「封筒メーカー」として、決して譲れない品質と生産性。imagePRESS 封筒モデル導入で新たなビジネス領域へ株式会社キングコーポレーション
業種:印刷・出版・デザイン | 従業員数:600名 | 成果:営業力強化・販路開拓、顧客/従業員満足度向上、商品サービスの強化、業務効率の向上・安定稼働
高度な技術と高品質な製品がキングの強み。 時代と調和しながら、着実に事業を拡大。
01 導入背景封筒補充の手間と時間のロスが課題。
旧来、封筒印刷は軽オフセット印刷機で行っていました。ニーズの変化により封筒の用途は細分化される傾向にあり、多品種、小ロットへの対応は必須です。軽オフセット機は大量印刷に向いていますが、少量多品種では採算が合いません。また、軽オフ機の保守サービスの継続が難しいことから、近い将来、PODが主流の時代になると判断。2016年、キヤノンのオンデマンド機imagePRESS C800の導入に踏み切りました。封筒100枚セットできる給紙カセットを使っていましたが、日産数千枚の規模になると、封筒補充にかかる手間と時間のロスが増大しました。この課題を解決するために、新たなオンデマンド機と封筒フィーダーの導入を検討することになりました。
02 選定理由封筒フィーダーの接続対応で、キヤノンを選択。
各メーカーの機種を比較検討したうえで、キヤノンのimagePRESS C910封筒フィーダー付きモデルに決めた理由は、我々が望む高品質な印刷を実現できるプリンターだったからです。封筒印刷では貼り合わせ部分の品質を安定させることが難しいのですが、imagePRESS C910は封筒の貼り合わせが目立たず、仕上がりがもっともきれいなプリンターでした。
また、封筒フィーダーとの接続ができることも選定の大きな理由です。キヤノンの技術者が要望に応えてくれて、稼働中に少なくなった封筒を追加で補充できるようになりました。印刷機としてのクオリティーと、頼りになるキヤノンの対応力が決め手でした。
03 導入後の効果封筒フィーダーの連続給紙による作業効率化で、生産力2割増。
カセット給紙では封筒補充のため機械を止める必要がありましたが、封筒フィーダーの自動給紙で、封筒が少なくなると追加補充して連続印刷ができるようになり、作業が効率化。生産力は約2割アップしました。インクや油を使うオフセット印刷と異なり、クリーンな環境で作業が完結できるのもオンデマンド機のよさ。操作は短期間でマスターでき、若いオペレーターが即戦力として活躍しています。
また、封筒に直接カラーチャートを印刷できるので、コーポレートカラーなど厳密な色の再現も容易に。半透明用紙を使ったペーパーホルダーなどへの4色カラー印刷も簡単です。データがあればすぐ出力できるので、サンプルが数部ほしいといった要望にも応えられます。見本印刷までのセッティングが大変なオフセットとの大きな違いです。おかげさまで商品提案の幅が広がりました。
04 今後の展望高品質で多様な紙製品をコミュニケーション・ツールに。
私たちキングコーポレーションでは、高品質な紙製品は人と人とのコミュニケーション・ツールであると考えています。
昨今のDX化の潮流の中で、印刷物の需要低下がいわれていますが、封筒で大切な書類を送る、届ける需要は普遍的に存在しており、まだまだ伸び代があります。環境負荷への配慮から石油由来の製品が敬遠され、紙素材への注目も高まっています。こうした分野での印刷需要にも応えていくことが今後の課題です。
多様な紙製品を世に送り出すためには、技術を詰め込んだキヤノンのオンデマンド印刷機が欠かせないパートナー。今後の製品開発にも大いに期待しています。
株式会社キングコーポレーション
事業内容:事務用封筒、名刺、はがき、カレンダー等 各種紙製品の製造・販売
従業員数:600名
所在地:愛知県名古屋市中区丸の内3丁目7番23号
設立:1932年(昭和7)年
資本金:9,489万円
※本記事は取材時(2022年11月)のものです