することで、事故を防止したり、(原因分析のため)後から振り返ったりできます。工場内は機械やフォークリフトなどが動いており、大けがに繋がりやすい環境になっています。ですがカメラが無ければ、事故が起こっても何が原因だったのかわからず、今後の対処もできないということになりかねません。カメラがあることで従業員の気も引き締まり、事故が起きにくい行動を取れます。
設置するデメリット
工場内に監視カメラを設置することについては、以下のようなデメリットもあります。
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設置ポイントの検討に時間がかかる
- 工場内のカメラ設置は、設置ポイントの検討に時間を要します。工場は入り組んでいることも多いため、カメラを置いても、広い範囲がカバーできないことが多いです。かといって、手あたり次第に設置すると管理が大変になり、カメラを活かしきれません。時間がかかったとしても適当に設置するのは止め、設置場所を絞りましょう。
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コストがかかることも多い
- 工場は他の業種に比べ、監視カメラのコストがかさみがちです。どの業種でも多少は必ずかかりますが、工場は全体の面積が広く、それに伴ってカメラの台数が増える傾向にあるためです。そのため前述したように、時間をかけて設置ポイントを必要最低限に絞るステップが重要になります。
どの業種でも、設置場所が広がるとカメラの設置・管理が難しくなります。中でも工場は一般の施設よりも広くなるため、賢い運用を意識することが大切です。
工場に防犯・監視カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
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おすすめの設置場所と設置のコツ
工場での監視カメラ設置ポイントは、以下がおすすめです。
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スタッフルーム・駐車場・出入口など関係者が行き交う場所
- スタッフルームや駐車場など、関係者が行き交う場所では盗難や揉め事が発生する可能性があります。工場の場合、行き交う車両も多くなるため撮影するスペースも広くなりがちですが、なるべく広い範囲を映せるように設置しましょう。また、出入口のカメラで、部外者の侵入をチェックすることができます。
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機械の近くなど事故が起こりやすいポイント
- 作業にあたり、特に危険度が高いと思われるポイントも重要です。事故が起こった後、何が原因で今後どのような対処をすれば良いのか考えるには、事故そのものをしっかり見ている必要があります。カメラは人間の代わりに、その役を担ってくれるのです。
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重要な情報を記録したり、現場全体の運営に関わったりするような機器の近く
- 工場には製造工程に関わる重要機器や、トレーサビリティを確保するための記録用の機器など重要な機械が多くあります。重要な機械の近くにカメラを設置することで、万が一製造工程中になにかあった際の原因を記録しておくことができるでしょう。原因が明確になっていれば、再発防止に向けて正しい対策を打ち出すことが可能です。
工場はカメラが目立っても業務に支障はありません。デザイン性よりも機能性を優先して設置してください。
工場の監視カメラ設置事例
以下では工場に監視カメラを設置した事例をご紹介します。ある食肉工場では以下のような課題があったため、監視カメラの設置を検討しました。
- 食肉加工の手順ミスで、異物混入のリスクがある
- 混入工程のトレースが現状では困難
- 取引先にもリアルタイムで情報共有したい
実際に監視カメラを設置すると、映像記録から作業手順の見直しが可能になったり、取引先が現場の状況を確認したりできるようになりました。手順ミスなどが発生した際、現場のヒアリングだけでは根本的な原因を知ることができない可能性があります。しかし、カメラを設置しておけば実際に手順ミスが発生したシーンを記録しておけるだけでなく、精度の高い恒久対策の案を出すきっかけにもなるでしょう。
工場に防犯・監視カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
オフィスで監視カメラを設置することによる効果
監視カメラはオフィスに設置するのも有効です。オフィスは施設の特性上、関係者が長時間集まるクローズドな場所であるため、情報漏えいなどの内部不正が起こっても明るみに出にくい傾向があります。カメラを設置することで、内部不正の証拠が記録として残るため、トラブル防止・対策に繋がります。
ただし、プライバシーの問題には配慮が必要です。設置ポイントをよく検討し、不愉快になる人が居ないようにはからいましょう。
設置するメリット
オフィスで監視カメラを設置するメリットは、以下のとおりです。
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内部不正防止
- カメラを設置することで、業務上の不正を防止することができます。PCのディスプレイを一台一台見張ることはできなくとも、誰かが不自然に長時間離席したり、USBなどに情報を移したりしている様子はわかります。周りに誰も居ないからとサボったり、遊んだりという行為を防ぐことも可能です。
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各種ハラスメントの防止・証拠記録
- パワハラやセクハラなど、各種ハラスメント防止や証拠の記録保全としてもカメラが有効です。カメラがあることでハラスメントを抑制するだけでなく、起こってしまった時の状況を記録でき、警察や弁護士に提出する証拠として扱えます。(監視カメラの種類によっては音声を記録する性能が無い場合もあります。)
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業務状況確認
- カメラは24時間稼働しているため、業務状況確認にも使用可能です。隠れて残業したり、早朝に出勤したり、休日にこっそり出勤していないかなど、労働時間を管理することができます。また、特定の人が仕事を押し付けられていたり、同じ部署ばかり居残ったりしていないかなどのチェックを行うことで、過剰タスクになっている部分を突き止められます。
オフィス内は、自分の目の届く範囲しかわからないという状況になりがちです。カメラを利用することで、さまざまな場所に対し、問題が無いかチェックできます。
設置するデメリット
監視カメラをオフィスに設置する場合は、以下のデメリットにも気を付けましょう。
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カメラアピールをし過ぎると社員の居心地が悪くなる
- 監視カメラの存在をアピールしすぎると、社員のパフォーマンスに影響します。悪いことをしていなくとも、カメラでずっと見られているというのは、居心地が悪いものです。そして社員の居心地の悪さは、仕事のパフォーマンスに影響します。できるだけ目立たないものを選び、さりげなく設置しましょう。
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プライバシーへの配慮が特に重要
- プライバシーへの配慮は、特に注意が必要です。オフィスは仕事場ですが、多くの社員が長時間ずっと過ごすため、食事や着替えなどプライベートな要素のある時間が発生する所でもあります。仕事場だからといって隅々までカメラを設置していると、プライバシーへの配慮がなされていないとしてトラブルになることも考えられます。設置箇所は慎重に検討してください。
オフィスは仕事を行う場であると同時に、居心地の良さも重要とされる場所です。監視カメラ設置の際は、双方の両立を邪魔しないように心がけてください。
おすすめの設置場所と設置のコツ
オフィスにおける監視カメラのおすすめ設置場所は、以下のとおりです。
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事務所スペース内
- 事務所スペースにカメラを設置することで、仕事の様子を掴むことができます。普段の状況だけでなく、社員に対する不当な恫喝などが事務所内で行われるケースも少なくないため、「人が多い所だから大丈夫だろう」と考えないで、1台はあった方が良いでしょう
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廊下などのパブリックスペース
- 廊下などのパブリックスペースにも設置しておくのがおすすめです。不審者や部外者の侵入に対抗できるほか、各種ハラスメントの防止にもなります。事務所では他の人の目がありますが、共有部分では常に他の人が居るとは限りません。そのためセクハラ・パワハラの現場になることも多く、カメラがある方が安心です。
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ロッカールーム・トイレ前
- ロッカールームやトイレは、閉じた空間であるためトラブルに結びつきやすく、カメラが必要です。一方で、内部を映すと犯罪となってしまいます。そのため、設置の際は部屋の前を正確に捉えつつ、部屋の中は映らないように位置をしっかり検討してください。
オフィスの場合は人の多い所だけでなく、少ない所にも着目して設置しておくのがポイントです。人目を盗んで行われる不正や犯罪を、見逃さないようにしてください。
オフィスの監視カメラ設置事例
以下ではオフィスに監視カメラを設置した事例をご紹介します。あるオフィスでは以下のような課題があったため、監視カメラの設置を検討しました。
- 働き方の変化でサテライトオフィスを利用する機会が多く、利用者の安心・安全を確保する為に、遠隔モニタリングが必要
この課題に対しては、監視カメラを設置し、クラウド映像基盤を活用することで課題をクリアしました。具体的には、利用者のプライバシー保護で、PC画面にマスキングをしながら、遠隔地であるサテライトオフィスのモニタリングを可能にしています。トラブルが発生した際にも振り返りや早期解決に繋がり、管理者がオフィスの状況をしっかりと確認することができるでしょう。
保育園で防犯・監視カメラを設置することによる効果
保育園に防犯・監視カメラを設置するのも効果的です。内部で起きる問題に対することだけでなく、保育士や幼児を狙った犯罪に対する防止効果も高いです。カメラがあると保育しづらいという意見もありますが、最低限園の周辺には設置した方が良いでしょう。
保育園は部屋ごとにしっかり区切られていることが多く、幼児に合わせて家具が小さいため、見通しが良いです。そのため、1台のカメラでカバーできる範囲が広く、設置場所に悩むケースは比較的少ないです。
幼稚園・保育園にカメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
設置するメリット
保育園に防犯・監視カメラを設置するメリットは、以下のとおりです。
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虐待などの業務犯罪防止・記録
- 保育室にカメラを設置することで、虐待などの犯罪防止に繋がります。保育園は、まだ言葉が達者でない小さい子供が集まる場所であり、虐待を受けていても口で親に説明できません。そのため、カメラで記録することで、保育士が不適切な対応を行っていないか確認することができます。
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関係者同士のトラブル防止・記録
- 保育園は「園児」「保護者」「保育士」という、立場の違う3種類の人間が集まる場所です。日々の中で園児同士の喧嘩が大きなトラブルに発展したり、保護者同士で諍いが起きたりすることもあります。また、保育士同士でいじめが起きるケースも少なくありません。そのような人間関係でのいざこざに対し、カメラを利用することで事実関係を明らかにすることができます。
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部外者の犯罪防止・記録
- カメラの設置によって、部外者が保育園に対して行う犯罪行為を防止・記録できます。保育園は比較的男性が少ない職場であることが多いため、不審者がうろついていたり、中に侵入されたりすると、大きな事件に発展するおそれがあります。カメラはそのようなトラブルを、防止・記録してくれます。
保育園は園児が主役の施設です。ひいては、上手く話せず力も弱い子供のための場所であるため、カメラの力で犯罪防止力を効果的に高めることが重要です。
設置するデメリット
保育園への防犯・監視カメラ設置のデメリットは、以下のとおりです。
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カメラ設置を嫌がる人も居る
- 保育士や保護者の中には、カメラ設置を嫌がる人も居ます。保育士の場合は「監視されているようで保育しづらい」という意見が多いです。一方で保護者の方は、「誰がカメラの確認をするかわからず不安だ」という意見があります。重要なのはカメラの運用方法をきっちり説明しておき、園児だけでなく全員の安全のためだと分かってもらうことです。
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子供達への了解が取れない
- 保育園にカメラがあると園児が映るのは当然ですが、園児自身にカメラ設置の了解を取ることはできません。説明したとしても、メリットとデメリットを天秤にかけたうえで可否を判断することはできないでしょう。そのため、保護者に対する説明は特に丁寧に行わなければなりません。
今まで無かったものが新しく設置されると、保育士や保護者はそれが気になり、気がかりは園児に伝染してしまいます。そのため、いかに気がかりを解消しておくかが大切になります。
幼稚園・保育園にカメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
おすすめの設置場所と設置のコツ
保育園で防犯・監視カメラを設置するのにおすすめの場所は、以下のとおりです。
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保育室
- 園児がメインで居る場所である保育室に置くことで、保育士が適切な保育を行っているかの確認を行えます。一般的に保育室はきれいな長方形をしており、背の高い家具なども無いため、全貌がわかる位置にカメラを設置するのは比較的簡単です。
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出入口・園周辺
- 保育園周辺へのカメラ設置も効果的です。不審者のうろつき・侵入にいち早く気づくことができます。また、園の入り口や入り口付近は園児・保育士・保護者が皆集まるため、トラブル発生の可能性が高い場所でもあるのです。
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園庭
- 園庭もカメラ設置ポイントのひとつです。遊具などで事故が起こった際、誰がどのように怪我をしたのかカメラで記録することができます。屋外で起こる事故は、一瞬目を離した隙にすべてが終わってしまうことも多く、後からの原因究明は困難です。特に園児は言葉での説明が難しいため、カメラによる視覚的な状況確認が有効な手段となります。
保育園の場合は、他の施設に比べると死角となるところが少ないですが、保育園の教室では年齢によってカメラの設置台数が異なってきます。特に年齢の低い園児を見る教室では複数台のカメラを設置して、トラブルが発生しやすい角などの死角となる部分も映せるように設置する必要があるでしょう。
保育園の防犯・監視カメラ設置事例
以下では保育園に防犯・監視カメラを設置した事例をご紹介します。ある保育園では以下のような課題があったため、防犯・監視カメラの設置を検討しました。
- 何十人という子どもたちに対して、保育者を複数配置してくまなく見守っていても、人の目だけではどうしても限界ある
- 事故があったときには、園児から話を聞いて保護者に説明をするしかなく、その前後の状況まで具体的に説明するのが難しい
保育園でのトラブルは、園児同士によるものであるケースが多く、トラブル発生後に正確な情報を知ることが難しいです。そのため、保護者への説明も園児からのヒアリングをもとに行なうしかなく、根本的な解決に繋がらない場合も少なくありませんでした。
ですが、カメラを設置することによって園児のトラブルを映像として記録しておけるため、園児のヒアリング以外の客観的な情報として保護者に伝えることができるようになりました。これにより、保護者がより安心して子どもを預けることができ、保育士も安心して働ける環境になりました。
また、課題の解決以外にも、保育士が客観的に自身の保育を見直しできるようになり、保育の質が向上したという効果もあります。自身の映像を確認しながら、改善点や他の保育士からのアドバイスを照らし合わすことで、園全体で保育の質を上げることに繋がったようです。
幼稚園・保育園にカメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
防犯・監視カメラの設置に関して下記のような資料がダウンロードできます。
介護施設で監視カメラを設置することによる効果
監視カメラは介護施設への設置も有効です。前述した保育園と同様、要介護となるお年寄りも力が弱く、虐待などに対して抗う力を持ちません。また、家族と毎日会えるわけではなく、助けを求められる人が傍に居ないという点においても、虐待が見逃されがちです。一方で、監視されていると介護しづらいという意見もあるため、設置の際は職員らを含めた関係者の理解が必要です。
介護施設にはさまざまな形態があり、一概に「ここに設置しておけば良い」と言い切ることはできません。本記事のおすすめポイントを参考にしつつ、実際の施設の形態を踏まえて設置場所を検討しましょう。
介護施設に防犯カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
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設置するメリット
介護施設における監視カメラ設置のメリットは、以下のとおりです。
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利用者への虐待防止
- カメラを設置することで、介護者から利用者への虐待を防止したり、記録を証拠として残したりできます。介護施設の利用者は、力の弱いお年寄りや、体が上手く動かない人も多いです。そのため、虐待されても抵抗できず、説明も上手くいかないというケースが見受けられます。一方で認知症のある人などは、何もされていないのに「虐待を受けた」などの発言をする場合もあります。いずれにせよ、事実関係の記録は重要です。
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利用者の動向把握
- 利用者の中には徘徊癖があり、いつの間にか部屋を移動したり施設から出てしまったりすることもあります。そのようなときに監視カメラがあると、すべてではなくともある程度後を追う事ができ、探しやすくなります。
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人間関係のトラブル抑止
- 前述した保育園と同様、介護施設も「スタッフ」「利用者」「利用者の家族」という3種類もの人間が関わる場です。そのため、お互いに見解の違いがあり、大きなトラブルになることも少なくありません。その際、監視カメラで振り返ることで事実関係をはっきりさせ、話し合いがスムーズになります。
介護施設は、金銭目的の泥棒や誘拐目的の犯罪者などはあまり現れません。問題の多くは虐待など内部で起こっているため、カメラの設置でトラブル防止を行うだけでなく、どこに問題があるのか把握する作業にも活かしましょう。
設置するデメリット
監視カメラを介護施設に設置することは、以下のようなデメリットもあります。
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関係者が居心地の悪さを感じる
- 見られていると居心地が悪いというのは、人として自然な心理です。働く職員だけでなく、利用者側も居心地の悪さを感じる場合があります。特に介護施設の場合は利用者が大人であるため、「気が休まらない」「体が思うように動かない所を記録されるのは恥ずかしい」などの心理が働くのも自然なことです。
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職員が休憩できなくなることも
- 監視カメラで映像を確認することで、職員が休憩を取りづらくなることもあります。介護職は、絶対的な休憩がありません。休憩時間中でも、利用者側にトラブルがあれば対応が必要です。そのため、休憩は適宜取れる時に取らなくてはなりませんが、カメラで一服している場面を見つけられることで「手が空いている」と判断され、新たな仕事を回されることがあります。
差し引きではメリットが大きいものの、介護施設へのカメラ設置はデメリットも生まれます。デメリットを最小限に抑えるには、関係者の理解と時間・人手の余裕が必要です。
介護施設に防犯カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
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おすすめの設置場所と設置のコツ
介護施設でカメラを設置する場合、おすすめの場所は以下のとおりです。
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施設内の共有スペース
- 廊下や居室の区別なく、共有スペースにはカメラを付けておいた方が良いでしょう。トラブルはどこで起きるかわからないうえ、介護施設の場合保育園と異なり、利用者は自由に施設内を歩き回れる状況であることも多いです。どこで何が起きても対応できるよう、さまざまな部屋に設置しておきましょう。
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出入口付近・施設周辺
- 出入り口付近や施設周辺にも設置しておきましょう。間違って利用者が外に出ると、大きな事故になりかねません。建物周辺だけでなく、庭や駐車場など、少し離れた所もカバーできるように設置するのがポイントです。
介護施設は、形態次第で寝泊まり用の個室があることもあります。また、浴室があるケースも珍しくありません。プライバシーの問題があるため、個室などには設置できませんが、部屋に入る手前の廊下はカメラで観測できるように配慮が必要です。
介護施設に防犯カメラを設置するコツや設置メリット、活用アイディアがわかる資料
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まとめ
防犯・監視カメラの導入は、犯罪防止・対処の上で大きな意味を持っています。コストや利用者の心理などデメリットもありますが、総合的に考えるとメリットの方が大きいと言えます。
大切なことは、カメラはあくまで関係者を守り、状況をより良くするためのものであると意識することです。カメラを付けることだけを考えたり、付けたから万事OKと安心したりするのではなく、適切に運用していくことが肝心であることを覚えておきましょう。
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