主人公を取り囲む背景は、時に台詞以上に物語を語ることがある。映画に登場する数々の名シーンは、時にドラマチックな背景とともに描かれ、その印象的なショットが見る者の記憶に留まる。しかし、撮影中、どんなに美しい瞬間に遭遇しても、その美しさを捉えることができなければ、感動的なシーンを生み出すことはできない。12ストップのダイナミックレンジを持つCanon Logで撮影すれば、新たな感動シーンを生み出す可能性が広がる。
HDTVの標準ビデオガンマであるRec.709で再現できるのはおよそ8ストップ。画像のようなコントラスト比の高いシーンでは、背景はすべて白とびし、印象的なシーンとは程遠い仕上がりとなってしまいます。
12ストップの再現域を持つCanon Logでは、暗部からハイライトまで潰れや飛びがなくしっかりとしたディテールが残されています。背景には夕陽に染まる美しい山々が浮かび上がり、わずかなグレーディングを施すだけで、印象的なシーンに生まれ変わります。
Rec.709の画像は、Canon Logのデータから変換LUTを使用して作成したものです。
掲載している映像はEOS C300で撮影した映像をWEBアップロード用に変換しています。
真野圭一(キャスト)