高級感のあるプラスチックカード印刷で修了証の価値を高める一般社団法人 燕西蒲労災防止協会
業種:サービス| 従業員規模:1〜50名 | 成果:販路開拓・顧客満足度向上
新潟県燕市といえば洋食器をはじめ洗練された金属加工製品で世界的に有名。しかし、それを製造している地元事業所では、プレス機械などによる労働災害の発生が問題となっていた。そこで、労災を防ぎ、就業中の安全性を高めるために1975年に設立された団体が燕西蒲労災防止協会である。
導入背景“紙+パウチ”の技能講習修了証/特別教育修了証に物足りなさを感じていた

「手帳型の修了証は、氏名、住所、生年月日、講習履歴などの項目を肉筆で書き込まなければならず、約50人分の作業に1日中かかっていました。受講者にとっては将来ずっと使う大切な証明書なので慎重にならざるを得ず、とても疲れる作業でした」と話すのは、修了証の作成を担当している専務理事の村松宏さん。
また、カード型の修了証作成も、A4サイズにまとめて印刷した紙をカードサイズに断裁してからパウチするという手間のかかる作業が必要であった。
「せっかく苦労して作っても、正直見栄えはあまりよくありませんでした。講習を修了して、試験に合格した証として、喜んでもらえているだろうかという物足りなさは感じていましたね」と、村松さんは語る。
そこで、これらの修了証をプラスチックカードで見栄え良く作成できる受講管理システムの導入も検討してみたが、年間500~600枚程度の印刷枚数ではコストがかかりすぎて断念せざるを得なかったという。
選定理由プラスチックカードに印刷できるカードプリンターの登場で導入を決定

「初めてデモを見た時は『やった!』と心の中で叫びました。私がやりたかったことが、この小さなプリンターを1台追加するだけで実現できる。しかも、使い慣れたパソコンにつなげられるし、これまでの講習参加者の情報を蓄積してきたExcelのデータベースもそのまま使えるのですから言うことなしです」と、村松さんはすぐに導入を決めた。
もちろん、ランニングコストの低さも決め手の一つ。1枚あたりのメディアとインクのトータルコストは90円ほどで、従来使っていた手帳型修了証の購入コストとそれほど変わらない。これなら価格面の課題もクリアできるというわけだ。
「何よりいちばん大事なことは、長時間の講習を終えて受け取ることができた修了証が、受講者にとって『ありがたみ』のあるものに見える点です。もちろん、就業中つねに携行しなくてはならないものですから、紙+パウチカードと比べて耐久性も充分。安全に対する心構えを引き締めてくれる効果もあると思います」(村松さん)。
導入後の成果技能講習修了証/特別教育修了証がこんなに変わった。
従来の手帳型(左)、紙+パウチ(右)の修了証をカードプリンターによるプラスチックタイプに変更。デザイン性や耐久性のグレードアップがはかれた。
技能講習修了証/特別教育修了証発行の流れ
難しい操作を覚えなくても簡単にデザインできるソフトも便利

「普段パソコンにさわっている人なら、直感的な操作ですぐに使いこなせるはずです」と、村松さんも、自分のパソコンから修了証を印刷するようすを見せてくれた。また、プラスチックカードだけでなく紙のカードにも印刷できるので、今後は職員の名刺印刷も内製化して、名刺印刷コストの削減もはかっていきたいという。
今後の展望受講者に喜ばれる修了証を目指して
今やプラスチックカードは財布の中に何枚も収まり、毎日の暮らしになくてはならないものになっている。利便性とデザイン性を考えれば、講習の修了証をプラスチックカードにしていくことは必然の流れ。コストとスピードを兼ね備えながら、受講者に喜ばれる修了証を発行できるキヤノンのカードプリンターは、これからの安全教育にいっそうの付加価値を与えてくれることだろう。
一般社団法人 燕西蒲労災防止協会

事業内容:労災防止のための安全教育、プレス機械などの定期検査の実施
※本記事は取材時(2016年12月)のものです
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