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売価変更データとPOPシステムの連携で店舗業務を大幅削減株式会社ヒマラヤ

マーケティング本部 販売促進チーム 内田 海斗さん(左) 谷口 潤一郎さん(中) 木股 萌さん(右)

業種:スポーツ用品小売業 | 店舗数:101店舗| 成果:業務効率化・接客品質向上・販促連携の強化

スポーツ用品の仕入れ・販売を軸として、全国に101店舗を展開する総合スポーツ専門店ヒマラヤ。地域特性やお客さまのニーズに寄り添い、あらゆる世代に向けてスポーツの楽しさと可能性を届けてきた。そんなヒマラヤが販促業務の在り方、運用体制の進化を目指して導入したのが、キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(以下、キヤノンPPS)のPOP制作システム「ポップエース」だ。

2024年に実施したバージョンアップと追加カスタマイズにより、さらなる業務の効率化、販促物の品質向上を実現したヒマラヤに、販促業務への取り組みについてお伺いした。

(取材:2025年4月 記事内容及びPOP画像は取材時のものです)

01 企業概要・店舗概要スポーツと健康を通じて、世界中の人々の豊かなライフスタイルに貢献

ヒマラヤスポーツ本館

全国に展開するスポーツ用品の小売企業として、確かな存在感を放つヒマラヤ。ナショナルブランドの仕入れ販売だけでなく、自社オリジナル商品の企画・開発も行い、さらに近年では社内で育成したトレーナーによる地域のスポーツ団体への出張指導やキャンプ場の運営など、多角的な事業展開でスポーツの魅力を広めている。

岐阜県の本社隣に位置する「ヒマラヤスポーツ本館」では、サッカー、テニス、トレッキング、ランニングなど、幅広いジャンルの商品を取り扱っている。「ただ売るだけではない、“体験”を通じた購買価値の提供」がスポーツ本館の特長であり、ランニングシューズを試せるタータン素材の試走スペースなど、実際に体験して選べる売り場づくりに注力している。スタッフも各分野のスペシャリストが揃い、豊富な知識によるアドバイスと購入前に存分に商品を試せる店舗設備はお客さまからの評価も高い。

02 販促業務への取り組みポップエースで効率と品質を両立

販促物制作部門であるマーケティング本部  販売促進チームの谷口さんは、POPの役割を「商品情報や価格情報が入ったPOPは、お客さまの購入を後押しするだけでなく、スタッフが商品を説明する時に助けてくれるツールにもなっています」と語る。

店舗にとって必要不可欠な存在であるPOP。その制作について、同部門の木股さんは「最も重視しているのは『お客さまに伝わりやすいこと』、ただ見た目が『かっこいい』『おしゃれ』であることよりも、『安さ』や『機能性』といった伝えるべき情報がきちんと届くことが最優先です」と語る。視認性の高い色を選んだり、あえて文字を大きくして見やすさを追求するなど、“わかりやすさ”を意識したデザインを心がけているという。

マーケティング本部 販売促進チーム 木股 萌さん
ポップエースで多種多様なPOPを制作している

ヒマラヤのPOP制作を支える「ポップエース」について、同部門の内田さんは次のように語る。「ポップエース導入前は、POPは全て本部で印刷して、店舗へ配送していました。ポップエースはPOPデータの作成から店舗への配信まで全て行えるので、今は各店舗に必要なデータのみを送り、店舗では必要な時に印刷するという効率的な運用となっています」かつて店舗勤務の経験がある立場から、店舗での運用についても「各店舗には必要な時に必要な情報のみが配信されます。一部のPOPでは店舗で文言の入力を行うこともありますが、基本的には配信されたものを印刷するだけなのでとても簡単です」と語る。

マーケティング本部 販売促進チーム 内田 海斗さん
マーケティング本部 販売促進チーム 谷口 潤一郎さん

実際に店舗でPOP業務を行っている、スポーツ本館 ランニングコーナー担当の篠原さんも「ポップエースはスタッフ全員が使用していますが、新しいスタッフも基本的な操作はすぐに覚えられています」とその使いやすさを実感している。

店舗ではキヤノンのオフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE」も導入されている。篠原さんは「コピー、印刷、FAXと、店舗の主力プリンターとしてフル稼働しています。パネル操作が分かりやすく誰でも簡単に使えますし、POP用のミシン目入り厚紙用紙も紙詰まりすることなくきれいに印刷できます」と語る。

スポーツ本館 ランニングコーナー担当 篠原 貴彦さん
ポップエースで作られたPOPが店頭に並ぶ

03 バージョンアップ・追加カスタマイズによる変化バージョンアップで実現した業務効率化とサポート体制の強化

長年にわたりポップエースを使用してきたヒマラヤだが、2024年、最新OSへの対応とさらなる業務効率化を目指し、ポップエースのバージョンアップと追加カスタマイズを実施した。以前は店舗へのデータ配信を配信当日に行っていたが、配信日の指定ができるようになり、配信忘れの防止や、計画的な店舗への案内が可能となった。

最も大きな変更点は売価変更時の自動POP生成だ。以前は売価変更時、対象の商品を一つずつスキャンし、手作業で価格を修正してPOPを制作していたが、売価変更データをポップエースと連携することにより、変更後の売価を反映したPOPが自動で生成されるようになった。さらに店舗別の在庫データとも連携し、店舗には在庫がある商品の売価変更POPのみが配信される。これによって店舗のPOP業務は大きく改善された。

スポーツ本館 トレッキングコーナー担当 林 美輝さん

スポーツ本館 トレッキングコーナー担当の林さんは、その効果について「今までは手作業でPOPを作り直していましたが、スポーツ本館は取り扱っている商品数が多く、とても大変な作業でした。今は本部からの売価変更指示と合わせてポップエースに売価変更後のPOPが配信されるので、店舗では印刷するだけ。大幅に作業時間が削減されました」と語る。1か月あたりおよそ1日分の時間が削減され、スタッフはお客さま対応に集中できるようになったという。

また、ヒマラヤのネットワークへキヤノンPPSのサポート部門がアクセスできる環境を整えたことにより、サポートの品質も向上した。谷口さんは「電話でのやり取りだけでは分かりにくいこともありましたが、今はリモートで直接パソコンの状態を見て、トラブルの原因を調査してくれるのでとても助かっています。リモートサポートの便利さには感動しました」と語る。機能改善だけではないポップエースの進化は、本部、店舗共に確かな変化をもたらしたことが伺える。

04 今後の展開お客さまの健康を支える企業であり続ける

2026年に創業50周年を迎えるヒマラヤ。事業領域は創業時から大きく拡大しているが、その基盤となるのはやはり直接お客さまと対話できるリアル店舗だ。より良い店舗づくりのためにはECサイトとの連携強化やAIを活用した販促物制作など、デジタル施策の強化は欠かせない。「業務のクオリティは落とさず、無駄なものは削減する。キヤノンPPSにはこれからもシステム面での伴走を期待しています」

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