出力時間が数時間から数十分まで短縮し、忙しい年度末の作業負荷も大きく軽減学校法人 瀬木学園 愛知みずほ大学
業種:学校・教育| 生徒規模:1,000〜2,999名 | 成果:業務効率の向上
学校法人瀬木学園の一角として愛知みずほ大学短期大学部とともに瀟洒なデザインの都市型キャンパスで運営される愛知みずほ大学は、豊かで活力のある健康社会に貢献する人材の育成を目指して1993年に創設された比較的新しい大学である。
全館に無線LANを配備するなどIT対応も盛んな同大学では、学生証や職員証などを発行するために数年前よりカードプリンターを使用してきたが近年、経年劣化もあり、さまざまな不具合が目につくことに。新しい機器への買い替えを考えていた。
導入背景度重なる不具合を受けカードプリンターの買い替えを検討
・カードプリンターは以前から使っていましたが、インクリボン方式だったために文字がつぶれやすく、特に小さな文字に関しては外部の方からも見にくいとよく指摘されていました。
・購入してから年数が経ち、ローラーの劣化による読み込みエラーやカードの詰まり、プリント時に線が入るといった不具合も出てきていました。
事務局の高橋氏は次のように語る。
「カードプリンターは以前から使っていましたが、インクリボン方式だったために文字がつぶれやすく、特に小さな文字に関しては外部の方からも見にくいとよく指摘されていました。また、購入してから年数が経ち、ローラーの劣化による読み込みエラーやカードの詰まり、プリント時に線が入るといった不具合も出てきていました。そこで、そろそろ買い替え時だろうという話になったのです」。
選定理由複数のメリットが決め手となり後継機としてインクジェットを選択
経年劣化などによる不具合がいよいよ深刻化し、新しい製品への買い替えを検討。 いくつかの製品が候補に上がる中、最終的に選ばれたのがキヤノンのカードプリンターCX-G2400と専用ソフトウェアのイメージクリエイトSEだった。
選定に際しては、何よりもインクジェット方式であることが決め手になったと早川氏は語る。
「他のメーカーも入念に検討しましたが、インクジェット方式はキヤノンさんの製品だけでした。購入前、実際にデモを見せてもらいましたが、6~8ポイントの細かい文字もつぶれ
ず、読みやすかったですし、印字スピードも以前よりもずいぶんと早いなという印象でした。また、全色一体型のインクリボンだと、たとえ使っていない色があっても途中で捨てな
ければなりませんが、インクジェットなら単色ごとに交換できるからローコスト。おまけに、キヤノンさんの製品は印刷時の余白が少なく、用紙ギリギリまでデザインできるのもポイントが高かったですね」。
もともと、OA機器の納入などでお付き合いがあり、その対応力に好印象をお持ちいただいていたことから、デモの後、即決で導入が決定した。
導入後の成果作業時間が大幅に短縮され廃棄の際のリスクや手間も解消
・6~8ポイントの細かい文字もつぶれず、読みやすかった。
・印刷時の余白が少なく、用紙ギリギリまでデザインできる。
・3~4時間かかっていた作業が、20~30分で終わる
「実際に業務で使用してみての感想としては、とにかく短時間でつくれて便利だなということですね。単純計算でいくと、前のプリンターと比べておよそ1/10くらい。3~4時間かかっていた作業が、20~30分で終わる計算です。何しろ年度末の一番忙しい時期につくるので、1時間でも30分でも短縮したいというのが本音ですし、その点、50枚/分というスピードは非常に助かっています」。
また、インクの廃棄についても、以前と比べて格段に楽になったと語る高橋氏。個人情報保護が重要な責務となる中、名前や住所などの情報が残ってしまう印刷済みインクリボンの廃棄はどこの組織でも非常に厄介な問題となっており、中にはインクリボン専用シュレッダーを購入したり、わざわざ融解業者に頼むというところもあるほど。
愛知みずほ大学でも以前ははさみでわざわざリボンを切り刻んでからシュレッダーにかけていたということで、そうした手間が一切不要となり情報漏えいの心配もないインクジェット方式の導入は大きな満足につながっている印象だ。
今後の展望今後の可能性として図書カードとの統合も検討
具体的なデータ作成の手順としては、まず願書に記載されたデータから、試験を実際に受けた人、合格を出した人、合格手続きをした人と絞られ、学務システムからExcelにはき出される。
そこから必要な情報を抽出し、別途スキャナーで読み込ませた写真とともに専用ソフトウエアで加工されていくのだが、フォントも滑らかで、デザイン性の高いカードが簡単につくれるとあって、ソフトウエアの使い勝手に関しても高橋氏は非常に満足しているという。
最後に、今後の展開は? という問いかけに対し、「学生証の他に図書館ではバーコード付きの図書カードを発行しているのですが、2枚のカードを保有してもらうのも不便ですし、イメージクリエイトSEには学籍番号を入れておけばそれをバーコードやQRコードに変換してくれる機能もあるようなので、いずれは両者を統合したいと考えています」と答えてくれた高橋氏。
バーコードやQRコードを使用した管理は、読み込み機器のコストも含め、ICよりもリーズナブルに導入できることから、導入先の規模や目的によってはおすすめのシステム。
カードプリンターを業務効率化のみならず、学生の利便性向上にも役立てる愛知みずほ大学の今後の取り組みに注目である。
学校法人 瀬木学園 愛知みずほ大学
事業内容:学校教育
学生数:1,969人(2016年1月現在)
※本記事は取材時(2016年1月)のものです