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15年後の介護福祉業界を見据え、現場のICT化を実現特定非営利活動法人かくれんぼさま

特定非営利活動法人かくれんぼさま 介護業務支援ソフト、タブレット型PC、ネットワークカメラ、導入事例

お客さま情報
  • 業種:介護福祉業
  • 社員数:120名
  • 拠点数:9
  • 事業内容:居宅介護支援、相談支援、認知症共同生活介護、通所介護、小規模多機能居宅介護、指定管理事業、名古屋市補助金事業 介護予防・生活支援拠点 ハローステーション、人材育成教室、NPO活動
導入ソリューション
介護業務支援ソフト、タブレット型PC、ネットワークカメラ

課題

  • 情報管理を紙媒体で行うことによる従業員負担。
  • 全施設における従業員の利用者への対応状況の一覧での確認。

解決策

  • クラウドの介護事業支援システムの導入と現場へのタブレット型PC導入による業務効率化。
  • 施設共用部へのネットワークカメラ設置による現場の見える化。

導入効果

  • 現場での記録作業を紙への記入からデジタル入力にすることにより、重複する項目の入力作業が削減。
  • 1事業所あたり150時間以上の業務効率化。
  • 利用者の安全確保、現場のリスクマネジメント向上。

課題・導入背景

手書き中心の情報管理が主流になっており現場のスタッフの負荷が高い

15年前の病院は、受付の後ろにカルテがずらっと並んでいるのが当たり前でしたが、今はほとんどの病院でカルテの情報がデータ化されています。介護福祉業界はまだまだ手書きで情報入力し、紙で管理することが主流です。ただ、業界における人材不足の課題もあり、今後ICT化に取り組まなければならないことは間違いありません。まだ大丈夫と思い、気づいたら競合他社に遅れをとっていては大変ですので、できるだけ早くICT導入を進め、スタッフに慣れてほしいと思っていました。

ICT化を進めるにあたり、業務効率化、見える化など現場の課題解決を優先したかった

介護福祉業界は手書きでの情報入力、紙での管理がまだ主流であり、私たちも例外ではありませんでした。メインである介護業務に加えて、手書きでの記録作業が上乗せされる形となり、大きな負担になっていたんです。他にも、複数拠点を抱えている立場として、離れた拠点それぞれの利用者の安全を常に把握するために、現場の見える化も必要だと感じていました。
そこで、ICT化を進めていくにあたり、かねてより必要性を感じていた従業員の業務効率化と安全・安心を目的とした現場の見える化から着手することを考えました。

解決策

安心・信頼できるツールを重視。現場の見える化を併せて検討

私がICT化を意識し始めてから、キヤノンS&Sの担当者の方はもちろん、他社ベンダーも含め、色々な方から介護系のシステムについて情報を聞いて回りました。情報収集する中で、私が今回最も重視したポイントは“長く、安心して使えるツール”です。ICT化は一時的な取り組みではなく、今後も長い時間をかけることになります。その為、その足掛かりになるツールが、導入してあまり時間が経たずに使えなくなってしまう事態は絶対に避けたい、と強く思っていました。様々な方から提案を受けた結果として、キヤノンS&Sが提案してくれたクラウド版の請求書管理ソフトが長く・安心して使い続けられるツールであると判断し、導入を決めました。
また、施設が複数あることから、なかなか現場の様子をリアルタイムに把握することは難しく、何か手立ては出来ないかと考えておりました。そんな中、ネットワークカメラの設置を提案していただいたことで、現場社員の業務の見える化につながりました。今回、導入の際にはICT補助金を活用したのですが、補助金に関する情報提供や申請の際の支援もキヤノンS&Sにお任せしました。
結果として、ICT化に取り組めただけでなく、導入コストが抑えられ、非常に助かりました。

導入効果

1事業所あたり最低150時間の業務削減に成功

我々は半年に1回アセスメントを取るのですが、手書きでは毎回3時間かかっていました。ところが、デジタル入力であれば、初回の入力以降に関しては、共通項目は自動で入力されますので、入力作業が大幅に削減され、なんと30分で完了します。1事業所あたり30名分のアセスメントを取った場合、それだけで年間150時間の削減になります。また外国人のスタッフの方も、当施設には多くいらっしゃいます。日本語を書くことに慣れていない方もいますから、デジタル入力ができることで、作業しやすく効率的になりました。
また、ネットワークカメラを設置したことで、各現場の状況が同時に確認できるほか、有事の際には映像を振り返って原因や経緯を客観的に検証できる体制になりました。そのおかげで、利用者のご家族からも安全面で好評をいただいております。

導入ソリューション
介護現場におけるICTの利用促進

今後の展望

現場スタッフの作業効率化が最優先

当法人には事業所がたくさんあるので、事業所ごとに持っている機能をつなげて一つのネットワークにしたいです。労務、経理、介護のマネジメント、健康管理など、施設を運営する上で様々な側面の情報がある中、それらをすべて一本化するのは難しいと思っています。
どのようにカテゴリ分けをして、そしてつなげていくのかが課題であり、今私が悩んでいる部分です。この点は、ぜひプロに頼りたいです。まずは現場の管理者や専門職が効率的に働けるようになることを目指し、ゆくゆくはドクターや利用者のご家族との情報連携もできるようになったらいいなと思っています。

特定非営利活動法人かくれんぼさま

2002年創業。居宅介護支援・デイサービスを契機に、多様な介護福祉事業を手掛ける。

本社:愛知県名古屋市北区金城町四丁目56番地
創業:2002年8月
社員数:120名
事業内容

  • 居宅介護支援、相談支援
  • 認知症共同生活介護、通所介護、小規模多機能居宅介護
  • 指定管理事業
  • 名古屋市補助金事業介護予防・生活支援拠点 ハローステーション
  • 人材育成教室
  • NPO活動

2022年11月現在

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