イメージングPTZカメラとは?特長や注意点を解説

PTZカメラとは、PTZ機能とも呼ばれ、遠隔操作でカメラの首振りを制御できる機能のこと。PTZはパン(Panoramac)・チルト(Tilt)・ズーム(Zoom)のそれぞれの頭文字が由来となっています。
ここではPTZカメラについて、わかりやすくかんたんに解説します。



PTZ(パンチルトズーム)カメラとは

PTZ(ピーティーゼット)カメラとは、PTZ機能とも呼ばれ、遠隔操作でカメラの首振りを制御できるカメラのこと。PTZはパン(Panoramac)・チルト(Tilt)・ズーム(Zoom)のそれぞれの頭文字の略です。

  • パン(Panoramac):水平方向への首振り
  • チルト(Tilt):垂直方方向への首振り
  • ズーム(Zoom):ズームアップ(望遠)とズームアウト(広角)

この3つの機能があるカメラが「PTZカメラ」です。
そして、パンチルトズームを遠隔操作できる機能を「PTZ機能」と言います。広範囲のエリアをカバーすることが可能であり、カメラ一台で複数のタスクを指示することができるため、人による目視確認や見回り業務をカメラで代替することができます。遠隔で操作する方法として、パソコンやスマホからコントロールできるものもあります。

PTZカメラの特長

PTZカメラはレンズを自由に動かす目的があるため、ドーム型タイプが主流です。そして、広範囲の撮影ができるため一般的な固定カメラよりも価格が高めの傾向があります。一方で、死角ができるという注意点もあります。

専用コントローラーによる広範囲の撮影が可能

PTZカメラは、専用のコントローラー(パソコンやスマホのアプリ)でレンズを自由に操作できるので、1台で広範囲を撮影することができます。

店舗の場合は万引きや内引き対策に、駐車場なら不審者などを離れた場所からもスマホなどでリアルタイムに監視できます。顔認証機能を活用すれば、不審者をあらかじめ登録しておき、アラートを出すことも可能。

また最近では食品工場でのトレーサビリティの確保、工場の製造ラインでの品質管理など、その活用範囲は広まっています。工場では夜間の侵入などに備えるため、赤外線や温度を認識するサーマルカメラなどが導入されることもあります。

ズーム機能について

ズームには光学ズームと、デジタルズームがあります。光学ズームはズームをしても映像が粗くなることはありませんが、デジタルズームは、映像にデジタル処理を施して拡大するため、ズームの倍率をあげると映像が粗くなります。

監視・防犯カメラ用途の場合、ズーム性能は重要です。特に録画後に怪しい動きを確認するときに、デジタルズームでズームアップして細かく確認する場面が多くなります。

例えば、遠くにある車のナンバーを認識したい場合、通常のカメラだと実現は厳しいですが、光学ズーム機能が搭載されているカメラを利用することで、下記動画のように、ズームしても映像がぼやけることなくナンバーを確認することができます。

そして、ズーム倍率とセットで大切なポイントはカメラの画素数。せっかく映像を録画していても、画素数が低いとズームをすると粗くてわからなくなっては本末転倒です。監視・防犯カメラの選択は有事に備えて判断することをおすすめします。

カメラのタイプ 画素数
アナログカメラ ~48万画素程度
ネットワークカメラ 100万画素以上(フルハイビジョンタイプは、約210万画素、4Kタイプは約800万画素)

死角ができることに注意

一見万能に見えるPTZカメラには、注意点もあります。カメラを操作して広範囲を撮影できるため、常に同じ場所を撮影できないこと。例えば、マンションの入り口で検知した怪しい人物を自動追尾機能で追いかけることが可能です。しかしながら、怪しい人物を追っている間は入り口付近を撮影できなくなります。このような死角を防ぐためには、複数台を設置する、または固定カメラと併用する運用がおすすめです。

どうして監視・防犯カメラを導入するのか、目的や課題を見失わないようにしましょう。

屋外や広大な施設の防犯や監視におすすめ!PTZカメラの設置事例

PTZカメラは広範囲な撮影が可能なため、一般家庭ではなく企業向けで多く設置されています。例えば、工場や大型店舗、商業施設や駅などの広大な場所、大雨時の川の氾濫状況を即座にカメラで確認するなど、危険な場所や近くに人が常駐していないような場所、不特定多数の人が混在する場所に数多く設置されています。また何かしら問題が発生した場合に、カメラを動かして映像をライブで監視する場合にもPTZカメラを選択するケースが多いです。

最近では、企業向けの防犯カメラとは別に、見守りカメラという家庭向けのネットワークカメラも数多く出てきています。中には小型でPTZ機能を備えたものもあります。ペットや子どもの見守り、介護といった形で室内に設置されることが多く、スマートフォンで簡単に遠隔で操作できるものもあります。

海岸・河川など自然監視

豪雨による洪水や高潮への対策に、海岸や河川の水位チェックは欠かせません。エンドレス旋回により、広いエリアも24時間くまなく監視。カメラのPTZ操作でリアルタイムでの状況確認が可能です。

工場周辺・プラントの警備

小・中規模な工場施設から大規模なプラントまで、高所作業もPTZカメラを使って安全に点検が可能。故障時には現場に行く前にPTZカメラによる事前確認を行って故障個所を確認し、適切な部品を準備してから修理に向かうことができます。

災害監視

台風や噴火など、自然災害の監視にも適しています。人による監視が困難な厳しい気象条件でも、刻一刻と変わる災害状況をPTZカメラ使って把握することで、的確な対策が可能。また、映像を公開し活用することもできます。

駐車場の監視と入庫車両のナンバーチェック

PTZカメラのプリセット(巡回)機能を使用し、広い駐車場を1台のカメラで監視することができます。そして、駐車場へ入る自動車のナンバーチェックは、セキュリティ面において重要です。夜間や薄暗い駐車場でも、抜群の低照明度性能でナンバーを確認。高レベルでの入庫車両の管理を実現し、管理者の業務負荷軽減と安心を提供します。

人気のPTZカメラの比較と価格帯について

PTZカメラは、1台で広範囲をカバーできるため、固定カメラよりも価格が高い傾向があります。1台あたりの価格は10万円前後から100万円を超えるものまで。レンズの可動範囲やスピード、ズーム倍率などによって変わります。

100m先の被写体を捉えることができる「望遠・低照度 PTZモデル」、「360°旋回できるPTZモデル」や、動体検知・置去/持去検知・いたずら検知・通過検知などの「高機能PTZモデル」など、目的や用途に合わせてさまざまなカメラがあります。

AXIS M5054|手のひらサイズの小型PTZドーム型カメラ

AXIS製 m5054

店舗、銀行、ホテル、オフィスのロビー、レストラン、倉庫などの屋内エリアの遠隔モニタリングや目立たないモニタリングに適した、安価な商品。IP51等級のこのカメラは、防塵および防水性能を持ち、スプリンクラーシステムの動作中にも撮影可能。

AXIS M5525-E|ローコストな屋外対応の旋回モデル

AXIS製 m5525-e

AXIS M5525-E PTZ ネットワークカメラは、コンパクトな屋外対応の旋回型カメラ。HフルHD(1080p)解像度、10倍光学ズーム、オートフォーカスの各種機能を備え、全体表⽰と詳細の両⽅で優れた映像品質を実現。

キヤノン VB-R13VE(H2)|高速・高精度・高倍率を実現したフルHD対応の360°旋回型カメラ

ドーム型ネットワークカメラ

360°パン(横)方向に旋回し、さらに450°/秒の高速回転を実現。キヤノンの光学技術を結集した光学30倍のズームレンズと、20倍のデジタルズーム機能を搭載することにより、最大600倍のズーム倍率で遠方の撮影が可能。監視中の異常事態を自動で検知する9種類のインテリジェント機能(動体検知、置き去り検知、持ち去り検知、いたずら検知、通過検知、侵入検知、自動追尾、音量検知、悲鳴検知)を搭載したハイパフォーマンスモデル。

キヤノン VB-S30D Mk II|オートフォーカス機能搭載の高画質電動PTZドームモデル

小型防犯カメラの例

フルHD 小型シリーズの新フラッグシップモデル。モバイルカメラビューワー対応で外出中でもカメラのモニタリングが可能。

まとめ

PTZ(ピーティーゼット)カメラについて紹介しました。広範囲のエリアをカバーすることが可能であり、カメラ一台で複数のタスクを指示することができるため、人による目視確認や見回り業務をカメラで代替することができます。この特長を活かして、屋外や広大な施設の防犯や監視用途で導入されることが多い傾向があります。

キヤノンマーケティングジャパンではカメラメーカーとして長年培った確かな技術と実績で、お客様にあった最適な防犯カメラソリューションをご提案しています。防犯カメラ、PTZカメラの導入をご検討の際には、ぜひご相談ください。



見えてくるのは、従来の防犯の枠を超える無限の可能性

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