DP-V2730 | 特長2
HDRモニタリングアシスト
波形モニター
波形モニターは、各種HDR信号(PQ/HLG/Log信号)に応じたスケール表示ができます。また、ユーザーが指定した信号レベル外やHDRレンジ以上の部分を着色表示することができます。HDR制作において、HDR信号の輝度レベルを各方式に沿って最適に表示ができ、輝度レベルを視覚的に確認することができるため、 HDR映像確認の質が向上し、効率化に繋がります。
また同一画面内にY/R/G/B信号の波形を同時表示できるため、映像を見ながら無彩色の信号レベルが同時確認でき、カメラ調整などの作業時間が短縮できます。
フォルスカラー表示
SMPTE ST 2084(PQ)やHybrid Log Gammaの入力信号の輝度に応じて、異なる色を着色して表示。HDRレンジに応じて色分けする輝度範囲を自動調整できるほか、SMPTE ST 2084(PQ)とHybrid Log-Gammaの異なる2種類の輝度範囲を設定し、シーンに応じて使い分けることが可能です。また、HDR領域とSDR領域の輝度境界の設定(100/200cd/m²)や、SDR領域を異なる2種類の色で色分けするなど、輝度範囲をより柔軟かつ簡単に設定・確認できます。
表示例
設定画面(例)
色度図表示(全画素対応)
指定したピクセル位置のxy色度値と色度図上の座標位置の表示に加え、入力映像の全画素のxy色度値を色度図上に表示できます。
撮影した映像信号が、設定した色域の範囲に入っているかなどを一目で確認でき、作業時間が短縮できます。
マルチ情報表示
入力映像(1入力のみ)を縮小して表示し、入力映像に重ならないようにタイムコード・オーディオレベルメーター・波形モニター・ベクトルスコープ・色度図・ヒストグラム・フレーム輝度モニターを同時に表示できます。
専用の波形モニタと同じように入力映像と各種機能を同一画面上に表示することで、ディスプレイ1台で映像と信号情報が効率的に同時確認ができ、撮影現場での利便性が向上します。
その他HDRモニタリングアシスト機能
- フレーム輝度モニタ
- ヒストグラム
- レンジチェック
- 2020色域外表示
- ピクセル値チェック
- 比較表示
マルチ表示
12G/6G/3G/HD-SDI信号とHDMI信号の4K/2K映像信号を1台のディスプレイで2画面/4画面表示※することができます。撮影現場でSDI端子搭載カメラとHDMI端子搭載カメラを併用する場合、入力切替や信号変換器などを不要とし、1台の4Kディスプレイで確認ができます。
更に4画面に異なる画質設定(ピクチャーモード)ができ、ガンマ(EOTF)や色域など異なる信号フォーマットのカメラ4台のモニタリングができるため、撮影現場での利便性が向上します。また、2画面表示時には、波形モニターやベクトルスコープもそれぞれ表示が可能です。
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※
入力解像度および入力信号のフレームレートの組み合わせにより、表示できない場合があります。また周波数の違いにより映像乱れが発生する場合があります。
運用サポート機能
Payload ID 画質連動
Payload ID毎の画質設定を行うことで、SDIに付与される「Transfer characteristics (PQ/HLG/SDR)」「Bit depth(Full Range)」「ICtCp」のPayload IDに基づいて色域やガンマや色温度などの画質設定の自動切換えができます。HDR映像とSDR映像が混在した入力信号に対して、PQとHLGとSDRの識別ができるため、入力映像毎に応じた画質設定※1をより細かく自動※2で切換えることができます。
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※1.
画質設定:OSDメニューのピクチャーモード(色域/ガンマ/色温度など)の設定
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※2.
予めPayload ID毎の画質設定(ピクチャーモード)を設定した場合のみ
シグナルモニタリング機能
入力信号エラー(無信号/非対応信号)、2SI信号の接続順番間違い、SDI信号のCRCエラー※の警告表示ができます。
また、電源オフ/オンした場合でも履歴が保持され、エラーは履歴表示やUSBメモリに出力することもできます。
エラーの発生日時とエラー内容を確認することで、原因解析や問題切り分けに役立てることができます。
信号エラー表示例
エラー履歴表示例
その他の機能
- ベクトルスコープ
- カメラメタ情報表示/画質連動機能
- ディスプレイ設定連動
- ベクトルスコープ
- オーディオレベルメーター
- ピーキング表示
- スクリーンキャプチャー
- フレームホールド
- テストパターン表示
- マーカー(アスペクト/セーフティゾーン/センター/エリア/グリッド)
- In Monitor Display(TSL ver.5.0)