導入事例(アイリスオーヤマ株式会社)
創造的な「仕事」と、「作業」とを区別する。
独自の「パソコン島」がイノベーションを支える。
御社のPCの環境についてお教えください。
最上(敬称略以下同様):PCの数は2,300台程度。特徴としては、弊社では、個人のデスクにはPCを配置していません。「パソコン島」と呼ぶスペースに共有のPCがあり、PCを使う「作業」は、「パソコン島」で行っているんです。
デスクで考える「仕事」とPCを使っての「作業」とをくっきりと分けています。
大竹:PCの前に座っているだけでは、きちんと考える「仕事」はできない、良いアイディアは出てこない。「PCを使う作業の時間とクリエイティブなことを考える時間とを分ける」という弊社の考えかたです。
最上:社内のどのPCでもIDとパスワードで自分の環境にログインでき、「作業」を行うことができます。席を離れて一定の時間が経つと自動的に画面ロックするようになっています。
何か起きたときの、対応の「早さ」。
日々の業務の継続にはそれが一番重要。
セキュリティソフトを見直すことになったきっかけは?
最上:弊社の物流の重要な肝である「自動倉庫システム」が未知のウイルスに感染しました。そのときの経験が、セキュリティソフトを入れ替える大きなきっかけでした。その際、以前に使っていたセキュリティソフトでは、サポートに連絡してから駆除できるまで、3日間もかかったんです。
大竹:それ以前にも、実行ファイルを書き換えるウイルスが流行し、感染した際には、2~3日待たないとウイルス定義データベースによる対応ができないということがありました。それまでの間は、ファイルを保管してあるサーバーからもともとのファイルを戻し、リカバリーするという、応急処置的な作業に私たちもユーザーも追われました。
最上:日々の業務を滞りなく進める上では、何かが起きたときの対応の迅速性が一番重要ですね。
ESET NOD32アンチウイルスを導入されていますが、どういう点を評価されたのでしょうか。
最上:導入にあたっては、著名なセキュリティソフトを5種類程度検討しました。ESETに決定したのは、まず、管理者ツール(ESET Remote Administrator)の使い勝手がとても良かったということと、ウイルス検知率に関する第三者評価機関の評価が一番高かったことですね。
大竹:動作の「速さ」も評価しました。当時ユーザーから、セキュリティソフトが動作するとPCが重くなって作業ができないというような苦情が多かったんです。ESETを使ってみると、軽くてセキュリティソフトが搭載されている感覚がなかったですね。
高いスペックのPCを揃えているわけではないので、一般的なマシンで十分軽快に動作するのは魅力です。
最上:ESET独自のヒューリスティック機能も大きなポイントのひとつでした。当時、他のソフトはウイルス定義データベースだけの対応で、ESETだけが、未知のウイルスに対応できてましたから。
大竹:現在、ウイルス感染時の対処を含むESETの動作については、ユーザーのポップアップ画面を非表示に設定しています。管理者ツールのコンソールにログが残るだけ。ユーザー側は、たとえ感染して駆除されたというプロセスが発生していたとしても、全く気づいていないと思います。管理者側ですべて一括管理し、ユーザーには一切のアクションを求めない、そういう管理が実現しているのも魅力のひとつです。
管理者ツール(ESET Remote Administrator)の使い勝手はいかがですか。
多様なインストール方法が使え、
導入時の展開も、短期間で手間なくスムーズにいきました。
御社の場合、拠点数も多く、さまざまな部署が混在するので、インストールに手間がかかったと思いますが、ESET NOD32アンチウイルスの実装は、いかがでしたか。
動作の「速さ」と検知率の高さ。
セキュリティソフトの存在をまったく意識せずにユーザーは本来のPCでの作業に集中できるようになりました。
導入後、社員の方の評価はいかがでしょうか。
大竹:以前使っていたセキュリティソフトで検知できなかったウイルスも駆除されています。管理者としては、ウイルス感染やその後の対応で時間を取られなくなったのが最も良かった点です。外国産のソフトであるにもかかわらず、国内でキヤノンITソリューションズのサポートセンターがスピーディに対応してくれるので安心です。この体制をずっと続けてほしいと思っています。
震災後の情報システム復旧の経験から
見えてきた新たな課題に向けて。新しい挑戦が始まります。
震災後の復旧。システム部としてはご苦労が多かったかと。
最上:まず、発電機を手配しましたが、使える電気が限られる状況でしたので、必要最小限のコンピュータで、業務を復旧させる必要がありました。また、電話回線については、この辺りは局側が復旧してなかったので、西日本の電話回線とホストコンピュータを活用して、お客さまからの注文を集計し、出荷まで行うことができました。
大竹:セキュリティ関係では、むしろ外部からの通信がほとんど遮断されていたので、問題はありませんでしたね。
最上:今回の経験から、「角田I.T.P.」のサーバーラックの設置フロアを移したり、西日本のホストとの分散によるネットワークの冗長化、発電、UPSの再検討など、緊急時を見据えた体制を考えています。
最後に、ESETの今後に期待することは。
ありがとうございました。
アイリスオーヤマ株式会社様のウイルス対策サーバー構成図
お客さまプロファイル
法人名 | アイリスオーヤマ株式会社 |
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Webサイト | |
設立 | 1958年4月 |
従業員数 | 2,390名(2011年1月現在) |
事業内容 | 生活用品の企画、製造、販売 |