PoEとは？給電の仕組みや規格、対応ハブの選び方を解説

PoE（ピーオーイー）はPower over Ethernetの頭文字を取ったもので、LANケーブルを通して電力を供給する方法です。LANケーブルだけで電力供給を受けることができるため、屋外や天井などの電源を確保しにくい場所でも設置しやすい、省線化ができるなどのメリットがあります。業務用で防犯・監視目的のネットワークカメラを導入する際にはPoE対応の商品を採用することが比較的多くなっています。

PoEの規格は、2003年に標準化された「PoE（IEEE 802.3af）」に始まり、2009年のPoE+（IEEE 802.3at）」、2018年の「PoE++（IEEE802.3bt）」と徐々に拡張されています。消費電力の大きい機器の使用を想定しているためです。

電源を確保しなくても良いPoEは、業務用途のネットワークカメラの設置で重宝されます。3つのメリットを解説しましょう。

ネットワークカメラを防犯・監視用途で導入する場合、屋外や天井などの特殊な場所に設置することがよくあります。PoE対応ハブやネットワークカメラを選ぶことで、電源がない場所や電源を設置しづらい場所でも電力を供給できます。

ネットワークカメラの導入コストで大きな割合を占めるのが工事費用です。電源の設置工事が不要になるため、工事費用の削減につながります。

通常、防犯カメラの設置にはコンセントなどの電源が必要になります。PoE対応のハブやネットワークカメラの場合は配線に必要なものはLANケーブルだけ。LANケーブルを通して電源が供給されるため、電源ケーブルやACアダプターなどが不要です。

例えば、PoE対応のスイッチングハブの場合、PoE非対応のものと比べると価格が高くなります。ただし、PoE対応にすることで電源工事などの費用を削減できるメリットがあるため、設置環境を考慮した上で判断することをおすすめします。

一見万能に見えるPTZカメラには、注意点もあります。カメラを操作して広範囲を撮影できるため、常に同じ場所を撮影できないこと。例えば、マンションの入り口で検知した怪しい人物を自動追尾機能で追いかけることが可能です。しかしながら、怪しい人物を追っている間は入り口付近を撮影できなくなります。このような死角を防ぐためには、複数台を設置する、または固定カメラと併用する運用がおすすめです。

どうして監視・防犯カメラを導入するのか、目的や課題を見失わないようにしましょう。

ネットワークカメラでPoEに対応したシステムを構築するときは、PoE対応のハブとLANケーブルを選ぶ必要があります。

PoEに対応したスイッチングハブの選び方のポイントは3つあります。

PoE対応ハブは、給電ポート数、給電能力や消費電力によって価格が異なります。いくつかおすすめのPoE対応スイッチングハブを紹介しましょう。

PoE（ピーオーイー）について紹介しました。LANケーブルだけで電力供給を受けることができるため、屋外や天井などの電源を確保しにくい場所でも設置しやすい、省線化ができるなどのメリットがあります。ネットワークカメラシステムを導入する際にはよく採用されています。

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