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NVRとは?ネットワークカメラの録画システムを解説

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イメージ:VMSとは

NVRとは「Network Video Recorder(ネットワークビデオレコーダー)」の略で、ネットワークカメラの映像を録画する機器のこと。一般的なサーバーを使用する場合と比較して、大きなメリットがあります。
本記事では、NVRとVMSの違いやメリットを解説します。



NVRとは

NVRの構成図

NVRとは「Network Video Recorder(ネットワークビデオレコーダー)」の略で、ネットワークカメラの映像を録画する機器のこと。録画に必要なソフトウエア、ストレージ、インターフェースを機器に内蔵し、ネットワークカメラやモニターを接続するだけで運用が可能なオールインワンパッケージです。セットアップが容易で小規模の監視に適しています。

可用性・拡張性・運用性に優れているため、大規模な監視カメラシステムを構築する際に使われることが多いです。防犯カメラのクラウド録画サービスも、スマホで閲覧したりシステムを管理したり、映像を録画できるため、広義の意味ではVMSのひとつと言えます。

NVRとVMSの違い

NVRと混同されがちなものに、VMSがあります。どちらも防犯カメラや監視カメラの映像を記録し、管理する機能があります。VMSは可用性・拡張性・運用性に優れているため、大規模な監視カメラシステムを構築する際に使われることが多いです。防犯カメラのクラウド録画サービスも、スマホで閲覧したりシステムを管理したり、映像を録画できるため、広義の意味ではVMSのひとつと言えます。

NVRのおもなメリット

ネットワークカメラの映像を録画する専用装置として使われるNVR。汎用パソコンとソフトウエア使用するよりも大きなメリットがあります。

(1)録画/閲覧ソフトウエアのインストールと設定が不要

一般的なネットワークビデオレコーダーには既に必要なソフトウエアがインストールされ、カメラの録画や閲覧に必要な設定が済んでいます。購入後すぐに使うことができます。

(2)パフォーマンスと信頼性が高い

監視・防犯目的でネットワークカメラを設置する場合、「24時間365日の常時監視」や「不審者を検知したタイミングで撮影を開始する」といった録画機器に負荷がかかる運用になります。また、HDDやカメラの故障など何らかのトラブルで撮影や録画ができていないと致命的になりかねません。
NVRは、パフォーマンスが高いCPUが搭載されているため高速なデータ処理が可能です。さらに、ストレージの信頼性を高めるためにRAID構成になっているものもあります。

(3)さまざまな用途に対応

ネットワークカメラはさまざまな用途、さまざまな場所で使用されています。

  • 監視や防犯目的のセキュリティ用途
  • セキュリティやモニタリングをスマートフォンで閲覧
  • 接客品質の向上やデータ分析によるマーケティング施策への活用などのモニタリング用途

これらの用途を特別な設定がなく使えるのがNVRです。

  • すべてのNVRが上記のメリットに対応しているわけではありません。

一般的なサーバーとNVRの比較

おもな違いをまとめました。

NVR 一般的なサーバー(パソコン)
専用ソフトウエアのインストール 不要 必要
(録画管理ソフトウエア、閲覧ソフトウエアなど)
ディスプレイ 不要(クライアントPCで操作可) 録画サーバー用に必要
信頼性 カメラの録画用途を想定しているため、連続稼働に耐えられる仕様になっている。
録画時や録画後に映像が見れなくならないように、予めRAID構成になっているものもある。
RAID構成にするためには、別途ソフトウエアが必要

防犯・監視向けネットワークカメラにおすすめのNVR

NVRはさまざまなメーカーが扱っています。ここではネットワークカメラのスタンダードを築き上げてきたAXIS(アクシス)社のおすすめNVRを紹介します。

ネットワークビデオレコーダー AXIS S22シリーズ

AXIS S22シリーズ

精細な映像監視用のスイッチを搭載したオールインワンレコーダー。

従来のレコーダー設置では、レコーダー本体に加えて録画映像の再生用PC、PoEハブなど周辺機器が必要になり、十分な予算とスペースが必要でした。

AXIS S22シリーズは、PoEハブやPCを別途購入しなくても録画システムが構築できる、予算と設置スペースが限られた小規模向けユーザーに最適な録画システム。万が一の映像途切れにも安心な、録画欠損防止機能つき。スマートフォンで遠隔モニタリングもできます。

ネットワークビデオレコーダー AXIS S12シリーズ

AXIS S11シリーズ

拡張性に富んだ高度な映像監視用レコーダー。
従来のレコーダーは接続カメラの上限数が決まっており、録画したいエリア(接続カメラ台数)が増えた時は、もう一台レコーダーを購入しなければならないケースがありました。

S12シリーズならライセンスを購入するだけで、レコーダーの接続カメラの上限数を拡大可能。将来録画エリアを拡張したいユーザに最適な録画システムです。こちらも、万が一の映像途切れにも安心な、録画欠損防止機能つき。スマートフォンで遠隔モニタリングもできます。

よくある質問

Q1
どうして、ネットワークカメラはドライブレコーダーのようにカメラ本体で録画できないの?
A1

防犯・監視・マーケティング目的で使われるネットワークカメラは、遠隔で監視したり、複数台のカメラを一括管理したり、災害やトラブルがあった際に後から分析する必要があります。もし、カメラ本体で録画していると、カメラが災害に飲み込まれたり、事故に巻き込まれると録画データも消失してしまいます。
撮影はカメラで行い、録画は別の場所で専用の録画機器に行うことで、万が一のことがあっても録画データに影響をさせない運用ができます。また、1つの録画機器で複数台のカメラの映像を録画することで、集中管理ができます。さらに、常時監視の防犯カメラは膨大なデータ量になります。カメラ本体での録画はデータ容量に制限が出てしまうため、大容量のHDDをセットできる専用録画機器の方が向いているのです。

Q2
映像を録画するだけなのに、専用の録画機器(ネットワークビデオレコーダー)はあった方がいいの?
A2

単純に録画することだけを考慮すれば、一般的なサーバー(パソコン)やNASを使用することもできます。しかしながら、NVRには上述のとおり大きなメリットがあります。用途や目的に応じて検討することをおすすめします。

まとめ

NVRとはネットワークカメラの映像を録画する機器のこと。防犯・監視・マーケティングなどで長時間録画や録画データの保持といった目的を実現するために、ネットワークカメラ専用のビデオレコーダーがあります。

キヤノンでは、カメラメーカーとして長年培った確かな技術と実績で、お客さまにあった最適な防犯・監視・抑止・マーケティング目的のネットワークカメラソリューションをご提案しています。ネットワークカメラの導入をご検討の際には、ぜひご相談ください。



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