耐衝撃保護等級のIK10とは?IKコードの規格を解説
屋外に防犯カメラ(監視カメラ・ネットワークカメラ)を設置する場合、防塵防水性能と耐衝撃性能が大切です。防犯カメラの仕様に記載されている「IK10」や「IK09」とは、IEC(国際電気標準会議)で定められた62262で規定されている電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級のこと。IKの後に続く数字が耐衝撃性能を表しています。IK10は、40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐えられることを示します。
ここでは、耐衝撃保護等級のIKコードの規格を解説します。
IK10とは
「IK10」とは、IEC(国際電気標準会議)で定められた62262で規定されている電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級のこと。「IK」の後に続く数字が耐衝撃性能を表しています。IK10は、40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐えられる仕様を示します。
IK10の実力は映像で見るとよくわかります。
耐衝撃保護等級のIKコード規格
IEC(国際電気標準会議)62262で規定されている電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級は、「IK」と呼ばれるコードで表します。耐衝撃試験では、落下試験やハンマーによる打撃の衝撃に対して、電子機器の筐体が内部装置をいかに保護できるかをテストします。
耐衝撃保護等級
10段階で分類されています。数字が大きいほど耐衝撃の保護効果が高くなります。下記の表はIEC62262規格に準拠した耐衝撃性能の等級表です。
IK等級 | エネルギー(J:ジュール) | 衝撃に対する保護 |
---|---|---|
IK00 | 無保護 | 保護されていない |
IK01 | 0.14J | |
IK02 | 0.20J | 10cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える |
IK03 | 0.35J | 17.5cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える |
IK04 | 0.50J | 25cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える |
IK05 | 0.70J | 35cmの高さから落ちる200gの衝撃に耐える |
IK06 | 1.00J | 20cmの高さから落ちる500gの衝撃に耐える |
IK07 | 2.00J | 40cmの高さから落ちる500gの衝撃に耐える |
IK08 | 5.00J | 29.5cmの高さから落ちる1.7kgの衝撃に耐える |
IK09 | 10.00J | 20cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐える |
IK10 | 20.00J | 40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐える |
屋外に防犯カメラを設置する際の注意点
防犯カメラを屋外に設置する場合、または屋内でも手が届きやすい場所に設置する際は、故意過失を問わず壊される可能性があります。また、動物や飛来物が起因し衝撃が加わる可能性もあります。
従って、防塵防水性能と合わせて、耐衝撃性なども考慮することをおすすめします。
耐衝撃対応のおもな防犯カメラ
防犯カメラの耐衝撃対応モデルは、屋外用途などを勘案し、IK09以上の性能を持つモデルが多くなっています。
IK10対応
IK09対応
まとめ
IK10および耐衝撃保護等級のIKコード規格について紹介しました。防犯カメラの場合は設置特性を考慮し「IK09」「IK10」に対応したカメラが主流です。防犯カメラを設置するときは、設置場所によっては本体の耐衝撃性能に注意しましょう。
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