レスキューハート HDF-3500(オムロンヘルスケア) 徹底解説AED 自動体外式除細動器
HDF-3500 AED安心パック
ランニングコストがかかる?AED安心パックを提供
オムロンヘルスケアのAED安心パックは、本体納入日から約36ヶ月後に消耗品(除細動パッドパック)をお届けするサービスです。(※1)
さらに、もし救命時にAEDを使用しても新しい除細動パッドパックが無償で送付されますので、5年間はパッド・バッテリーに関する費用が発生しません。
AEDの消耗品はAEDを管理する担当者も数年間で変更になり、消耗品の使用期限管理などを忘れてしまうことがよくあります。バッテリーの容量がなくなってしまったり、電極パッドの期限が切れてしまったりしているケースもあります。
万が一AEDを使用するときに、使えないなんてこともなりかねません。そんな不安をなくすためにも安心できるサービスです。
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※1
AED安心パック(以下本サービス)は本体購入時のみ申込可能です。
本サービスの提供期間は購入から5年間になります。
本サービスはAED本体1台に対して1サービス(商品)の提供になります。
本サービスは病院、消防機関のお客さまはご利用いただけません。
HDF-3500 小児用の場合
小児(未就学児)にも対応した「AED安心パック」もご用意しております
HDF-3500 軽量コンパクト
重くて持ち運びに困った?オムロンAEDは軽量コンパクト!
オムロンヘルスケアのHDF-3500は、軽くて大きさもコンパクトになった自動体外式除細動器(以下AED)です。音声と光による操作ガイドなど、初めての方でも迷わず使うことができるように操作性を高めたオムロンならではのAEDです。
HDF-3500の質量は当社従来機種(パワーハートG3「HDF-3000」)に比べて約33%の約1.1kg、大きさは縦が約65%の縦200mm、幅は約68%の184mmとコンパクトサイズ。使用環境や設置場所を選ばないほか、簡単に持ち運ぶことができるのが大きな特徴です。
HDF-3500は簡単に持ち運ぶことができるため、設置場所へ取りに行って戻ってくる時間を短縮できると想定されます。女性や子供が緊急でAEDを取りにいくことも想定されますので軽量コンパクトは大きなポイントです。
屋外の利用にも安心な高水準の防塵防水等級(IP56)
HDF-3500は耐衝撃性や耐振動性に優れるほか、防塵・防水性能も高水準のIP56規格をクリアしていますので、屋外でのイベントやスポーツ時の携帯、粉塵の多い作業現場、工場などでの設置も可能です。
- 防塵性能:IP5X(有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない)
- 防水性能:IPX6(あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)
HDF-3500 操作性
初めてで操作にとまどう?初めてでも正しく使えるAED
オムロンでは「初めてでも正しく使えるAED」をコンセプトに商品開発をしました。
具体的には、“はじめに電源を押す”などの表記です。AEDを使ったことのないユーザー、救命使用であわてているユーザーはどうしていいかわからず電源を入れることもできない状況でした。そのため、まず電源を入れてもらうために本体とキャリングケースに「はじめに電源を押すこと」を記載しました。
この当たり前とも言えることが緊急時には重要であると考えています。
音声と光によるガイドで操作に迷わない
電源を入れると、スピーカーから操作方法を説明する音声ガイドが流れます。さらに、音声に合わせて本体上部のパネルにLEDランプが点滅し、除細動パッドを貼るタイミングや位置をはじめ、操作方法を光でお知らせします。除細動パッドを貼るタイミングになると、貼りつける位置にLEDランプが点滅してお知らせします。音声と光でガイドするため、騒がしい場所や暗い場所でも、安心して正しく操作できます。
操作ボタンは、「電源ボタン」と「ショックボタン」の2種類のみ。初めての方でも迷わずに使用できます。また、本体をキャリングケースに入れた状態で「パッド」の緑のつまみを引くと除細動パッドパックが出てくるので、AED到着時から除細動パッドを貼るまでの時間を大幅に短縮でき、迅速な救助をサポートします。
HDF-3500 パッド
次に大きくパッドを引き出すために緑のつまみを大きくしてパッドと表記しました。HDF-3500はAED本体とパッドパックが一体型のため、パッドがどこにあるかわからないユーザーもいました。そのため大きくパッドと表記することと緑のつまみを大きくしました。まだまだ改良点はあるのですが、オムロン仕様のAEDとしてユーザーにもわかりやすく使いやすいAEDとして発売することができました。
HDF-3500 バッテリー
消耗品の期限管理が大変?パッドとバッテリー一体型で管理が簡単
HDF-3500は除細動パッドとバッテリーを一体化した除細動パッドパックを採用しています。パッドとバッテリーが別々の場合は、それぞれに期限管理する必要がありますが、パッドとバッテリー一体型の場合は期限管理も1つで済むので、消耗品管理の手間が軽減されます。
HDF-3500 保証期間/耐用年数(メーカー耐用期間)
AEDが使える状態が不安?本体のセルフチェックを毎日実施
HDF-3500の無償保証期間は5年、メーカー耐用期間は7年になっており、AEDが使用できる状態にあるのかどうか、自動セルフチェックを毎日行っています。
毎日のセルフチェックの結果は、スタンバイ表示のLEDが正常時には緑色、異常時には赤色で点滅してお知らせします。さらに異常時にはAED本体が光だけではなく、音でもわかるようにお知らせします。
また24時間365日対応のコールセンターを用意しています。オムロンヘルスケアのAEDカスタマーサポートセンター(通話料無料フリーダイヤル)までご連絡いただくと故障、修理、ご不明点のお問い合わせについて対応します。
オムロンとAED
AEDは、突然の心肺停止に対して、自動的に心電図の解析を行い、必要に応じて電気ショックを与え、心臓の動きを正常なリズムに戻すことを試みる医療機器です。
日本では、年間7万人以上が病院外で心肺停止を起こしており、そのうち一般市民が目撃した症例の死亡率が約87%と高いことが社会的課題となっています。心肺停止後、1分経過するごとに救命率は10%低下するといわれており、AEDによる電気ショックによって心臓の動きを正常に戻す措置をいかに早くできるかが重要となります。
2004年にAEDの一般市民による使用が解禁されて10年以上が経過していますが、目撃された心肺停止に対してAEDによる電気ショックが実施されたのは約5%に留まっているという報告もあります。
これは、近くにAEDがない、電源を入れると始まる音声ガイドに従って操作をするだけで簡単に使えるものであるにもかかわらず、AEDの使用を躊躇する人が多いことが原因と考えられ、設置場所のさらなる拡大と、AEDの使用方法を含めた認知度の向上が求められています。