監視から「可視」化へ。防犯・防災以外にも、次々と用途を広げるネットワークカメラ
防犯、防災用途で使用されてきた監視カメラが、インターネットと接続し、ネットワークカメラへと進化。その後、レンズ力の向上や画像解析技術との連携により、防犯を未然に防ぐ、抑止力も加わりました。そして、画像解析技術の進展は、情報の可視化も実現。例えば商業施設であれば、来場者の人数カウントにはじまり、性別や年齢、どの場所にどのくらいの人がどのくらい留まったか、分析できるようになりました。商業施設の経営に求められるマーケティング情報を、インターネットを介して、どこからでもリアルタイムで可視化できるようになったのです。
防犯、防災以外にも用途が広がってきたネットワークカメラの最新の活用法を、具体例をもとにご紹介します。
顧客満足度アップにつながる「人数カウント」
店舗や施設の混雑状況やレジ行列の人数などを可視化。数値化してわかりやすく開示したり、設定時間の経過や設定人数の滞留に応じてアラートを鳴らし、内部のフォローを要請するなど、混雑によるストレスを軽減し、顧客満足度アップを図れます。
医療:混み具合を見える化して、外来患者の来訪を分散する。
人数カウントやヒートマップにより、外来の混雑状況を可視化。数値化して外部に配信することで、訪れる患者さんに来院分散を促し、混雑を緩和できます。
流通小売:レジ待ちの不満を軽減することもカメラがあれば可能になる。
カメラでレジ行列の人数を可視化。必要に応じて、他のスタッフがすぐにフォローに入れる体制を整えておくことで、顧客のレジ待ちに対する不満やストレスを軽減することができます。
ホテル:今現在の混雑状況を顧客にタイムリーに伝えられる。
待ち人数をカウントし、レストランの混雑状況を可視化することで、従業員の適正配置を実現。来館者向けに案内すれば、混雑緩和も可能になります。
ホスピタリティ向上にも役立つ「顔認証」
VIPや常連客など特別な対応を行いたいお客様の顔画像を、事前にデータベースに登録。来訪者があるたびにデータベース上の画像と照合を行い、しかるべきお客様が訪れた場合も慌てず最上級の対応でお出迎えすることが可能になります。
ホテル:全従業員がVIPを認識し、手厚くおもてなしできる。
顔認証により、VIPや常連客をスムーズにお出迎え。顧客知識の少ない新人でもホスピタリティにあふれた対応が可能となり、サービスの向上を図ることができます。
商売のヒントが得られる「性別・年齢分析」
人の労力をかけることなく、自動的に来店者の属性情報(年齢・性別)を推定。客層を明確に可視化したり、弱い客層に向けてアプローチするための施策を考えたり。あるいはキャンペーンの効果測定なども行うことができます。
流通小売:販売施策のヒントは、買わない人に隠れている。
店舗の出入口で、人数カウントや年齢/性別の属性分析を実施。これにより、購買者はもちろん、非購買者も含めた全来店者について測定が可能となり、そこで得た貴重なデータは次の販売施策に有効活用できます。
流通小売:各店舗の来店者情報を比較分析して、売上アップのヒントをつかむ。
画像解析ソフトウェアとの連携により、各店舗の来店者数や客層(年齢/性別)などを本部でまとめて詳細に分析。時間単位や店舗別の比較で現状の問題点を可視化し、販売施策の企画立案やさらなる売上アップのヒントにします。
業務改善への道も見えてくる「動線分析」
1つは店舗等でお客様の動線分析で、これにより最適な売り場づくりが実現します。またもう1つのパターンとして挙げられるのが、工場など社内スタッフの動線分析。生産性を高めるレイアウトや人員配置が可能になります。
流通小売:来店者の動線を知ることで、売り場の改善策も見えてくる。
来店者の動線を可視化して、売れ筋商品をより適正な棚に配置したり、キャンペーンを実施する際にカメラを使って効果測定を行い、より買い物がしやすい売り場づくりや今後の販売施策に活かすことができます。
製造:動線を分析することで、レイアウトや人員配置を見直せる。
作業員の動線を可視化、分析することで、より一層の生産性向上に向けたレイアウト変更や適正な人員配置計画の立案が可能となり、業務効率化につながります。
顧客サービスとして提供できる「映像配信」
カメラで撮った映像は、ネットワークを通じて遠隔地への配信も自在です。顧客サービスの一環として、お子様やお年寄りの様子をご家族に配信して安心感を醸成するなど、用途はアイデア次第。他との差別化につながります。
幼稚園・保育園:我が子の様子が気になる親心にも、カメラがあれば応えられる。
園での様子を保護者に映像配信して、安心感や信頼感を醸成。また、お遊戯会などのイベント映像を配信し、当日参加できなかった保護者や遠くに住む祖父母向けにサービス向上を図ります。
文教:教室にカメラを設置することは、防犯以外にもメリットがある。
授業の映像と音声を記録。講師のスキル向上のために活用するほか、学校のWEBサーバーとの連携で欠席者に授業をライブ配信して学力の遅れを防いだり、遠隔地への授業配信も可能です。
カメラで撮った映像は、ネットワークを通じて遠隔地への配信も自在です。顧客サービスの一環として、お子様やお年寄りの様子をご家族に配信して安心感を醸成するなど、用途はアイデア次第。他との差別化につながります。
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