創業時は軽オフ印刷機が主力でしたが、名刺印刷用オンデマンド機を早い時期から複数台導入し、徐々にデジタル印刷へとシフトしていました。というのも、印刷業界全体がオペレーターの高齢化問題に直面しており技術継承が難しく時間も掛かること、軽オフ印刷機の保守サービスが打ち切られるなど将来的な運用面での不安があったからです。封筒印刷については軽オフやインクジェット機で対応してきましたが、オペレーターへの負荷が高い割に収益性はあまり高くありません。そこで安定した品質で、必要な分だけ必要なときに簡単に印刷できるオンデマンド印刷機にいち早く切り替えたいと考え、本格的な導入を決めました。

今回、封筒専用印刷機として選んだのは、キヤノンのimagePRESS C910に封筒フィーダーを装着したモデルです。もともと名刺印刷でも実績のあるimagePRESSシリーズには信頼感がありました。従来100枚ごとだった封筒補充が、この封筒フィーダーにより一度に300枚の連続給紙が可能に。高速であることはもちろんトラブルもほとんどなく、用紙対応力や色味の安定性など品質面にも十分満足できます。
また、画面の見やすさ、操作性の高さなど、キヤノン製品は現場からの評価が高く、今回の機種もオペレーターからの要望で決めました。もちろん他メーカーの製品も検討しましたが、結論は「キヤノン一択」。いまもその判断に間違いはなかったと確信しています。

imagePRESS封筒モデルは、期待したとおりの品質で安定した生産に貢献してくれています。封筒印刷で難しいトナーの定着性にも優れ、標準設定でもお客さまに満足いただける結果が得られます。
また、オペレーターが1台の機械につきっきりになる必要がなくなり、別の作業も並行して進められる時間的余裕が生まれました。急に大量注文の依頼がきても、効率的な生産で対応できるので、今後は積極的な営業活動で受注量を増やしていけます。名刺印刷だけのお客さまに対しても、imagePRESS封筒モデルでの高品位な封筒印刷をご紹介するなど、ビジネスの拡大に注力していけそうです。

キヤノンのオンデマンド機を主軸に、裁断機、加工機などの周辺機器を拡充。お客さまからのさまざまな要望に応えられる環境整備を続けてきたからこそ事業を成長させることができました。
今後もキヤノンとのパートナーシップを深めながら、最新設備を整え、業務の省力化・自動化を推進していきます。働きやすい環境を整備し、個々が高度な技術を身につけ、従業員の働きがいの実現と満足度向上が大切になります。最新の設備を導入して業務効率と生産性を上げ、同時に、お客さまが求める付加価値の高いサービスを提供できるように技術を磨いていく。5年先、10年先のビジネスを見据えた成長のためにも、全社一丸となって取り組みを続けていきます。