高品質かつスピーディーに販促ツールを作成できる出力環境を構築し、より一層万全な成長路線へ株式会社KVC一番館
業種:サービス | 従業員規模:1~49名 | 成果:業務効率の向上、顧客満足度向上
事業を拡大していく過程においてより一層の業務効率化は必須条件であり、生産性の向上なしにさらなる成長はあり得ません。
今回は、「旨い・安い・早い」を合言葉に店舗を急速に増やしている飲食チェーン店の例をクローズアップ。ハイペースな出店に合わせ、デザインから、そして印刷まで、メニューなどの制作を自社で行ってきた同社が、どのようなきっかけでプリンターを一新しより効率的な出力環境を実現したかについて迫ります。
導入背景効率よくスピーディーに出力して、そのぶん他の業務に時間を使いたい
ますます競争が激化する外食産業において、顧客を飽きさせない新メニュー開発や酎ハイ/ハイボール100円(一部店舗を除く)など徹底したローコストで急成長を遂げているのが、「中華食堂一番館」です。
中華食堂一番館を運営する株式会社KVC一番館の有村部長が語ります。「2005年、東京・池袋でスタートした当社では、働いている従業員とその家族のためにも組織を大きくしていきたいというトップの想いの下、2020年までに50店舗達成という目標を掲げて邁進してきました。出店ペースの速さから、メニューなどのデザインに関しては外注せずに金田部長が自ら担当。印刷も自社で行ってきましたが、プリンターの速度が遅いために時間のロスが生じていました」。
デザイン担当の金田部長が続けます。「グランドメニュー、差し込みメニュー、ポスター、タペストリーなど、小さなプリンターを3台フル活用して一気に出力していましたが、店舗のオープンともなれば全ツールが出揃うまで丸一日程度つきっきりになる必要があり、非常にストレスを感じていました。当然、他にもやらなければならない業務がたくさんあるので、デザインだけでもアウトソーシングしようとメニューづくりを外部に依頼してみたこともあるのですが・・・食欲を刺激する写真レイアウトの仕方など当社が求めるクオリティには至らず、やはり自前でやったほうがいいという結論に至りました。そこで、せめてもう少し効率よくスピーディーに多くのものをつくれるようになりたいと、出力環境の刷新を決断。複数の候補の中から価格や仕様など総合的に判断して決めたのが、キヤノンマーケティングジャパンと販売代理店から提案を受けた「imagePRESS」でした。
Solution 1:長尺自動両面の実現
長尺自動両面機能により、印刷にかかる時間と手間が削減
当時、大判のインクジェットプリンターでメニューなどの印刷を行っていた同社。長尺紙を使用し、A4サイズの3つ折りメニューを出力するのに、1枚20分もかかっていたと金田部長は語ります。
「1枚で20分ですから、必要な枚数を出力するには相当な時間がかかっていました。一方、imagePRESSは長尺紙への出力でも早く、ズレもありません。そして何より、自動で両面印刷できる点が一番の魅力でした。現在、当社では、長尺の余白をカットし、小型のラミネーターでラミネートして、3つ折りメニューを作成しています」。
Solution 2:安定した色味をキーププロ仕様とあって画質は申し分なく、再印刷時も同じ色味で出力できる
一目で料理の美味しさを表現し、お客さまにこれを食べたい!と思っていただくために大切な写真の色味。その細かい調整作業も、Photoshopを使用して金田部長自らが行っています。
「専門家ではなく、そこまで知識もありませんので、あくまでも自分の判断を頼りに色調整をして出力にかけていますが、さすがにプロフェッショナル向けのプリンターとあって画質は申し分ありません。そして、当社では同じものを再印刷するケースもよくありますが、色のばらつきが少なく、いつ印刷しても同じ色味をキープできる点も非常に高く評価しています」。
Solution 3:柔軟な用紙対応用途に合わせてさまざまなサイズ・厚さの紙に対応
「用紙対応力に優れ、長尺紙をはじめ、POPスタンドに差し込むタイプのメニューなどあらゆるサイズにフレキシブルに対応できるので、多彩なメニュー作成にとても役立っています。それから、オンデマンドプリントの1つの特長としてアート系の紙のほうが写真をきれいに出力できるということで、商談時にサンプルをお見せいただきましたが、他にも用途に合わせて厚紙や耐水紙なども使用できる点が気に入りましたね」。
Solution 4:生産性向上
大幅に時間短縮できたぶん、クリエイティブな業務に時間を費やせる
「出店ペースが速く、一店舗オープンするたびに各アイテム30部ほど用意しているので出力枚数も相当な数になりますが、以前は丸1日かかっていた作業が既存のデータがある時には実に10分ほどで完了するなど、大幅な時間短縮につながっています。
当社では店舗の立地条件やFCオーナーの意向によって10円単位で価格を変えて提供しているため、メニューのデザインもカスタマイズが必要です。そうしたデザイン業務や新店舗の立ち上げなどの業務に空いた時間を費やすことができるので、生産性向上にもつながっています」。
今後の展望稼働していない時間を使って、売上につながるアイテムをもっと出力したい
さまざまなメニューサイズに効率よくスピーディーに対応できる出力環境を構築し、目標とする50店舗達成はもちろん、さらにその先の成長・発展に向けて万全の体制を整えつつある株式会社KVC一番館。
今後改善・実現していきたい点について、金田部長は「ラミネート加工が不要な耐水タイプの紙として、油にも強く、破けないPET素材の紙を提案してもらい、現在、実際の使用にむけてテストを行っているところです。また、剥がし跡の残らないラベル用紙で、よく飲食店で見かけるテーブルに貼るタイプのPOPを現在検討中です。まだまだ稼働していない時間も多いので、売上につながるアイテムをどんどん考えて印刷したいと思っています」。
そして最後に、「作業スピードが上がって、何より一番嬉しいのは、早く家に帰れること。以前は遅くまで会社に残ってやっていたので奥さんに怒られることもありましたが、おかげさまで家庭円満になりました」と続けてくれました。今後の同社の販促展開に注目です。
株式会社KVC一番館
首都圏を中心に、「中華食堂一番館」を直営・FC合わせて31店舗展開。「旨い・安い・
早い」の日本一を目指して、安心・安全なニュー中華ファーストフードを提供しています。
所在地:東京都中野区中野2丁目25番3号 カミヤビル2階
※本記事は取材時(2018年11月)のものです