FeliCa、Mifareの違いを解説!ICカードの種類と特長を比較するIDカードプリンター
おもなICカードの種類
社員証や学生証でICカードの導入を検討する際に重要なICカード自体の種類。国内の企業、教育団体や自治体で選ばれているおもなICカードをご紹介します。
FeliCa(フェリカ)
おもな仕様
- 素材
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PVC(塩化ビニール)
PET-G - サイズ
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85.6×54.0mm
厚さ:0.76mm ±0.08mm
(JIS 規格準拠 JIS X6301:2005)
FeliCa(フェリカ)は、交通系カードや電子マネーなどの規格として日本国内で最も普及している規格です。
FeliCaには、大きく「FeliCa Standard」と「FeliCa Lite-S」の2種類があります。
- FeliCa Standard…セキュリティー性や拡張性が高い
- FeliCa Lite-S…セキュリティーや機能を最低限に抑えている
FeliCaカードの価格は、Mifareと比較すると割高です。特にFeliCa Standardは、高レベルで暗号対応しており、1次発行・2次発行などのエンコード費用が発生するためカード発行コストが高くなります。
IDmについて
FeliCa(フェリカ)のIDmとは製造工程でICチップに記録される8バイト(16桁)の固有の製造番号です。
ICカードのオープンエリアに書き込まれており、IDカードの入退室管理システムや勤怠管理システムなどでは、このIDmを認証キーとして利用されるケースもあります。
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IDmだけを使った認証は、エミュレーǿなどによる「なりすまし」のリスクがあるため、セキュリティーが要求される業務(入退室管理など)では、「鍵有り認証」を利用していくことを推奨しています。
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FeliCaは、ソニー株式会社の登録商標です。
Mifare(マイフェア)
おもな仕様
- 素材
- PVC(塩化ビニール)
- サイズ
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85.6×54.0mm
厚さ:0.76mm ±0.08mm
(JIS 規格準拠 ISO-14443)
Mifare(マイフェア)は、非接触型ICカードの国際通信規格(ISO14443)として標準化され、FeliCaに比べ圧倒的に安価のため、世界的に最も多く採用され普及しています。
暗号機能を最小限にとどめ低機能化、大量生産により圧倒的な低価格を実現しています。
Mifareカード自体の製造番号のことを「UID」と言います。
UIDについて
Mifare(マイフェア)のUIDとは、Unique Identificationの略でMifareカード固有の製造番号です。ICカードのオープンエリアに書き込まれており、IDカードの入退室管理システムや勤怠管理システムなどでは、このUIDを認証キーとして利用されるケースもあります。
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Mifareは、NXPセミコンダクターズ社の登録商標です。
ICカードの種類をコストと特長で比較
FeliCaとMifareのどちらを採用するか、ICカードの選び方をコストと特長で比較します。
FeliCa Standard | FeliCa Lite-S | Mifare | |
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製造番号 | IDm(16桁) | UID(8桁) | |
セキュリティーレベル | ◎ | △ | ○ |
システム拡張性 | ○ | ○ | ○ |
運用の容易性 | △ | ◎ | ○ |
カード単価(500枚場合) | 高価(約880円~) | 安価(約330円~) | 安価(約300円~) |
おもな用途 | セキュリティーカード・社員証・学生証など | 社員証・学生証・会員証など | セキュリティーカード・社員証・学生証など |
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カード単価…当社での一般的なカード単価の比較です。
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セキュリティーレベル…相対的な目安として捉えてください。
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運用の容易性…個人認証カードとしての使い易さ。リーダライタの種類や値段も含んだ評価を総合的に判断しています。
オススメのICカードは?選び方のポイントは2つ
ICカードを導入するときは、「ICカードの作成」と「ICカードの活用」を視野に入れて将来的な拡張と作成コストを意識しながら決定することをオススメします。
ICカードを選ぶときの外せないポイント
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使用したいシステムがFeliCaとMifareのどちらに対応しているか?
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ICカードを頻繁に発行するか?
雇用流動性が高い企業やICカードの発行コストを抑えたい場合は、ICカード作成単価が安価なFeliCa Lite-Sカード(インクジェット印刷タイプと昇華型印刷タイプ)またはMifareカードをおすすめします。
お申込み完了後、メールにてダウンロードURLをお送りします。