ラベルプリンター導入時の注意点
対象機種:LG-P800、LX-D400、LX-P5500、LX-P1500
ラベルプリンターをご導入いただく際に、予めご了承いただきたい注意点をまとめております。
下記ご確認のうえでご検討いただきますようお願い申し上げます。
LG-P800は本書下部に追記事項がございますので、併せてご参照いただけるようお願い申し上げます。
注意点
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LX-P5500/LX-P1500に初期同梱されているインクタンクは、初期動作確認用です。
(LX-P5500:105ml/LX-P1500:14.5ml)
継続的な運用には、別途インクタンクのご購入をおすすめします。 -
1インクタンクあたりの出力可能枚数は以下の通りです(参考値)
LG-P800:約17,000枚(8×3インチラベル)
LX-D400:約27,000枚(4×3インチラベル)
LX-P5500:約34,000枚(4×3インチラベル使用)
LX-P1500:約3,500枚(50.8×76.2mmラベル) -
印字速度は、ご使用になるデータ内容やプリンターのオートクリーニング制御のタイミングにより異なリます。
可変データを印刷する場合、プリンタードライバーで紙面予備不吐機能をOFFに設定すると、印刷時間が長くなる場合があります。
(紙面予備不吐機能とは:印字中に極微量のインクを用紙面に吐出することによりプリントヘッドのインク固着を避ける機能。初期設定はON)
LG-P800:マットコートの場合は最速40.6mm/秒
LX-D400:光沢ラベルの場合は最速100mm/秒
LX-P5500:光沢ラベルの場合は最速100mm/秒
LX-P1500:光沢ラベルの場合は最速80mm/秒 -
オートカッターユニット装着時に濃度の高い画像を出力すると、画像不良が発生する場合があります。
その場合は印字速度を100mm/秒に固定してご使用ください。 -
LX-P5500/LX-D400には、特定のノズルへの負荷を分散し、プリントヘッドの交換頻度を抑えるための「AIS(Auto Image Shifter)モード」を搭載しています。
通常は本モードをONにしてご使用いただくことを推奨します。 -
ラベル(ギャップを含む)およびタグの先端部分では、印字画像が乱れる場合があります。
あらかじめご了承のうえ、印字位置の調整やデザイン配置にご配慮ください。 -
ラベル紙をご使用の際は、ラベル上紙の左右端からそれぞれ1.5mm以上の余白を確保してください。
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プリンター本体にRS-232Cの端子が上下に2つありますが、上部端子は将来拡張用です。
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最新のプリンタードライバーおよびファームウエアは、キヤノンホームページよりダウンロードしてください。
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2019年7月22日以降のメーカー出荷分より、RoHS指令(特定10物質)に対応しています。
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本体耐久は、定期消耗部品を除いた場合の本体/オートカッターユニットの耐久値です。
耐久の数値は参考値であり、使用環境により異なる場合があります。 -
LX-P1500は、インクタンクの残量が少なくなると印刷速度が低下する場合があります。
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LX-P1500/LG-P800対応ロール紙は、ミシン目なしです。
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本プリンターの保守サービスのために必要な補修用性能部品の最低保有期間は製品の打ち切り後7年間です(補修用性能部品とは、その製品の機能を維持するために必要な部品です)。
消耗品(用紙、インクタンク、メンテナンスカートリッジ)は、無償保証および保守の対象外です。
修理時に発生する消耗品に関しましては、保守期間の有無や使用するマテリアルの種類に関わらず保証対象外となります。 -
本プリンターには、インターフェイスケーブル、用紙は付属しておりません。別途ご購入ください。
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印刷する画像データの内容、用紙の種類によっては、色の再現範囲や発色等が異なるため、ご希望の色味が得られない場合があります。
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本プリンターの用紙・インクは、時間の経過と使用・保存状態により変色・退色する場合があります。
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本プリンターは黒またはグレーのみの画像データやモノクロ印刷を指定した場合でも、カラーインクを使用する場合があります。
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プリンタードライバーのカラーバランスまたは濃度設定により色を濃くした場合、インクが滲む場合があります。
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本プリンターは印刷品質の維持・安定のため、オートクリーニング機構により電源投入時および印刷中などに、定期的にインク全色の強制吐出を行います。
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弊社推奨外のメディアの使用は、搬送不良、紙粉によるヘッド目詰まり等、故障の原因となる場合があります。
弊社推奨外のメディアを使用する場合は無償保証期間内であっても有償修理となる場合があります。 -
動作環境(温度:15℃~30℃、湿度:10%~80% ただし結露なきこと)以外の低温、低湿、高温、高湿等では、用紙の搬送、印字結果に不具合が発生する場合があります。
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備考
標準画像:アスパラ画像(50.8×76.2mmラベル)
【LG-P800】標準画像:MIX JAM(8×3インチダイカットラベル)
【LX-P1500】標準画像:アスパラ画像(50.8×76.2mmラベル)
【LX-D400】標準画像:MIX JAM(4×3インチダイカットラベル)
【LX-P5500】標準画像:ボルト画像(4×3インチダイカットラベル)

LG-P800導入時の注意点
LG-P800をご導入いただく際に、予めご了承いただきたい注意点をまとめております。
下記ご確認のうえでご検討いただきますようお願い申し上げます。
LG-P800は本書上部にも記載事項がございますので、併せてご参照いただけるようお願い申し上げます。
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印刷後の出力物を排紙積載部に残したままにすると、用紙のカールにより排紙口が塞がれ、正常な排紙やカット動作が妨げられる場合があります(二重カットなど)。
排紙口に出力物が溜まった際は、速やかに取り除いてください(排紙部の積載目安は10枚以下です)。 -
排紙の際、用紙が側面の隙間に入り込む場合があります。排紙口に出力物が溜まった際は、速やかに取り除いてください(排紙部の積載目安は10枚以下です)。
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高dutyの画像を印刷した出力物を複数枚重ねた状態で排紙部に放置すると、用紙がカールしやすくなる場合があります。
特に印刷直後は、下層の用紙から蒸発した水分をセパレータが吸湿することで、カールが増大する恐れがあります。
排紙口に出力物が溜まった際は、1枚ずつ速やかに取り除いてください(排紙部の積載目安は10枚以下です)。 -
短幅サイズ用紙の印刷後に長幅サイズ用紙を印刷した場合、裏汚れが発生することがあります。
用紙サイズを変更する際は、搬送面を清掃してください。 -
ファンフォールド紙に高Dutyの画像を連続印字した場合、折り目部分からインクミストが回り込み、裏面に付着することがあります。
このような現象を防ぐため、搬送面は定期的に清掃してください。 -
メディアの保管や取り扱いの際、端部のセパレーターが折れたり変形したりすると、メディアの端が浮き上がり、印字中にヘッドと接触して擦れる恐れがあります。
このようなトラブルを防ぐため、保管時にはロール紙の両端にサイドプロテクターを装着してください。 -
プリンターに用紙をセットしたまま長時間放置すると、再使用時に用紙が波打ち、印字ヘッドと擦れてしまう恐れがあります。
特に高温多湿な環境では、ニップ部の吸湿差により用紙が浮きやすくなり、ヘッド擦れが発生しやすくなります。
印刷後、しばらく使用しない場合は、用紙をプリンターから取り外して保管してください。 -
使用するメディアの種類や使用環境(特に湿度)によっては、用紙のカールが大きくなり、印字中に用紙がヘッドに接触して擦れが発生する場合があります。
また、カールした用紙が排紙部付近のリブに接触し、画像にキズが生じる恐れもあります。
特に、高Duty画像(ベタ画像など)を印刷する際は、用紙のカールに十分ご注意ください。
リブ擦れの回避:用紙詳細設定で「ページ間で休止する」機能を有効にしてください。-
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この設定により、30秒間のWaitモードが挿入され、用紙のカールを抑制できます。
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印刷中に用紙がヘッドと擦れると、ヘッド表面に汚れが付着し、インクの吐出が不安定になることで画像の品位が低下する恐れがあります。
特にバーコードの読み取り精度に影響を及ぼす可能性があります。
対策:ヘッドクリーニングを実施してください。クリーニングでも改善しない場合は、ヘッドの交換をご検討ください。 -
メディアの先端や左右端部に折れ・カール・ウネリなどの変形があると、プラテン(用紙を支える台座)との間に隙間が生じ、インクのミストフローが乱れることで、端部の画像が流れる印刷不良が発生する場合があります。
対策:印刷画像の向きを変更することで、影響を軽減できる場合があります。 -
以下の条件に該当する場合、自動給紙ができず、手動での用紙セットが必要になることがあります。
・幅が4インチ未満のメディアを使用した場合
・ミシン目のあるファンフォールドメディアを使用した場合
・高温または高湿度環境下で保管・使用されたメディアを使用した場合
対策:斜行規格を「緩め設定」に変更してください。
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「Q5」モードで印刷した場合、以下のような色ムラが発生することがあります。
・パス間での色ムラ(片道と復路の間で色の差が出る)
・ページ後端側での色ムラ(最終パスでのヘッド駆動制御の違いによる)
対策:印刷モードを「標準」または「きれい」に変更してください。 -
「Q5」モードで印刷した場合、以下のような白スジが発生することがあります。
・パス間に白スジが入る(全面、右端部、左端部など)
・左右で異なる白スジが出るなど、変則的な画像不良が発生する場合もあります
対策:印刷モードを「標準」または「きれい」に変更してください。 -
写真画像やグラデーション画像を「標準モード」で印刷した場合、主走査方向(印字ヘッドが左右に動く方向)にバンド状のスジ(黒スジ・白スジ)が発生することがあります。
対策:画像のスジムラが気になる場合は、印刷モードを「きれい」に設定してください。 -
ベタ画像などの高Duty画像を印刷した直後に、印字面に触れると画像が擦れてしまう場合があります。
特に以下の条件下で発生しやすくなります。
・光沢紙を使用
・色補正なし
・2次色ベタ(R255、G255、B255)
・印字直後1分以内に指で擦る
対策:印刷面には触れず、1枚ずつ取り除いて乾燥させてください。(乾燥目安:約1分)
綿手袋の着用を推奨します。
インク節約モードの使用も有効です。 -
ラベル用紙の長さ(セパレータを除く)が203mm~297mmの場合、3枚目以降は画質品質基準に準拠しますが、1枚目・2枚目は準拠できない場合があります。
また、ファームウエア ver.1.01 では、Gap長を加算した用紙長が297mm以上の場合、先頭ラベルが白紙になる「先頭ラベル回避モード」が適用されます。 -
LX-P1500/LG-P800では、ミシン目入りロール紙には対応しておりません。
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A4普通カット紙も、手差しにて1枚ずつ印刷が可能です。(LG-P800)
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