XF605 特長業務用デジタルビデオカメラ
小型軽量・3本リング
業界最小クラス3本リング・4Kカムコーダー
XF705比で約600g以上の軽量化、約10%以上の小型化、約25%の省電力化を実現。サイズダウンをしながら撮影可能時間を約25%向上させ、ズーム、フォーカス、アイリスの3本リングによる操作性と高い機動力を両立しました。
1.0型CMOSセンサー
自社開発の有効約829万画素(3840×2160)、画素ピッチ3.2μm、1.0型のCMOSセンサーを搭載。高感度モードにより、2000lux感度F12相当を実現します。
DIGIC DV 7
映像処理プラットフォームにDIGIC DV 7を採用。充実の記録モードやデュアルスロットSDカードへの多彩な記録システムを実現しています。
4K対応 光学15倍 Lズームレンズ
35mmフィルム換算で約25.5-382.5mmのレンジをカバー。フルHD時は4Kセンサーを活かし、画質を保持したまま最大約30倍のアドバンストズームが可能です。別売の4K対応純正ワイドアタッチメント、テレコンバーターを活用すれば、さらに幅広いシーンに対応できます。
高画質4K 60P 4:2:2 10bit
4K HDRに対応する高画質収録
4K 60P、フルHD120P記録に対応。4:2:2 10Bitの高品質なデータをXF-AVC/MP4形式で収録可能です。Canon Log 3ガンマ/Cinema Gamutカラースペースに対応。PQ/HLGのHDR収録にも対応します。
HLGカーブについては、最新のHDR運用にて推奨されているITU-R BT.2100に準拠しているため、SDRとの親和性も高い映像の撮影が可能です。また、HLGではVivid(ITU-R BT.2390記載のTraditional Colour相当)、BT.2100(BT.2390記載のNatural Colour相当)から色味の設定が可能です。
Canon Log 3は暗部を締め、階調を整える程度の簡易グレーディングを考慮した特性のガンマで、ノイズが目立ちにくく、Canon Logの扱いやすさを残したガンマとなっています。
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※
XF605のCanon Log 3のベース感度はISO500です。
カスタムピクチャーファイルの充実
Canon Log 3やPQ/HLG以外にも、BT.709のバリエーション、EOS Standard/EOS Neutralを用意。幅広い制作環境へ対応できます。
ルックファイル(Look File)
記録に対応した「Look File」をカスタムピクチャーに追加。カラーグレーディングソフトなどで作成した.cube形式の3D LUTをカメラ内に取り込み、取り込んだ3D LUTを適用した収録が可能になりました。これにより、カラーグレーディングを前提としないワークフローにおいても、意図したルックで収録することができるほか、ライブ配信映像においても独自のクリエイティブを追求することができます。
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ルックファイル機能を活用したライブ配信の事例「Canon Creator Society LIVE 2020」
アーカイブ映像はこちらからご覧ください。
瞳検出にも対応したデュアルピクセルCMOS AF
XFカムコーダー初、瞳検出と頭部検知AFに対応
人物の認識機能が強化され、XFカムコーダーでは初となる、高精度な瞳検出と頭部検知によるAF撮影が可能に。頭部検知では、後ろ姿にも対応し、スポーツなど被写体の動作が激しい撮影でも、粘り強くピントを追従します。
また、2022年8月公開のファームウエア(Version 1.0.1.1)より、Slow & Fast モーション記録でのハイフレームレート撮影時のAF機能が向上し、顔検出、瞳検出、および追尾が可能になりました。
充実の記録モード
多彩なシーンに柔軟に対応する充実の記録モード
通常記録以外の特殊撮影用途を想定して複数の記録モードを用意。スローまたはファーストモーション効果を得る「Slow & Fast モーション記録」。撮影開始時点の3秒前から記録する「プレ記録」。クレイアニメ等の撮影を想定した「フレーム記録」。タイムラプス動画を撮影できる「インターバル記録」。一方のSDカードにRECスイッチ非連動で常時映像を記録する「常時記録」(主記録設定MP4選択時のみ)を搭載しています。
フレーム記録
あらかじめ設定したフレーム数だけ映像を記録する機能。この間に撮影したフレームは、すべて結合して1つのクリップとして記録されます。
インターバル記録
設定した間隔とフレーム数で記録した映像をつなぎ合わせ、時間の経過を印象的に表現するタイムラプス動画を作成可能。自然現象や星空の記録、アーティスティックな映像表現を可能にします。
高感度モード
XFシリーズとして初めて高感度モードを搭載。ISO/Gain:「Gain」設定時に使用可能で、高感度モード時の感度(dB)は、通常時よりも1段分明るくなります。2000lux感度 F12相当 (3840 x 2160/59.94p, High Sensitivityモード時)
ゲインブースト
アサインボタンに割り当てて使用する機能で、通常Gain(-6dB 〜 21dB)を超えた36dBに切り替えられる機能です。
動画回折補正
XFシリーズとして初めて動画回折補正に対応しました。DIGIC DV 7の高速画像処理により、 CINEMA EOSに搭載されている回折補正のアルゴリズムを業務用ビデオカメラでも使えるようになりました。パンフォーカス撮影時などに気になる小絞り回折によるボケを補正することで、従来以上に小絞りでの撮影が可能になります。
記録フォーマット
Intra FrameとLong GOPが選択可能なXF-AVCフォーマットと、Long GOPのMP4フォーマットを搭載。4:2:2 10bitだけでなく、4:2:0 10bitなども選択可能で、用途に応じて記録効率に配慮したフォーマットを選択できます。
2022年8月公開のファームウエア(Version 1.0.1.1)により、新規開発した軽量・高品質な4K XF-AVC Intra-frameを搭載し、Intra-frameでの4K 60P記録に対応しました。選択できるようになったビットレートは下記の通りです。
メイン記録
■新規開発4K XF-AVC Intra-Frame(2022年8月公開ファームウエアVer 1.0.1.1により追加対応)
記録フォーマット | 音声 | 記録解像度 | フレームレート | ビットレート | 信号 |
---|---|---|---|---|---|
XF-AVC (H.264) |
リニアPCM(24bit/48kHz/4ch) | 3840×2160 | 59.94p | 600Mbps Intra-frame | YCC422/10 bit |
50.00p | 500Mbps Intra-frame | ||||
29.97p | 300Mbps Intra-frame | ||||
25.00p | 250Mbps Intra-frame | ||||
23.98p | 240Mbps Intra-frame |
記録フォーマット | 音声 | 記録解像度 | フレームレート | ビットレート | 信号 |
---|---|---|---|---|---|
XF-AVC(H.264) | リニアPCM(24bit/48kHz/4ch) | 3840×2160 | 59.94p/50.00p | 260Mbps Long GOP | YCC422/10 bit |
29.97p/25.00p/23.98p | 410Mbps Intra-frame | ||||
160Mbps Long GOP | |||||
1920×1080 | 59.94p/50.00p | 310Mbps Intra-frame | |||
50Mbps Long GOP | |||||
29.97p/25.00p/23.98p 59.94i/50.00i |
160Mbps Intra-frame | ||||
50Mbps Long GOP | |||||
1280×720 | 59.94p/50.00p | 24Mbps Long GOP | |||
MP4(HEVC) | MPEG-2 AAC LC (16bit/48kHz/2ch) リニアPCM(16bit/48kHz/4ch) | 3840×2160 | 59.94p/50.00p | 225Mbps Long GOP | YCC422/10 bit |
29.97p/25.00p/23.98p | 135Mbps Long GOP | ||||
1920×1080 | 59.94p/50.00p | 50Mbps Long GOP | |||
29.97p/25.00p/23.98p | |||||
1280×720 | 59.94p/50.00p | 12Mbps Long GOP | |||
3840×2160 | 59.94p/50.00p | 170Mbps Long GOP | YCC420/10bit | ||
29.97p/25.00p/23.98p | 100Mbps Long GOP | ||||
1920×1080 | 59.94p/50.00p | 35Mbps Long GOP | |||
29.97p/25.00p/23.98p | |||||
1280×720 | 59.94p/50.00p | 9Mbps Long GOP | |||
MP4(H.264) | 3840×2160 | 59.94p/50.00p | 150Mbps Long GOP | YCC420/8bit | |
29.97p/25.00p/23.98p | |||||
1920×1080 | 59.94p/50.00p | 35Mbps Long GOP | |||
29.97p/25.00p/23.98p | |||||
1280×720 | 59.94p/50.00p | 8Mbps Long GOP |
Proxy記録
メイン動画記録【カードA】 | Proxy動画記録【カードB】 | |||
---|---|---|---|---|
解像度 | フレームレート | XF-AVC Proxy (YCC420 8bit) | MP4(H.264)(YCC420 8bit) | |
XF-AVC | 3840×2160 1920×1080 |
59.94p/50.00p | 1920×1080/35Mbps Long GOP | 1920×1080/9Mbps 1280×720/9Mbps 1280×720/6Mbps |
29.97p/25.00p/23.98p | 1920×1080/24Mbps Long GOP | |||
1920×1080 | 59.94i/50.00i | - | ||
1280×720 | 59.94p/50.00p | 1280×720/17Mbps Long GOP | 1280×720/9Mbps 1280×720/6Mbps |
|
MP4(H.264)
|
3840×2160 1920×1080 |
59.94p/50.00p | ー | 1920×1080/9Mbps 1280×720/9Mbps 1280×720/6Mbps |
29.97p/25.00p/23.98p | ||||
1280×720 | 59.94p/50.00p | 1280×720/6Mbps |
デュアルSDカードスロットによる多彩な記録システム
異種同時記録対応
ファイルフォーマットや解像度、カラーサンプリングなど、異なるストリームの組み合わせで同時記録。バックアップや配布目的に合わせて使い分けることができ、変換作業の手間を軽減します。
ワークフローの効率化
新・iPhoneアプリ「Content Transfer Mobile」
カメラ本体で記録したプロキシ+News Metadataを無線/有線接続したiOS端末に取り込み、放送局などのサーバーへFTP転送することができます。放送までのワークフローの高速化・効率化をサポートします。
新Browser Remote
Webブラウザからリモート操作が可能なBrowser Remoteを刷新。スマートフォンを手にした状態でも操作しやすいボタン配置や、タブレットに最適化したレイアウトなど新しいレイアウトを採用しワンマン撮影に最適化しました。
有線コントロール機能
REMOTEA/B端子を備え、画質調整など主要な操作を離れた位置から設定できる多機能リモートコントローラーRC-V100に対応。
さらに2022年8月公開のファームウエア(Version 1.0.1.1)により、キヤノン独自のIP制御プロトコル「XCプロトコル」を搭載。キヤノンリモートカメラシステムと同じIP制御プロトコルにより、専用コントローラーやコントロールアプリでのカメラ制御に対応。キヤノンリモートカメラと合わせて活用することも可能で、マルチカメラの撮影現場の省力化を実現します。
インターフェース
マルチアクセサリーシュー
EOS R3と共通のマルチアクセサリーシューを採用。音声入力は外部4ch入力に対応し、省人化と効率化を促進します。
ダイレクトタッチコントロール
好評のダイレクトタッチコントロールに加え、通常の階層メニューもタッチ操作対応しました。また、再生モード時のタッチ操作にも対応し、操作性が大幅に向上しました。
撮影モード時
撮影モード時
EVF/LCD/HDMI/SDIのそれぞれ同時出力が可能
多様な同時出力機能により、多様な機器でのマルチビューイングや外部レコーディングが可能。EVFとLCDはHDRビューイングに対応し仕上がりをイメージしながら撮影できます。12Gに対応するSDI端子はHDMI端子と同時出力が可能で、記録解像度以下の出力解像度設定もできます。
UVC/PTP対応
USB(Type-C)モードにUVCを選択可能。PC接続することで、Webカメラとして使用できます。また、PTP接続にも対応しており、OS標準アプリを使用してカメラ内のファイルをPCへ取り込むことが可能です。
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※
4GBを超えるファイルは正常に取り込むことはできません(標準PTP規格による制限)
IPストリーミング
動画記録中(H.264)のIPストリーミング (H.264)が可能です。IPデコーダーやIPストリーミング対応ソフトウエアなどに対応し、放送局など既存の映像制作・編集フローの中でニュース番組や動画サイトでのライブ配信などが可能になります。
対応プロトコル | RTP/UDP/RTP+FEC/RTSP+RTP | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
メイン動画の信号形式 解像度/フレームレート |
ストリーミングの信号形式 | |||||
映像 | 音声 | |||||
CODEC | ビットレート | 解像度 | フレームレート | 形式 | ビットレート | |
XF-AVC/MP4 H.264 3840×2160 59.94p, 50.00p 1920×1080 59.94p/i, 50.00p/i |
H.2648bit | 9M bps | 1920×1080 | 59.94p/59.94i, 50.00p/50.00i | MPEG2 AAC 2ch |
256K bps |
4M bps | 1920×1080 |
アサインボタン
要望の多かった「AFロック」や「AWBホールド」、「手振れ補正モード」(スタンダード/ダイナミック切換)を含む100項目以上を割り当て可能な11個のアサインボタン。小型ながら使いやすく配置された独立ボタンにより直感的な操作が可能です。
2022年8月公開のファームウエア(Version 1.0.1.1)により、アサインボタン11へのREC割り当てが可能になりました。
機能名 | 機能名 | 機能名 |
---|---|---|
(未設定) | ゼブラ:HDMI | マーカー:すべて |
AFロック | WFM:すべて | マーカー:LCD |
PUSH AF/MF | WFM:LCD | マーカー:VF |
AF枠 | WFM:VF | マーカー:SDI |
顔検出AE | WFM:SDI | マーカー:HDMI |
顔検出AF | WFM:HDMI | カラーバー |
顔検出&追尾 | LUT:SDI | IPストリーミング |
瞳検出 | ビューアシスト:LCD | Photo |
追尾 | ビューアシスト:VF | レックレビュー |
フォーカスガイド | ビューアシスト:HDMI | Time Code |
ピーキング:すべて | フォルスカラー:すべて | Shot Mark追加 |
ピーキング:LCD | フォルスカラー:LCD | OK Mark追加 |
ピーキング:VF | フォルスカラー:VF | チェック Mark追加 |
ピーキング:SDI | フォルスカラー:SDI | ヘッドホン + |
ピーキング:HDMI | フォルスカラー:HDMI | ヘッドホン - |
Magnification | フォルスカラーインデックス | モニターチャンネル |
Magnification:LCD | ホワイトバランス | オーディオレベル |
Magnification:VF | ホワイトバランスセット | FUNC |
Magnification:SDI | AWB ホールド | Slow&Fastモーション |
Magnification:HDMI | ([太陽]太陽光 | Slow&Fastフレームレート |
デジタルズーム | ([電球]電球 | 出力:60⇔60(24)fps |
デジタルテレコン | [色温度]Kelvin | 出力:60⇔60(30)fps |
プッシュオートアイリス | 手ブレ補正モード | アイリス |
アイリス + | 手ブレ補正 | シャッター |
アイリス - | パワードIS | ISO/ゲイン |
ND + | LCD設定 | ステータス |
ND - | VF設定 | オーディオステータス |
ゲインブースト | オンスクリーン表示:すべて | Custom Picture |
AEシフト + | オンスクリーン表示:SDI | マイメニュー |
AEシフト - | オンスクリーン表示:HDMI | メディア初期化 |
バックライト | オンスクリーン透過:すべて | 再生/一時停止 |
スポットライト | オンスクリーン透過:LCD | INDEX/レジューム解除 |
ゼブラ:すべて | オンスクリーン透過:VF | INDEX |
ゼブラ:LCD | オンスクリーン透過:SDI | 赤外撮影色 |
ゼブラ:VF | オンスクリーン透過:HDMI | 赤外ライト |
ゼブラ:SDI | DISP | フリッカー低減 |
ユーザー設定 |