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職場における血圧管理の重要性

日本に約4000万人いるといわれる高血圧の方のうち、きちんと治療を受けている人はわずか2 割に満たないといわれています。一般的に血圧の高い状態が長く続くと動脈硬化を引き起こしやすくなります。自覚症状がないため、気づかないまま症状がすすみ、心疾患や腎障害、脳卒中などの重篤な病気に見舞われる危険性もあるのです。
また、ストレスなどから職場で血圧が高くなる「職場高血圧」という症状もあります。家庭や病院では正常の場合も多く、意識されにくいという問題があります。職場で働く日中でも血圧管理をきちんと行うことで、日頃から社員の健康意識を高めていくことが重要です。

  • 参考資料「平成18年国民健康・栄養調査」「第5次循環器疾患基礎調査」

リスクマネジメントとしての健康管理

企業には社員が健康で安全に働くことができるようする安全配慮義務があります。これを怠ると安全配慮義務違反として訴訟 のリスクがあるだけでなく、報道などによる企業のイメージダウンの危険性もあります。
また、重篤な病気の社員を増やすことは医療費負担の増大を招きます。リスクマネジメントの観点からも血圧管理などの予防対策をおこなっておくことは重要と言えるでしょう。

血圧とは?

心臓はポンプのように血液を血管に送り出すはたらきをしています。その時に送り出された血液が血管に与える圧力を「血圧」と言います。 最高血圧(収縮期血圧)とは、心臓が収縮し、送り出された血液が血管に与える圧力です。 最低血圧(拡張期血圧)とは、心臓が拡張し、血管に与える圧力が最小となる時点の圧力のことを指します。

血圧の分類(診察室血圧)

図:血圧の分類