名刺作成の効率アップはもちろん、職員同士のコミュニケーションにも役立てたいJA富士市
業種:サービス| 従業員規模:300〜999名 | 成果:コスト削減・業務効率の向上
約460名の職員が働くJA富士市では、外回りの営業職を中心に、年間4万~6万枚の名刺を使用している。以前は、そのすべてを外注していたが、印刷を発注していた地元の業者が突如廃業。名刺印刷体制の見直しを迫られることになった。
導入背景近隣のJAで名刺の内製化が進んでいると聞いて
名刺作成を担当している人事課人事研修係長の監物盛英さんは、近隣のJAで名刺作成を内製化して、印刷コストの大幅削減をはかっているところもあると聞き、早速、キヤノンのカードプリンターのデモを見せてもらうことに。監物さんはこう語る。「JA富士市では毎年3月になると人事異動があり、大量の名刺を作らなくてはなりません。経費の削減はもちろん大切ですが、短時間で印刷できる機動力も合わせ持っていなければ、かえって仕事量が増えるのではないかという思いもありました。
選定理由必要なときに、必要な枚数だけ、すぐに印刷
ところが、実際のデモを見てそんな不安は吹き飛んだ。予想を上回る印刷スピードを目の当たりにして、これなら人事異動の時期でも問題なく使えるに違いないと確信を持ったという。
導入後の成果名刺作成コストを7割以上削減
外注していたときは名刺1枚あたり19円かかっていた印刷コストが、カラーイラスト入りでも4.5円/枚と7割以上も削減できる見込みだ。また、100枚単位でしかできなかった業者への名刺発注が、1枚からでも自由に作成できるようになった点も職員に大いに喜ばれている。
「人事異動で不要になった自分の名刺を何十枚も捨てるのはしのびないという声は以前からありました。だから、今は必要なときに必要な枚数だけ印刷して渡すようにしています。」と監物さん。付属のソフトにより名刺のレイアウトも簡単。一度作成した名刺はデータベースに保存できるので、追加印刷もクリックするだけでいつでもOKというわけだ。
「面倒な操作は必要ないので、パソコンが扱える障がい者に名刺作成を担当してもらっており、障がい者雇用にも役立っています。」と、監物さんは付け加える。
今後の展望感謝カードを作って、職員同士の交流もはかっていきたい
監物さんはカードプリンターを導入するにあたって、名刺印刷だけでなく、ほかの活用法も視野に入れていたという。それが「感謝カード」だ。JA富士市は本支店合わせて23店舗あるが、それぞれが市内に点在しており、職員同士で顔を合わせる機会がなかなかないのが実状。そこで、名刺大のカードに、他の職員に対する感謝の言葉を書いて贈り合うことで、お互いの交流を盛んにし、さらにあたたかな職場風土づくりを推し進めていけるのではないかと考えている。
「ほかにも、預金窓口の担当者がお客さまに渡す感謝カードなども作ってみたいですね。そういう新しいアイデアが浮かんでくるのも、気軽にカード印刷ができるプリンターがあればこそかもしれません。」(監物さん)
導入のきっかけは名刺作成のスピードアップとコスト削減にあったことは言うまでもない。そして、その目標が達成された今、カードプリンターが創り出す可能性はさらに大きな輪になって広がっていきそうだ。
JA富士市
事業内容:営農事業、信用事業、共済事業、葬祭事業など
※本記事は取材時(2014年3月)のものです