第4章：まとめ
まとめ
セキュリティを担当する意思決定者は、新型コロナウイルスのパンデミックの収束という世界的なトレンドの中で、困難な時期を迎えています。世界的なこの危機が発生してから数年間で、企業のデジタル攻撃対象領域が大きく拡大しました。同時に、サイバー犯罪者はますます大胆になり、明確な動機を持ち、攻撃のための十分なリソースを確保するようになりました。チームが疲弊し、多くのポイント製品を導入したことでひずみが生じ、リソースが欠乏する中で、セキュリティオペレーションの管理者は巧妙化する攻撃を防ぐことが難しくなっています。このような状況下で、24時間365日体制の本格的なSOCに投資することは、大企業以外には現実的ではありません。
セキュリティ侵害が発生することは避けられない事実になっています。しかし、攻撃者を迅速に発見し、インシデントをすばやく解決できれば、経済的および風評的な深刻な損害を受けることはありません。MDRは、このような環境で求められる全ての要素を提供するために作られたソリューションです。顧客は、セキュリティ管理の重労働を専門的なプロバイダーに委託し、セキュリティリスクを最小限に抑えることが可能になります。また、自社のスタッフをより価値の高い業務に従事させることが可能となり、収益性を向上できます。
サービスプロバイダーは、顧客の既存の能力、サイバーセキュリティパートナーが提供するツールやサービス、および自社独自の知的財産を組み合わせて、MDRサービスを展開することができます。このパートナーシップにより、高度なEDR／XDRソリューション、アナリストの専門知識、脅威インテリジェンス、脅威ハンティング、充実した管理機能があるコンソール、ダッシュボードおよびレポート、そしてMDRサービスプロバイダーが開発したさまざまな知的財産を組み合わせ、強力なサービスを形成できます。
出典：IDC, The Evolution of Managed Security Services, Doc # US48459521,
December 2021, P. D. Harris, CISSP, CCSK
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