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imagePRESS V800、進化した印刷技術を体感。 品質と効率の壁を越え、封筒印刷を新たなステージへ。株式会社アーツ

業種:印刷・出版・デザイン | 従業員:184名 | 成果:商品サービスの強化/業務効率の向上・安定稼働

事業の多角化により持続的な成長軌道へ。Web を活用した集客・受注で印刷事業を推進。

常務取締役 黒木太郎 様

大阪府吹田市に本社を構える株式会社アーツは、1996年の創業以来、印刷業を起点に多角経営を進めてきた企業です。2000年代には経営危機に直面しましたが、Webを軸としたビジネスモデルに転換し、再起を果たしました。
「当社は、お客さまの生活をより快適にすることを大切にし、事業を展開しています。祖業である印刷事業から事業を拡大し、さまざまなプロダクトを開発。多様な商品・サービスを提供しています」(常務取締役・黒木太郎氏)
アーツグループは、「Webを通じてオリジナリティのある商品・オーダーメイド製品を提供し、世界に利便性と価値を届ける」というミッションを掲げ、株式会社アーツ、くつろぎホーム株式会社、株式会社羽倉の3社体制で5つの事業を展開しています。
「Webを活用した集客・販売という軸は、今後も揺らぐことはありません。当社の最大の強みは、受注から生産までを自社システムで一元管理し、効率的かつ柔軟に対応できる点です。法人向け印刷物、特に封筒印刷は当社の売上を支える柱の一つです。既存顧客を大切にし、質の高いサービスを継続できるよう、日々取り組んでいます。印刷業界は厳しい状況が続いていますが、存在感を高めていくために、お客さまから求められるサービスや品質に、さらに磨きをかけていきたいと考えています」(黒木氏)

01 導入背景封筒印刷の課題は、品質と生産性。オペレーター負担軽減の新たな選択肢。

執行役員 開発・生産部門担当 増本正則 様

株式会社アーツが手がける印刷物は、封筒、伝票、シール、挨拶状が主力商品です。「封筒サイト」や「リピート専用サイト」など複数の受注チャネルを運営しています。封筒印刷の比率はモノクロが7割、カラーが3割程度。以前稼働していたインクジェット機では、生産性の低さや品質の不安定さが課題でした。特に、にじみや汚れ、ノズル詰まり、ジャギー(細い罫線がギザギザになること)が発生するなど、安定した品質の確保が難しい状況でした。こうした課題はオペレーターの精神的ストレスや負担を増やし、作業効率の低下にもつながっていました。
注文はWebサイト経由でのリピーターが多く、封筒の在庫切れによる急ぎの発注が多いため、品質安定は最重要課題です。社内ではシステム開発部門が自動化を進め、作業効率化を図っていましたが、こうした印刷品質の課題解決と、さらなる効率化を目指して、新機種の導入検討に踏み切ったのです。

02 選定理由封筒印刷の課題解決を目指して。信頼の選択肢、imagePRESS V800。

封筒印刷の品質安定と生産性向上を目的に、新たな印刷機の導入を検討していたところ、展示会でキヤノンの imagePRESS V800と出会いました。当社の課題を解決できる性能に加え、封筒印刷における他社での豊富な実績にも強く興味を引かれました。他社製品と比較検討した結果、キヤノンの技術力と実績を信頼し、導入を決定しました。
キヤノンの営業・サポート体制は非常に充実しており、導入前には担当者がデモを繰り返し実施し、綿密なシミュレーションを経て、生産性向上のシナリオを社内に共有してくださいました。
その結果、当時6台稼働していたインクジェット機を4台に集約できる見通しが立ち、導入を後押しする決め手に。また、導入後のフォロー体制への安心感も重要な要素でした。

安定した高品質な印刷が実現。合紙機能による作業効率化と生産性を向上。

03 導入後の成果懸案事項を解決し、安定品質を確保。作業スピードと生産性を大幅に改善。

生産部門担当マネジャー 太田守 様

imagePRESS V800の導入により、封筒印刷の品質は飛躍的に向上しました。従来のインクジェット機では、にじみや汚れといった問題が発生していましたが、トナー方式を採用したimagePRESS V800ではこれらの課題が解消され、常に安定した高品質な印刷を実現しています。特に、細かい罫線やロゴの多い封筒では、印刷精度が向上し大きな効果を発揮しました。
また、インクジェット機で必要だった頻繁なメンテナンスや検品作業が大幅に簡素化され、オペレーターの負担が軽減された点も大きな成果です。さらに合紙を使用することで、印刷後のまとめ作業や箱詰めが効率化され、全体の作業スピードが向上しました。
今回、6台のインクジェット機を4台のimagePRESS V800に置き換えたことで、オペレーターの人数を削減しながらも、従来通り1日あたり約40,000枚の印刷を実現しています。導入後は、オペレーターが印刷作業にかかりきりになることなく、他の業務も並行して行えるようになり、繁忙期や人手不足の際も対応力が向上しています。キヤノンと連携しながら技術的な改善に取り組み、期待どおり生産性・品質の両面で大きな成果を得ることができています。

04 今後の展開未来へつなげる「紙」の価値を再発見。キヤノンの技術と共に歩む、成長の道。

デジタル化が進むなか、「紙」に依存しないコミュニケーションが当たり前になりつつあります。一方で、思いやりや愛情を込めた紙のやり取りには、紙でしか伝えられない特別な価値があります。株式会社アーツは、これからも紙の力を大切にし、封筒などの印刷物を価値ある存在として提供し続けたいと考えています。
今後もキヤノンと共に歩み、互いの成長と発展を実現できるパートナーシップを築いていきたいと願っています。

株式会社アーツ

事業内容:株式会社アーツ、くつろぎホーム株式会社、株式会社羽倉の3社がアーツグループとして、プリント事業、コンテンツメディア事業、リフォーム事業、オリジナルバッグ事業、ギフト・食品事業など幅広く展開。
従業員:184名(2024年10月31日現在)
所在地:大阪府吹田市垂水町3-7-18
創業:1996(平成8)年3月
資本金:1億円
ホームページ:https://www.arts-net.co.jp/arts/page/job/index.html

※本記事は取材時(2025年4月)のものです

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