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ユーザビリティとは?重要な理由とサイトの使いやすさを調べる方法

  • 会社の処方箋

2024年9月4日

Webサイトの内容を充実させたのに、思ったほどアクセス数が伸びなかったり、その後のコンバージョンにつながらないと悩んだりしたことはありませんか?もしかすると、サイトのユーザビリティに課題があるかもしれません。
今回はユーザビリティについて基本的な解説をまとめています。なぜユーザビリティが大切なのか、どのようにしたらユーザビリティが高まるのかを理解していきましょう。

ユーザビリティの概要

まずはユーザビリティという言葉が何を指しているのかを理解していきましょう。ここではユーザビリティがどのようなものなのか、そしてなぜ重要なのかを説明します。

ユーザビリティとは

ユーザビリティ(Usability)には、「使いやすさ」「有用性」といった意味があります。そこから転じて、Webシステムやアプリケーションにおける使いやすさや利用者の満足度を指すようになりました。
使い方の例を挙げると、シンプルな操作でユーザーが求める情報にアクセスできるサイトは「ユーザビリティに優れている」といったように表現されます。

なぜユーザビリティが重要なのか

ユーザビリティが高いと、ユーザーの満足度やその後の行動に良い影響を与えます。ストレスを感じずに利用できるサイトは、訪問者が長く滞在する傾向が見られるほか、サイトを繰り返し利用してもらえる可能性が高いです。
また、ユーザビリティの高さはサイトの良い評価や口コミにつながります。ユーザビリティが優れていればサイトそのものや提供する事業者にポジティブな印象を抱き、購入や問い合わせといったコンバージョンにつながりやすくなります。

ユーザビリティの定義

ユーザビリティは人が使って判断することもあって、「何をもってしてユーザビリティが優れているのか」を体系的に理解するのは難しいかもしれません。そこで、ユーザビリティの定義を言語化した例を紹介します。

ユーザビリティの定義「ヤコブ・ニールセン」
ヤコブ・ニールセンはユーザビリティ研究の第一人者です。彼の提唱したユーザビリティ10原則は、ユーザビリティの評価や改善を行う上で基本的な指針とされており、現在も広く利用されています。

【ユーザビリティ10原則(ヤコブ・ニールセン)】

  • システムの状態を可視化する
  • 現実世界にマッチしたシステムを作る
  • ユーザーに操作の主導権と自由を与える
  • 一貫性と標準化を保つ
  • エラーは事前に防ぐ
  • 記憶しなくても、見て理解できるようにする
  • 柔軟性と効率性を持たせる
  • 最小限の美しいデザインにする
  • ユーザーによるエラーの認識・診断・回復をサポートする
  • ヘルプやマニュアルを用意する

ユーザビリティが高いサイトの主な特徴

Webサイトやアプリにとって、ユーザビリティが大切なことは理解いただけたかと思います。
ここからはより具体的に、ユーザビリティが高いサイトが持つ特徴について説明していきます。
順に見ていきましょう。

  • コンテンツの内容がわかりやすい

情報がわかりやすく、なおかつ誤解されないようなまとめ方をしているサイトは、ユーザビリティが高いと言えるでしょう。
わかりやすくするには表現も大切ですが、箇条書きや階層をそろえた見出しを使って情報を整理し、内容が容易に読めるように工夫することも重要になってきます。

情報過多で混乱を招くページよりも、簡潔でポイントが明確に伝わる内容のほうが、ユーザビリティが高いと言えるでしょう。

  • デザインがシンプルで視覚的にわかりやすい

デザインがシンプルで視覚的にわかりやすいことも重要です。
わかりやすい見た目にするには色や空白の使い方がポイントです。色の使い分けで重要な情報の強調ができますし、ユーザーも操作に迷いづらくなります。
また、空白を有効活用することで、情報がごちゃごちゃと詰め込まれる事態を防ぎ、スッキリした印象を与えられます。

  • 複数のデバイスに対応している

ユーザーはスマートフォンやタブレット、PCなどさまざまなデバイスからサイトにアクセスするため、どのデバイスでも見やすいようなデザインが求められます。こういったデバイスの画面サイズに依存しないサイトの見た目を、レスポンシブデザインと呼びます。

ユーザーがどのデバイスを使用しても快適にサイトを閲覧できるようにするためには、サイト全体の設計やコンテンツ配置に一貫性を持たせることが重要です。

  • 求める情報へアクセスしやすい

ユーザーが求める情報に簡単にアクセスできると、サイトのユーザビリティは向上します。必要な情報が迅速に見つかるサイトは、ユーザーにとって便利で満足しやすいからです。

具体例として、検索機能の充実化が挙げられます。また、ユーザーがサイトのどの位置にアクセスしているかがわかる、パンくずリストの設置も有効です。

  • ユーザーの疑問に先回りして答えている

ユーザーが抱くと思われる疑問を先回りして答えているサイトはユーザビリティが高いです。
具体的には「よくある質問(FAQ)」のページを設けたり、コンテンツの中に疑問を解決する内容を盛り込んだりすることで、ユーザーの疑問に先回りできます。

  • 操作性が良い

サイトの操作性が良いことがユーザビリティ向上には不可欠です。使い勝手が良いかどうかは、ユーザーがサイトをスムーズに利用できる要素だからです。
ボタンの配置がわかりやすいサイトや、操作ガイドがわかりやすくまとまっているサイトなどが、操作性が良いサイトの特徴です。

サイトのユーザビリティを調べる方法

サイトのユーザビリティを向上させるためには、現状の把握が大切です。まずは今のサイトがどのような状態かを調べてみましょう。ここでは、ユーザビリティを調べる方法について解説します。

ユーザビリティテスト

ユーザビリティテストは、ユーザーにサイトを操作してもらって現状の課題などを探るテストです。ユーザーがどのような部分で操作にとまどったり、つまずいたりするかを観察できるので、リアルな使用感が把握できます。
サイトを作っていく過程では、どうしてもユーザー目線が抜け落ちがちです。ユーザビリティテストでは実際のユーザーに操作をしてもらうので、抜け落ちやすい視点に気づくことができます。
ユーザビリティテストの実施後はレビューシートの記入やヒアリングなどを通して意見を集め、改善につなげていきます。

アンケート調査

アンケート調査は、多数のユーザーから直接フィードバックを収集する方法です。ユーザー自身の意見や感想を集められるのが特徴と言えます。「サイトの使いやすさを評価してください」や「もっと改善してほしい点は何ですか?」といった具体的な質問を設けて、ユーザーからの意見を集めます。アンケート調査の特徴は、多くの人数の意見を集めることが可能な点です。したがって定量的観点による評価がしやすくなります。

ABテスト

ABテストは、異なるバージョンのページを同時に公開し、どちらがより良い成果を上げるかを検証するテストです。
異なるレイアウトのページAとページBを同時に公開し、クリック率やコンバージョン率を比較することで、どちらのデザインがユーザビリティ向上に寄与しているかを特定します。ABテストの特徴は具体的な行動データが集められる点です。したがって、サイトの課題が明確になっているときに実施するケースが多いです。

ヒューリスティック評価

ユーザビリティに知見のある専門家に分析を依頼する方法です。専門家が自らの知識や経験に基づいて分析をするため、一般のユーザーでは気づきにくい課題を見つけられる利点があります。

ユーザビリティの向上を通してサイトの価値を高めよう

今回はユーザビリティの高いサイトの特徴や、サイトのユーザビリティを調べる方法について解説しました。多くの人に満足してもらうには、単に内容が充実しているだけでは不十分です。ユーザビリティを高めることは、サイト全体の評価を高めるためにも重要になってきます。

サイトのユーザビリティを分析・改善するためにはユーザビリティテストやABテストなど、いくつかの手法があります。なるべく複数の手法を使い分けて、複合的な視点からサイトを改善しましょう。
そして、ユーザビリティの改善は継続的に行うことが大切です。定期的なユーザビリティ評価とともに、新しい技術やトレンドを取り入れながらサイトの最適化を進め、よりユーザーにとって優しいサイトを目指しましょう。

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