わずか1ヶ月で利用率は130%に。アイディアに即応したカード作りで顧客満足度をアップ有限会社あきた県都交通
業種:サービス| 従業員規模:1~49名 | 成果:顧客満足度向上、営業力強化・販路開拓
法人だけでも18社のタクシー会社が事業を展開している秋田市。そんな激戦区に28年振りに新規参入したのがあきた県都交通だ。業務の主役であるタクシーはわずか6台という小規模な船出に不安はなかったのだろうか。
導入背景と選定理由独自に作成したカードでポイントサービス
「他社よりも質の高いサービスを提供すれば、お客さまは必ず振り向いてくれます。」と語るのは、専務取締役の照井由輝さん。ドライバーが利用者に配るタクシーカードもそのひとつだという。通常は配車の際に使用されるこのカード、実はあきた県都交通のポイントカードを兼ねている。利用のたびにポイントが加算され、満額になればタクシー優待券がもらえるというシステムだ。 「カードに付加価値を付けることで保存性が高まり、継続してご利用いただけるようになりました。」 このタクシーカードづくりに一役買っているのが、キヤノンのカードプリンターだった。 「創業した当時は印刷所でつくっていたのですが、とても満足できるクオリティではなかったのです。カードを改良したくても印刷所ではイメージ通りに対応しにくいのも悩みでした。」と照井さん。
導入後の成果車にワックスをかける時間で必要な分だけプリント
カードプリンター導入後、独自に作成したカードでポイントサービスを開始したところ、わずか1ヶ月で利用率は130%に達した。近頃はポイントを貯めるのを楽しみに利用する固定客も増えたという。タクシーカードによる知名度アップ作戦に確かな手応えを感じたのではないだろうか。
無線番号と乗務員名が入ったカードは大量印刷には適していない
照井さんがカードの作成に使用しているソフトウエアはカードプリンター専用の“イメージクリエイト II”。もともとパソコン初心者だったが操作にまったく不安はないと語る。 「プリントしたい要素やレイアウトを自由に変更できるのがいいですね。いろいろ比較検討しながら最高のデザインを目指しています。」 照井さんがカードのデザインにこだわるのは理由がある。そもそもタクシーは一台の車に複数のドライバーが乗車するため、無線番号と乗務員名が入ったカードは大量印刷には適していない。そこで以前のカードには、それらを手書きで記入するためのスペースを設けていたという。 「でもこれでは手間もかかるし、文字の視認性も低くなる恐れがある。それに気付いたときは1,500枚ものカードが納品された後でした。」 印刷所でのカード作成にありがちなトラブルだが、カードプリンターを導入してからはどうだろうか。「今では個別の情報も入れようと思えばできます。新車の導入の際に発生する無線番号にもすぐ対応できますよ。」と自信たっぷり。 さらに「車にワックスをかける時間で必要な分だけプリントできてしまう。こんなに手間のかからない仕事はないですね。」と笑って話してくれた。
有限会社あきた県都交通
所在地:〒011-0902 秋田県秋田市寺内堂ノ沢1丁目7-21
※本記事は取材時のものです。