鍛え抜かれたクオリティー、安定性でエンドユーザーからの依頼に即応することが可能に有限会社 ねこのしっぽ
業種:印刷・出版・デザイン | 従業員規模:50~99名 | 成果:コスト削減、業務効率の向上、顧客満足度向上
有限会社ねこのしっぽは、川崎市に本社がある同人誌や自費出版主体の印刷会社。印刷はもとより、製本機まで設備し、すべて自社対応することで短納期・低価格・高品質を実現している。もともと印刷の専門家ではなかったという、同社代表取締役の内田氏。
印刷業に参入したのは、ある個人的な出来事がきっかけだった。「私自身も同人誌をつくっていたのですが、近所の印刷会社数十社に印刷をお願いしたところ、すべて断られてしまったという経験がありました。どの会社にも共通していたのが、個人顧客を考えず、大手企業からの仕事しか受けないという姿勢。だったら、自分で個人や地域、必要としてくださる方々の想いに応えられる印刷会社をつくろう。そう決心したのです。」川崎市で初めて(同人誌印刷業界でも初めて)ISOに準拠した国内印刷基準である『Japan Color標準印刷認証』を取得し、プリントオンデマンドを他社に先駆けて推進するなど、お客様のニーズを第一に考えたサービスを提供する事で順調に成長を続けてきた。
2007年、キヤノン初のプロダクション機imagePRESS C7000VPを世界で初めて導入した会社でもあり、現在は後継機のimagePRESS C10000VPが活躍している。引き続き、オフセットとオンデマンドの共存を図る同社の取り組みについて、前述の内田氏およびの専務取締役である荒巻氏のお二方にお話を伺った。
導入背景コストやスピードへの対応からオンデマンド印刷を推進

「同人誌や中高大学の部誌といった自費出版は小ロットの注文が多いですが、表紙がフルカラーの本が一般的になってきた事で今まで以上にコストも重要なポイントになりました。それと同時にクオリティーを求めるお客様もいらっしゃいます。」Japan Color へのこだわりと、低コスト・高スピードの実現。両方を考慮した結果、本格的なオンデマンド印刷参入のために同社がたどり着いたのが、キヤノン初のプロダクション機であるimagePRESS C7000VP。今回、新たに導入となったimagePRESS C10000VPの原点となる印刷機だった。
選定理由要望に応えて鍛え抜かれた品質や安定性が導入の決め手に

導入後の成果スピード、用紙対応力、色再現性・・・どれも納得のいくレベルを実現

「まず主な用途が本の表紙ということで、厚紙でも安定して通紙でき、しかも一定のスピードを維持できることが必須でした。加えて、本のノベルティとして数十枚程度のポストカードやメッセージカードの依頼を受けることも多く、これらの印刷物も厚紙になります。スピードを補うために小型プリンタ複数台で出力することも考えられますが、色味の安定性・統一性が確保しづらくなります。その点、imagePRESSC10000VPは表紙用の大判厚紙でも1分間で50枚以上出力可能なので、今までの2/3くらいの時間で多品種をこなせます。さらに製本して三方断裁されて仕上がって出てくるので、そのまま検品して梱包に入ることができ、非常に生産性が高まりました。また、imagePRESS C10000VPは弾性転写ベルトを採用しているため、紙に多少でこぼこ・エンボスがあるファンシーペーパー・特殊紙など多種多様な用紙に対応しています。イラスト画集や写真集のお客様の紙替え要望に、少ない損紙で対応できるようになったメリットも大きいと感じます。あと、レーザー方式のオンデマンド印刷で、連続して出力していると色味の安定性や印刷ムラが起きやすかった点も大幅に改善され、再販時の色味再現にも長けています。少部数の同人誌や自費出版の場合でも、最近では在庫を抱えず、必要に応じて増刷される方が増えつつあり、そんな場合にも満足のいく仕上がりを提供することが可能になりました。」
今後の展望小ロットの印刷物に限らず脱オフセットを進めていきたい

有限会社ねこのしっぽ
創業:1997年7月
所在地:神奈川県川崎市中原区上丸子八幡町1466
※本記事は取材時(2016年12月)のものです
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