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POPシステム導入講座

POPを効率よく、かつ美しくつくるためのPOPシステム導入講座。POP制作システムを上手に活用するために、スーパーマーケットの店舗スタッフが、ポップ・テクノロジー・ラボ所長に質問に行きます。第1回は、POPやストコンの売価データとの連携を取り上げます。

ポップ・テクノロジー・ラボ 所長 Dr.ポップ
スーパーマーケット 店舗スタッフ エースさん

レジとPOPの売価違いは、店舗での混乱を招く

エースさん

店長から「POPとレジでの売価違いをなくす方法を考えろ」って言われました。売価違いが起こると、POPを見て商品をカゴに入れたお客さまが、レジで精算するときに「金額が違う」となって、店舗スタッフが混乱してしまうんです。どうすれば売価違いをなくせるんでしょうか?

Dr.ポップ

まず最新の売価データがどこで管理されているか、考えてみましょう。

エースさん

売価データを管理しているのはPOSやストコン(ストアコンピューター)です。チェーン店全体の売価はPOSに置いてあって、各店舗の売価はストコンで管理しています。売変(売価変更)をかけるときは、ストコンの売価データを変更します。

Dr.ポップ

そうです!一方、POPのデータは、どうしていますか?

エースさん

POP制作システムでデータ入力しています。
売変のときは、まずストコンの売価データを変えて、その後POP制作システムの売価データを変更してから印刷しています。

Dr.ポップ

つまりPOSやストコンと、POP制作システムの売価データが同じにしておかないといけないわけですね。
ここがポイント!
ストコンとPOP制作システムの両方に入力していると、人間がやることだから、どうしても少しは打ち間違いが発生しますね。そのためにレジとPOPで売価データが食い違ってしまうミスが起こるわけです。

ストコンとPOP制作システムが連携していない

売価違い解決は、売価データの連携で

エースさん

では、売価違いをなくすには、入力するときに売価データを何度も確認するしかないんですか?
私たち店舗スタッフは、接客や商品陳列があるから、あまり丁寧に確認する時間は取れそうにないんですが。

Dr.ポップ

ポップエース・ファミリーには、他のシステムと連携する機能を持っています。
POSやストコンとデータ連携させれば、問題を解決できるんですよ

エースさん

データ連携?
連携できると、何が変わるんですか?

Dr.ポップ

POSやストコンにある最新の売価を、POPを印刷するときにポップエース・ファミリーが読みにいきます
みなさん、POPを印刷するときは、商品コードやJANコードを入力して、出力するアイテムを選びますね。その時点で、最新の売価データを、POSやストコンにもらいにいくわけです。

エースさん

自動的に最新の正しい売価でPOPが印刷されるんですね。

Dr.ポップ

そのとおりです!
これを「POS連携」、あるいは「ストコン連携」と呼んでいます。

エースさん

POPを印刷するだけで、最新の正しい売価で出力されるなんて、いいですね。
売価違いが起こる心配もなくなるので、安心してPOPがつくれます。

ストコンとPOP制作システムを連携してPOP作成するイメージ

個店対応のセール品でもデータ連携が可能

Dr.ポップ

データ連携ができるメリットは、売価違い解消だけではないんですよ。
「広告の品」「特売チラシ」などはチェーン店全体で統一することが多いですよね。それに対して、個店、単独の店舗でだけ行う特売セールを展開することもあります。

エースさん

近隣の競合店と価格競争をしていると、チェーンの他の店舗と価格が揃わなくなる場合もありますね。

Dr.ポップ

そういうときもストコン連携を使えば、売価違いを起こさずに済みます。
個店プロモーションで使うものだから「インプロ連携(インストアプロモーション連携)」と呼んでいます。

それから他店と統一して展開する「広告の品」「チラシの品」のPOPと、個店で行う「セール品」のPOPで、デザインが同じだとよくないですよね。でもPOP印刷時に、個店対応のセール品だけ異なるデザイン書式を選んで出力すれば、それぞれの企画ごとに統一したデザインのPOPがつくれます。

エースさん

ストコンと連携できると、売価違い解消以外にも、便利なことがあるんですね。

企画DB、商品マスタとも連携できる

Dr.ポップ

連携できる先は、POSやストコンだけではありません。
ホストコンピューターにある企画データベース(企画DB)、商品マスタなどとも連携できます。

エースさん

企画DBや商品マスタと連携できると、何が便利になるんですか?

Dr.ポップ

企画DBには、広告の品やチラシの特価品などのデータが管理されています。
商品マスタには、メーカー名、商品名、規格・容量、JANコードなど、すべての商品情報が管理されています。

そういうデータは、通常、商品部(本部)から販促部(本部)がメールなどで受け取って、データを整理したうえでPOP制作システムに入力していることが多いと思います。でも、企画DBや商品マスタと連携できると、再入力しないで全部のデータをPOP制作システムが読み取れるようになります。

エースさん

いろいろなものと連携できるのはいいんですが、問題が起こったりしないんですか?

Dr.ポップ

ポップエース・ファミリーから、POSやストコン、商品マスタのシステムにデータを読みに行くのは、基本的に一方通行。
読み取るだけで、データを書き換えたりはしないから、他のシステムに何か影響を与えることはないんです。

エースさん

だったら安心ですね。ありがとうございました。
データ連携で売価違いを解決できるって、店長に報告してきます!

企画DBや商品マスタと連携して作成するイメージ
今回の講座のポイント|・売価違いの原因は、ストコン(レジ)とPOP制作システムの売価データの入力ミス、・POS連携、ストコン連携させると、売価違いが解消できる上、広告の品、チラシの品、個店単独  セールなどで、それぞれでデザイン統一が可能、・ホストコンピューターの企画DB、商品マスタともデータ連携が可能