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導入事例(学校法人 順正学園)

Windows以外のOSにも対応 セキュリティの向上とコスト削減を同時に実現できるように

概要

法人本部 総務部
情報システム課 岡本祐弥氏

学校法人順正学園は、「学生一人ひとりのもつ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する」との建学の理念の下、吉備国際大学と九州保健福祉大学を初めとする5校を運営し、アメリカ、カナダ、イギリス、韓国、中国などの計20カ国61の大学及び、ボストン美術館と教育交流協定を結び、学術交流や外国人留学生の受け入れなど、国際交流を活発に推し進めている。同学園では、2015年にESETEndpoint Protection Advanced(以下、ESETと記載)のキャンパスライセンスを全5校と学園本部に導入。Windows以外のOSを搭載するクライアントマシンにも対応できるようになり、学内ネットワークのセキュリティを更に高めることができたと好評である。キャンパスライセンスの導入により、セキュリティソフトの年間利用料の32パーセント削減を初めとして、サーバー維持費や運用コストも削減できたと報告されている。

事例のポイント

お客さまが実現できたこと

  • 複数の学校・キャンパスのクライアントマシンを一元管理できるようになった。
  • セキュリティソフトの年間利用料を32パーセント削減することができた。
  • Windows以外にAndroid、MacOS、Linuxのクライアントマシンも対応できるようになった。

お客さまのご要望

  • 運用に必要な工数を減らし、円滑な運用を実現したい。
  • ウイルス対策に関するコストを抑え、他のセキュリティ対策に費用を回したい。
  • Windows以外のOSにも対応できるセキュリティソフトを導入したい。

導入前の課題と背景

今回、ESETで全校的に統一しようとした理由を教えてください。

「2011年に一部の学校ではESET製品を導入し、管理サーバーは学園本部で運用していましたが、ESET以外のセキュリティソフトの管理サーバーはその製品を利用する学校に置かれていました。管理サーバーに障害が発生した場合、Windowsのリモートデスクトップ機能を使ってサーバーに入って作業しても対応できないときは、岡山県の学園本部から管理サーバーのある学校まで赴いて対応する必要がありました。最も遠方の学校は宮崎県にあるため出向くのに時間がかかり、午後の遅い時間に障害が発生したときは到着が翌日になってしまうなど、緊急時に迅速に対応できないという悩みがありました。また、複数製品を利用していることで契約の管理も煩雑になり、事務管理の負担も大きくなっていました。そのため、人手をかけず、なおかつ迅速な復旧を行う方法として、複数のキャンパスにあるクライアントマシンを一元管理できるセキュリティソフトを導入したいと考えていました」

導入の必然性

最初に一部の学校へESET製品を導入された際の選定条件を教えて下さい。

「管理画面が使いやすく、クライアントマシンのウイルス感染状況が一目で把握できること、スキャン中にクライアントマシンに負荷がかからず、教職員や学生の利用に支障をきたさないこと、Linux、Android、Mac OSにも対応していること、検知率が高いこと、コストが安いこと、といった条件で数あるセキュリティソフトを比較検討し、ESETを導入することにしました」

ESETのどのような点を評価して、全校に展開いただいたのでしょうか。

「まず、ESETにはキャンパスライセンスがあり、コストを大きく削減できる点を評価しました。キャンパスライセンスにすることで導入コストが削減でき、また契約後は学内で台数の増減を気にせず利用できるので、契約時に利用予測を立てたり、運用時にライセンス数を管理したりする事務量が削減できます。なにより、ESETはクライアント管理が簡単でした。1台のサーバーで全キャンパスのクライアントマシンを一元管理することができ、障害発生時に現地に赴いて作業する必要もなく、即座に対応が可能で障害復旧の時間を大幅に短縮できます。加えて、複数のOSに対応しているので、どのような端末であってもウイルスチェックが可能でセキュアな状態を保つことができます」

運用の工夫

どのような手順で全校に展開されましたか。

高梁キャンパス サーバールーム

「まず、設定を組み込んだインストーラーと簡易インストールマニュアルを作成しました。そして、イントラネットの学内専用ホームページに、これらをダウンロードできるページを追加し、学内ネットワークに接続する学生にそのページを通知しました。教職員にはグループウェア経由でインストーラーを配布しています。また、他社のウイルス対策ソフトを利用していた一部の学校向けには、キヤノンITソリューションズからアンインストールツールを提供してもらい、こちらも学内ホームページで公開しました」

運用では、どのような工夫をされていますか。

「学生は毎年入れ替わりがあるのでライセンスキーの有効期間を1年とし、更新期間内にネットワークに接続すれば、管理サーバーから新しいライセンスキーが自動的に適用されるようにしています。大学は授業がない期間があるので、更新期間は長めの3カ月間としました。また、ESETの管理画面で各クライアントのウイルス感染状況を把握しています。学内ネットワークへの接続申請の際に、各クライアントマシンのMACアドレスを情報システム課で把握しており、ESETの管理画面でもMACアドレスが確認できますので、状況によっては感染の可能性があるマシンに対してスキャンを依頼したり、ネットワークから遮断したりして、セキュアな状態を保っています」

取り組みの成果

ESETの導入効果を教えてください。

ESETのキャンパスライセンスを導入することで、セキュリティソフトの年間利用料が導入前の68パーセントになりました。また、ESETに統一することで管理サーバーを1台に減らすことができ、サーバーの維持コストも半分となり、さらに、2種類のセキュリティソフトを同時運用する必要がなくなったので運用コストも削減できました。従来は管理サーバーに直接アクセスして作業する必要がありましたが、現在は専用コンソールの管理画面上で対応できるので、他のファイルを誤って削除するといったリスクもなくなり、安心して運用できています。また、展開も全校でスムーズにすすみました。情報システム課がサポートも担当していますが、今までのように時間がかからなくなった分、他の仕事に時間を割けるようになりました」

キヤノンITソリューションズのサポートはいかがでしたか。

「ESET導入時、上書きインストールするとエラーが出るという問題が生じました。評価時には出なかったエラーだったのでキヤノンに問い合わせたところ、ある機種特有の問題とのことで、すぐに対応してもらい、おかげで、スムーズに乗り切ることができました」

将来の展望

今後の取り組みとESETに対する今後の期待についてお聞かせください。

「順正学園では、今後もコスト削減とセキュリティ向上のバランスをとりながら堅牢な環境を作り上げていきたいと考えています。これを機に、学内ホームページでは、セキュリティ対策に関する情報を掲載していきたいと考えています。また、現在は事務職員を対象に、資産管理ソフトと連携して検疫を行っていますが、将来的には教員と全学生にも広げていく予定です。ESETは資産管理ソフトと連携できるようになれば、より使いやすくなります。また、自動でネットワーク遮断ができたり、ログが取れたり、リモートデスクトップのようなことができる機能があると、使い勝手が格段に向上します。早期に実現してもらえると助かります」

お客さまの活用イメージ

複数にわたるキャンパスのクライアントも一括で管理

遠隔に広がる学校・キャンパスを有する順正学園では、各キャンパスで利用されるクライアントマシンを一括して管理することが求められており、ESETのキャンパスライセンスを導入。管理画面が使いやすく、管理の手間もかからなくなったと好評である。

お客さまプロファイル

法人名 順正学園
Webサイト
住所 岡山県岡山市北区岩田町2-5
創立 1967年
教職員数 5校計475名(2015年5月1日現在)
学生数 5校計5349名(2015年5月1日現在)

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