AEDの基礎知識AED 自動体外式除細動器
AED(自動体外式除細動器)とは何か?簡単にご紹介
AED(自動体外式除細動器:英語表記「Automated External Defibrillator」の略)とは、心停止状態の傷病者に電気ショックを与え、蘇生させる医療機器です。機器が自動的に心電図解析を行い、電気ショックの必要有無を判断しますので、一般市民(非医療従事者)でも救急救命時に使用できます。医療機関だけでなく、大学などの学校、交通機関、高齢者施設、マラソンなどのスポーツイベント等さまざまな場所に設置されています。
AEDは心室細動を止める医療機器
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を持っています。正常な心臓は規則正しいリズムで収縮が繰り返されています。しかし、なんらかの原因で心臓が正常に機能しなくなってしまうと、心臓の心室という部分が不規則にけいれんする心室細動という状態が起き、心臓のポンプ機能が失われてしまいます。この心室細動を電気ショックによって取り除く機器がAEDなのです。
救急救命時の市民による胸骨圧迫と電気ショックの重要性
心停止になった場合、救命率は1分ごとに約10%低下すると言われています。傷病者を発見し、119番通報してから救急隊が到着するまで平均10.3分かかると言われており、救急隊の到着をただ待っているだけでは間に合いません。消防白書によると、救急隊が到着するまで何もしなかった場合の1か月後の生存率はわずか6.6%です。しかし、市民による心臓マッサージ(胸骨圧迫)が実施された場合の生存率は、12.8%にまで高まり、さらに心臓マッサージ(胸骨圧迫)に加えてAEDによる電気ショックを実施した場合の生存率は50.3%にも上ります。ここからもわかるように救急隊が到着する前に一般市民による一刻も早い心臓マッサージ(胸骨圧迫)と電気ショックが必要なのです。
心停止からの時間経過と生存率
「心臓突然死」からお客さまを守りたい
総務省消防庁のデータによりますと、日本では年間約7万9千人の方が心原性の心停止で倒れており、そのうち一般市民に目撃された心停止の症例は、年間およそ2万6千件あります。しかし、その中でAEDが使用されたのは、わずか1,200件程度にすぎません。
キヤノンマーケティングジャパングループでは、「AED」と「心肺蘇生」の普及活動を行う事により、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆様を「心臓突然死」から救いたいと考えております。そんな思いから2009年よりAEDの販売を開始し、現在では4つのメーカーの製品を取り揃え、設置場所、施設、使用環境に合わせた最適な機器のご提案をしております。また、心肺蘇生法やAEDの使い方を説明できるインストラクターをグループ全体で約500名育成し、全国で心肺蘇生講習やセミナーを通じて、一般市民による一次救命の普及に取り組んでいます。
今後も、キヤノンマーケティングジャパングループでは「AED」と「心肺蘇生」の普及活動を通じ、広く地域・社会に貢献していきます。
AED購入のポイント
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