クラウドサービスへの移行で製品図面データ管理の精密化とセキュリティ強化を実現株式会社フロム工業
業種:家庭用・業務用ディスポーザの製造販売/従業員数:21名/成果:業務効率の向上、セキュリティの向上、事業継続
生ごみ処理のディスポーザメーカーとして国内トップクラスのシェアを誇る株式会社フロム工業
日本ならではの食文化に合わせ、アメリカで誕生したディスポーザを国内向けに再構築し、付加価値の高い機能を追求してきた業界のリーディングカンパニー。自社製品を世界標準にするというビジョンの実現に向け、独創的かつ先進的なディスポーザ開発に力を尽くし、人々のより良いキッチンライフに貢献しています。
同社では、製品の改良や新規開発に欠かせない図面の管理業務における多大な手間と労力が長年の課題となっていました。
そこでキヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の「DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービス」によって新たな業務体制の確立を図り、着実な成果を挙げています。技術部の松岡氏に導入の背景やシステムの選定理由、運用の効果などについて詳しく伺いました。
導入のポイント
- 課題
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- ファイル名ルールに依存した検索・管理の限界
- ファイルサーバー管理におけるセキュリティ面の不安
- 解決策
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- 更新履歴を確認できるクラウド環境
- 誤った改ざんや削除が行われないセキュリティの強化
- 図面のCADデータだけでなく、PDFやExcelなども含めて一元管理できる仕組み
- 効果
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- 累計約12,000枚分におよぶ図面データの検索性と絞り込みが劇的に向上
- 厳密かつ安心安全なデータ管理を実現
- PDFプレビューによる参照性と原本管理を両立
解決ソリューション
01 導入背景図面データの増加により顕在化したファイルサーバー管理の課題
部品図や組立図などさまざまな設計図面を扱う製品開発の現場において、業務DXの推進が求められるなか、同社はどのような課題に直面していたのでしょうか。
ファイル名ルールに依存した検索・管理の限界
当社では長年にわたり、ディスポーザ製品の新規開発や改良における設計図面データを社内のファイルサーバーに格納して管理してきました。最終的な製品の完成に向けて、図面は何度も修正・更新を重ねますが、その都度、図番や改版番号を必ずファイル名に使用し、部品図・組立図といったカテゴリーごとのフォルダーに保存するよう徹底していました。 しかし、開発プロジェクトが進むにつれて、各フォルダー内には更新された図面データが次々と蓄積され、管理が煩雑になっていました。ファイル名のルールに沿って検索しても、最新の図面データを探し出すまでに多くの時間と手間がかかっていました。
ファイルサーバー管理におけるセキュリティ面の不安
従来のファイルサーバー管理では、社内の誰もが図面データにアクセスできる状態だったため、意図しない変更や削除、改ざんのリスクがありました。データを社内サーバーに保管していたことから、サーバー機器の故障によるデータ消失のリスクも懸念されていました。こうしたセキュリティ面における不安が、ファイルサーバー管理の大きな課題となっていました。そこで世間の業務DXが加速する潮流を受け、当社においても業務効率化とセキュリティ強化を目指し、クラウドサービスへの移行を前提とした新しいデータ管理体制の構築に着手しました。当社の業務スタイルに最適なシステムを慎重に検討するなかで、レイメイ藤井さんよりご提案いただいたのがキヤノンMJのDigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスでした。
02 選定理由すべての要望に合致した機能性とキヤノンMJの対応力
図面データの新しい管理体制の構築を模索するなかで、キヤノンMJのDigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスを選択した理由はどこにあったのでしょうか。 提案内容や導入の決め手となったポイントなどを伺いました。
選定の3つのPOINT
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誤削除や意図しない変更を防止する更新履歴と権限管理
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一目でわかるプレビュー機能 -
図面と関連書類を一元管理可能
業務パートナーとしての深い信頼関係
普段からオフィス環境の課題解決に力を尽くしていただいているレイメイ藤井さんに相談し、キヤノンMJをご紹介いただいたことが最初のきっかけです。レイメイ藤井さんとはキヤノン製複合機へのリプレースを担当いただいた時からの数年来のお付き合いで、これまでにも補助金を活用したサーバーをご提案していただくなど、当社に寄り添った支援をしていただいています。そうした確かな信頼関係があったからこそ、キヤノンMJにご提案いただいたDigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスについても、安心して導入の検討を進めることができました。
あらゆる課題を解決する優れた標準機能
これまでさまざまなデータ管理システムを検討してきた経験から、当社が希望するシステムの要件は明確でした。まず一つ目は、オンプレミスではなく、更新履歴を確認できるクラウド環境であることです。二つ目は、細かく権限を管理でき、誤った改ざんや削除が行われないようセキュリティが厳重であることです。そして最後に、図面のCADデータだけでなく、PDFやExcelなども含めて一元管理できる仕組みであることです。DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスは、これらの機能が標準搭載されており、検討段階からすでに導入の最有力候補に挙がっていました。
キヤノンMJの技術力とクラウドサービスの可能性
さらに、より理想に近づけたい一心でいくつかの要望をお伝えしたところ、キヤノンMJには試行錯誤を重ねながら誠実に対応していただきました。その結果、付帯書類のプレビュー機能や関連図面にワンクリックで移動できるURLリンク機能が新たに加わり、クラウドサービスならではの柔軟かつスピーディーなアップデートをトライアル中に体感できたことも導入の大きな決め手になりました。
03 導入後の成果累計約12,000枚分におよぶ図面データの一元管理で検索から閲覧までを効率化
膨大なデータの検索性と絞り込みが劇的に向上
キヤノンMJには事前に複数回のトライアルを実施していただき、グループ分けやインデックスの設定など、DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスで使用する各種設定情報のルール決めを当社と一緒に進めていただきました。そのおかげで現場の混乱もなくスムーズに運用を開始することができました。まずは、その点に大変感謝しています。 管理する図面データは、部品図、組立図、承認図の3種類に大別されます。年間2~3件の新製品開発プロジェクトが立ち上がり、1案件あたり60~70枚の図面データを取り扱います。過去のデータについても一括アップロード済みで、現時点では合計約12,000枚分の図面データをクラウドで一元管理しています。インデックスによる検索と絞り込みにより、過去のプロジェクトで使用した図面を参照しながら検討を進める際の負担も軽減されています。
厳密かつ安心安全なデータ管理を実現
ファイルサーバーとは異なり、DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスでは、アクセス権限や閲覧制限を細かく設定できるほか、インデックス管理によって最新の図面はもちろん、過去のバージョンも含めて必要なデータをまとめて取り出すことができます。以前は誰がいつデータを変更したのかを把握することが難しく、改ざんリスクが課題となっていましたが、現在は変更履歴を適切に管理できるようになり、セキュリティを大幅に強化することができました。
PDFプレビューによる参照性と原本管理を両立
実際の運用においては、PDF化した各図面をメイン書類として登録し、図面原本となるCADデータはその関連書類として紐づけて管理しています。社内で特に評価が高いのが、PDFのプレビュー機能です。図面の閲覧は主に設計者と製造現場の担当者が行いますが、工場の製造現場のパソコンにはCADソフトがインストールされていないため、事前に設計者から渡された紙の図面でしか確認できませんでした。また、図面が更新された場合には製造現場で更新版を確認するまでにタイムラグが生じていましたが、導入後はいつでもリアルタイムで最新の図面データを閲覧できるようになりました。 図面のPDFは各自のパソコンにダウンロードして、プリントアウトも可能です。製造現場では、材料の見積りなどの際に複数の図面を確認する必要があるため、必要な図面をすぐに手元で参照できるようになったことで作業効率の向上につながっています。こうした製品開発全体の業務効率化を図れたことが何よりの成果であり、大きな手ごたえを感じています。
04 今後の展開紙書類の電子化とクラウド管理でさらなる業務効率化を目指す
DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスの導入によって、膨大な図面データを効率的に管理する新しい業務体制を構築した同社、最後に、これからの時代を見据えた取り組みや展望についてお聞きしました。
製造業界に特化したより良いシステムの可能性を模索
当初は図面データ管理での活用を目的としていましたが、DigitalWork Accelerator 電子取引管理サービスはストレージ容量が大きいため、見積書や仕様書、写真データといった製品開発における関連資料の保管場所としても少しずつ活用の幅を広げています。
今後は「MEAP クラウドスキャン for DigitalWork Accelerator」の運用を本格化し、社内にある既存複合機による紙書類の電子化とクラウドでの一元管理により、さらなる業務効率化を推進していきたいと考えています。
キヤノンMJには、製造業界に特化したシステムの拡充やアップデート、AIによる検索性の向上など、高い技術力を活かしたサポートやサービスのさらなる拡充を期待しています。
また、レイメイ藤井さんには、導入時から当社の業務に寄り添い、キヤノンMJとの連携や運用面での相談にも丁寧に対応いただいており、大変心強く感じています。今後も身近な相談先として、継続的にご支援いただけることを期待しています。
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本記事は取材時(2026年7月)のものです。
株式会社フロム工業
事業内容:家庭用・業務用ディスポーザの製造販売
従業員数:21名
所在地:福岡県中間市上底井野422番地の5
設立:1983年3月
資本金:10,000,000円
株式会社レイメイ藤井
紙・文具・事務機の製造販売
従業員数:468名
所在地:福岡市博多区古門戸町5-15
設立:明治23年(1890年)
資本金:4億45万円
オフィス環境の課題解決を支える専門商社兼文具メーカー
鉛筆一本からオフィス家具、コピー複合機やPCネットワークまで、ニーズに沿ったオフィス環境の整備をワンストップで対応する専門性を強みに、確かな信頼と実績を重ねる株式会社レイメイ藤井。創業130余年を誇る紙・文具・事務機のサプライヤー、ITのソリューションパートナー、文具メーカーとして、そして時には新たな業態を切りひらく開拓者として、多くの企業の発展に貢献し続けています。
今回は、長年培ってきたフロム工業様との信頼関係を背景に、課題を丁寧にくみ取りながらキヤノンMJと連携し、新たな図面管理の仕組みづくりを支援しました。
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キヤノンマーケティングジャパン株式会社 デジタルドキュメントサービス戦略推進課

