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バーチャルプロダクション概要

映像制作、放送業界において近年、最新技術を用いたバーチャルプロダクションの導入が加速しています。
この理由の一つとして、撮影の効率化や労働形態の適正化など、企業や業界としての社会貢献の意義が大きいことが挙げられます。
キヤノンはこの市場ニーズの高まりに応えるべく、映像システムのバーチャルプロダクション対応を進めてまいります。

バーチャルプロダクションに貢献するキヤノン業務用映像製品

Canon Virtual Production System(シネマカメラ・シネマレンズ)

従来の映画撮影やドラマの撮影では、背景の合成を行う場合、被写体をグリーンバックで撮影した映像にポスト処理で実写やCGの背景映像を合成しています。
一方で、近年LEDウォールを使用した新しい撮影手法が登場。従来のポストプロダクションで実施していたCG映像の合成作業が、撮影現場においてリアルタイムでCG合成できるようになりました。

キヤノンではCanon Virtual Production Systemを新たにリリース。レンズとカメラの撮影情報をリアルタイムに通信・演算することで、出力映像に応じたバーチャルプロダクションの為に新たに開発されたCVメタデータをイーサネットケーブル1本で取り出し、または記録することが可能です。それにより、制作現場の効率向上とともに、映像制作の質と精度の向上に寄与します。

放送用レンズ

現在の放送スタジオやスポーツ中継などで使用されるバーチャル映像は、グリーンバックで撮影した被写体にリアルタイムにCGを合成したり、実撮影に対して3Dグラフィックスを重畳する技術が使われています。
キヤノンの放送用レンズの多くは高分解能16bit絶対値エンコーダーを搭載しており、高精度なレンズのポジション情報の検出が可能です。

リモートカメラ

VR/AR映像制作業界でカメラのトラッキング情報伝達用に広く採用されているFreeDプロトコルは、バーチャルセットを使った映像撮影において、カメラの位置情報(パン、チルト、ズーム等)を後段の制作システムに直接送信することで、カメラとコンピュータを連動させ、合成映像の配信を可能にします。
キヤノンのリモートカメラCR-N700・CR-N500・CR-N300・CR-X300は、このFreeDプロトコルに対応しており、バーチャル制作が手軽に利用できるよう貢献します。

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