パッケージ主体で迅速かつ安価に社内ポータルを刷新損害保険ジャパン日本興亜株式会社
業種:金融 | 従業員規模:10,000名以上 | 成果:業務効率の向上、セキュリティ強化
最高品質のサービスの提供を目指す、損害保険ジャパン日本興亜株式会社
2014年、損害保険ジャパンと日本興亜損害保険の合併により誕生。国内トップクラスの損害保険会社として、日本企業を最高品質の商品・サービスで支えているのが、損害保険ジャパン日本興亜株式会社です。
同社では、モバイル端末の普及やさまざまなデジタルサービスの登場といった昨今の社会的背景を受け、デジタル技術の戦略的な活用を推進。そうした流れの一環として実施されたのが、今回の社内ポータルの刷新です。詳しい導入の背景や選定理由などについて、導入当時のご担当者であるIT企画部の荒巻氏と、現在、システムの運用を担当しているSOMPOシステムズ株式会社の湯汲氏にお話を伺いました。
導入背景利用ユーザーの増加でレスポンスが低下し、システム自体のソフト・ハードも老朽化
損害保険ジャパン日本興亜株式会社では、合併に伴うレスポンス低下の改善とサポート終了対応のため社内ポータルのリニューアルを検討していました。
「2014年の合併後、社内ポータルは旧損害保険ジャパンのシステムを引き続き使用することになったのですが、利用ユーザーが劇的に増加したために朝のピーク時間のレスポンスが低下していました。また、ソフトウェアのメーカーサポートが終了し、ハードウェアの販売終了も予定されるなどシステム自体の老朽化も進行。さらにグループウェアであるNotesとの連携に多大なコストがかかっていたことも負担になっていました」と語るのは、リニューアルのご担当者であるIT企画部の荒巻氏。
「旧日本興亜損害保険の社員にとっては旧損害保険ジャパンのシステムは初めて使うシステムになるので、その人たちに使いやすさを提供するためにも改めて“社内システムへの入り口”という位置付けを明確にしてポータルサイトのリニューアルを進めることになりました」。
選定理由パッケージ主体での構築により、短期間かつ低コストでの刷新が可能
「システムの選定にあたっては、まず旧システムの機能のうち必要なもの、不要なものを切り分けて機能要件を整理していきました。そして、複数の会社のご提案の中から最終的に選択したのが、キヤノンマーケティングジャパンから提案を受けた『Liferay』でした」。
総合的に優れていたキヤノンマーケティングジャパンの提案
荒巻氏によれば、なるべくカスタマイズせずに標準機能で社内ポータルの刷新を進めていくという検討方針に対して、Liferayの基本機能が充実している点、短期間でのリニューアルが可能である点、さらにコスト面でも優位性がある点などが決め手になったとのことでした。
「他の製品だとユーザーごとにライセンスが発生し課金が発生するのに対し、サーバー単位でのライセンスであること、その上、処理が軽いのでサーバー数もコンパクトに実装できることがコスト面での大きなポイントになりました。また必須要件であった、グループウェアとして利用しているNotesとの連携も、キヤノン独自開発のAPIにより、スムーズな連携が可能でした」。
また提案内容だけではなく、キヤノンマーケティングジャパンの体制にも安心感があったといいます。「一緒にプロジェクトを進めていける万全の体制であったことも含め、総合的にキヤノンマーケティングジャパンが一番優れていました」。
導入後の成果ユーザーの皆さんのみならず、情報を発信する部門からも高評価
開発開始から、実質10ヶ月程度でリニューアルが完了し、2016年5月にリリースされた社内ポータル「SOMPO Gate」。それから2年、社内ではどのような成果が出ているのでしょう。
「今回、一度のユーザー認証で複数のシステムが利用可能になるシングルサインオンの機能も実装して利便性が高まったことで、『社内ポータルとしての認知度が高まり、より多くのユーザーが使い、さらに認知度が高まる』というよいサイクルが生まれて、順調に利用者の増加にもつながっています。
また、本社部門から営業職員への情報共有を徹底する一つのツールとして、情報へのリンク追加の依頼も増えています。これはユーザーのみならず、情報発信する部門からも一定の評価をいただいていると考えていいと思っています」と、荒巻氏。
利用部門以外でも広がるポータルへの評価
運用担当の湯汲氏は、「昔のポータルと比較した印象をユーザーにヒアリングしてみると、起動が早くなった、直感的に操作できるなど、よい反応が集まりました。問い合わせがないのも、それだけ使い勝手がいい証拠だと思いますし、マニュアルがなくても使えるというのは、Liferayの強みだと考えています」。
当社のことを熟知しているぶん、コミュニケーションもスムーズ
また、キヤノンマーケティングジャパンのサポートについては、「これまで何点か機能拡張もありましたが、皆さん、当社の環境やシステムの重要性を熟知して対応してくださっているのでとても充実したサポート体制をご提供いただいています」と湯汲氏は続けます。
今後の展望より一層使い勝手を向上するために、いろいろと分析しながらカスタマイズしていきたい
クラウドサービスなどへのリンク依頼が急増
最後に今後の展開について「全社的にクラウドのサービスを適材適所で利用することが増え、社内ポータルへのリンクの追加依頼を頻繁にいただいています。ただ、社内ポータルは限られたエリアにどのようにリンクを配置していくかも大事です。利用状況を分析した上で、利用頻度の高いコンテンツや、会社の施策として重要な情報は画面上の一番目立つ場所に配置するなど、考えて取り組んでいく必要があります。そのためにも、ユーザーの利用傾向の分析やどう配置していけばよいかなど、キヤノンマーケティングジャパンには引き続き知恵を貸していただきたいと考えています」と語る湯汲氏。
また最後に荒巻氏は「多数の機能が標準機能で用意されているため、機能拡張が容易であることもLiferayを選択した理由の一つなので、引き続き当社業務に最適な社内ポータルとして柔軟に活用していきたいと考えています」と語ってくれました。これから先も、引き続き同社の取り組みに期待です。
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
創立:1888年10月
所在地:東京都新宿区西新宿1-26-1
※本記事は取材時(2018年10月)のものです
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キヤノンマーケティングジャパン株式会社 デジタルドキュメントソリューション企画課