ファクス受注業務に対しての柔軟なサポートと開発力でスムーズな新システムへの移行を実現アイカ工業株式会社
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業種:製造|従業員数:4,963名(連結)| 成果:業務効率の向上・安定稼働
建装建材事業と化成品事業の2本柱で事業を展開しメラミン化粧板では国内トップシェアを誇るアイカ工業株式会社
1936年、愛知時計電機の接着剤部門を引き継ぎ、愛知化学工業として創業。現在、建装建材事業と化成品事業の2本柱で幅広く事業を展開し、特に家具の表面材等に使用されるメラミン化粧板では国内トップシェアを誇るのがアイカ工業株式会社です。同社ではシステムの老朽化とサーバー、OSのサポート終了にともない、FAX受発注システムの刷新を検討。操作感を変えず、受注業務のクオリティを保ちながら、新システムにスムーズに移行することに成功しました。今回、プロジェクトメンバーである情報システム部の沖永氏、福井氏、生田氏、小倉氏、業務統括部の大浦氏、川口氏にお集まりいただき、詳しい導入の背景や選定理由、導入後の効果などについて伺いました。
01 導入背景老朽化&サポート終了にともない新システムへの切り替えが急務に
FAX受発注システムが老朽化し、サーバーとOSのサポートも終了
DX支援/情報セキュリティグループ長
沖永 剛義 氏
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地場工務店など顧客の裾野が広く、納入までのリードタイムにもシビアな建装・建材業界。当時の状況について、情報システム部長の沖永氏が語ります。「全国120名の業務ユーザーを駆使して一日平均3,500〜4,500件にも及ぶFAXでの注文に対応し、AM受注分は全国翌日配送を続けてきた弊社でしたが、サーバーのサポート終了に加え、OSのサポートも終了することが決まり、後継システムの開発が急務となっていました」。
実際の業務面においても、画面のフリーズなどの不具合が頻発
受発注センター長、見積センター長
大浦 三奈 氏
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また、業務統括部長の大浦氏も続けます。「実際の業務面においても、フリーズしてカーソルが動かない、発注書が開かないなどの不具合が頻発し、なんとしても早急にシステムを交換しないといけないところまで来ていました。imageWARE Document Serverを使用し始めてすでに8年ほど経っており、古い発注書の整理整頓などもできていなかったため、今にして思えばちょうどいいタイミングだったのかもしれません」。情報システム部の福井氏が語ります。「システムの老朽化にともない、受信したFAXの滞留や検索結果が返ってこない、バックアップエラーが発生するなど、崖っぷちの状態となっていました」。
02 選定理由受注業務を支える安定した操作感に加えクラウドサービスでの提案だったことも決め手
パッケージの壁を超えていくキヤノンMJの提案
基幹システム開発グループ リーダー
福井 健太郎 氏
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「パートナーの選定にあたっては、複数のベンダーさんにお声がけをさせていただきました。そして、操作感、機能性、レスポンスという3つの評価軸をすべてを満たしていたのはキヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)の提案だけ。パッケージでの対応が難しく、既存の業務ルールも大きく変えざるを得ないような他社の提案に対し、パッケージを使用しながらも、パッケージの仕様と業務のギャップを埋めることで、受注業務のクオリティ維持に期待が持てそうなのがキヤノンMJの提案でした。そして、当社がクラウドファーストを基本方針とする中、キヤノンMJの提案もクラウドサービスで、システムの運用負荷の軽減やトラブル時の即時復旧、不正アクセスの軽減などにつながるのではというのも大きな決め手となりました」と福井氏。
特に重要視したのは、旧システムと変わらない操作感
川口 雄也 氏
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さらに業務担当の川口氏は、旧システムと変わらぬ操作感を実現できるか否かを特に重視して選定したことを強調します。「各社、プロトタイプを準備していただき、業務ユーザーにも触ってもらいながら検討しましたが、受注業務のクオリティを保ち、全国翌日配送を守るためにはやはりスピードが重要なので、操作感が大きく変わってしまうことは絶対に避けなければなりませんでした。パッケージの壁を乗り越えるために、キヤノンMJには本当に親身になって相談に乗っていただきました」。
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03 導入後の成果大きなトラブルもなく新システムへの移行を実現し使い勝手のよさや安心感はますます向上
受信エラーはほぼゼロとなり、FAX番号の紐づけ作業が日中でも可能に
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新システム導入で生まれた変化やメリットについて、「以前はFAXの受信エラーが結構頻繁に起こっていたのですが、今回サーバーを強化したおかげでエラーはほぼゼロに。当社の細かい要望までしっかり汲み取っていただいた甲斐あって、特に大きなトラブルもなく稼働できています」と語る川口氏。また、大浦氏は「FAX受注システムにはお客さまのFAX番号と受け手のFAX番号を紐づけるとその名称がファイル名に出てくるという利点があります。ただ、旧システムではサーバーが動いていない定時後に夜な夜な手動で登録しなければならず、それがすごくストレスだったんです。しかし今回、日中でも簡単に紐づけ作業ができるようにしていただいたので、作業工程も減り、登録がとても容易になりました」。
障害があってもキヤノンMJに聞けば解消してくれるという安心感
DX支援/情報セキュリティグループ
小倉 大樹 氏
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さらに、キヤノンMJの対応面での安心感について、小倉氏が語ります。「今回、クラウドサービス自体がキヤノンMJのグループ企業が展開しているサービスで、アプリ含めてオールインワンで提供していただいているので、何か障害があってもキヤノンMJに聞けばすべて解消してくれるという安心感があります。しかも、構築に携わったスタッフの方がそのまま運用も引き継いでくださっているので、1つ1つ私たちから環境の説明をする必要もなく、とても寄り添ったサービスになっています」。そして沖永氏も「リリース直前に、ちょっとリソースが足りなくなっていたんです。普通ならもう諦めてくださいとなってもおかしくないところをしっかりリカバリし、パフォーマンスに影響が出ないようにしていただけたのは、さすがキヤノンMJだなと思いました」と語ってくれました。
04 今後の展開支店と工場の納期関係のやりとりなどさらなるレスポンス向上に期待
支店や工場にも、順次imageWARE Desktopを導入予定
システム企画・運用グループ
生田 亜裕 氏
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さらなる展望とキヤノンMJへのご要望について、生田氏が語ります。「当社にはお客さまからのFAXをまだ紙で出している拠点があります。そうした拠点への導入を進めるのと、あとは工場への導入ですね。ペーパーレス化の促進とともに、支店と工場の納期関係のやりとりなどもレスポンス向上が期待できるかなと考えています」。また福井氏も「こちらのシステムは全国24拠点のスタッフがメインに利用しており、基幹システム同様、まさに当社の屋台骨を支えるシステムです。多い時間帯で1時間あたり900件もの発注書をさばかなければならないということで、やはり肝となるのはレスポンスですね。業務ユーザーの皆さんにストレスなく使っていただくための取り組みを今後もキヤノンMJと一緒に考えていきたいと思っています」と語ってくれました。
大量のデータが入ってきた時にどうなるかが今後の課題
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そして最後に「最初の課題だったシステムがフリーズするという問題ですが、今後大量のデータが入ってきた時にどうなるかが勝負ですので、ちょっと遅くなってきたなみたいな時は、ぜひご協力いただければと思います」と締めてくれたのは大浦氏。よりスマートで効率的な業務を目指し、情報システム部と業務統括部が一丸となってシステムの使い勝手向上に努める同社に今後も注目です。
アイカ工業株式会社
事業内容:建装建材事業、化成品事業
従業員数:4,963名(連結)
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 JPタワー名古屋26階
設立:1936 年 10 月 20 日
資本金:98億円
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本記事は取材時(2023年12月)のものです。
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