動画ディスプレイ DP-V2411 ファームウエア Version 1.3.2
情報掲載日:2020年11月5日
ファームウエア変更内容
このファームウエア(Version 1.3.2)は、以下の修正を盛り込んでいます。
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TSL UMD protocolを用いた画面上のタリー表示機能が使用できない場合がある現象を修正しました。
尚、Version 1.3.2 は Version 1.3 と同じ機能および性能向上を含んでいます。Version 1.3 で追加された機能と性能向上の内容は以下の通りです。
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ブースト時およびローカルディミング動作時の黒輝度を0.001cd/m2に向上しました。※1※2
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ファイル形式「.cube」のLUTファイルを、ディスプレイ本体に直接インポートすることが可能になりました。
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User LUTに、1D-LUTをインポートすることが可能になりました。また、User LUT(1D-LUT/ 3D-LUT)処理前後に、映像信号のレンジを変換することが可能になりました。
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シネマEOSカメラ※3から Canon Log の映像を SDI/HDMI で出力している際、出力映像のレンジ(フルレンジ/ナローレンジ)に応じて、ディスプレイのカラーレンジ(フル/リミテッド)を自動判定して表示することが可能になりました。
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「CDL/User LUT」に、RED Digital Cinema社製カメラで撮影した映像をHDR(PQ)とSDRに変換するLUT2種類を追加しました。
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「ピクセル値チェック」に、指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を表示する機能を追加しました。※4
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「レンジチェック」に、従来の「オーバーレンジ」と設定した高輝度レンジ部分を着色表示する「ピークレンジ」を追加しました。
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「シグナルモニタリング」で検出したエラー履歴を、USBメモリーなどの外部メモリーにエクスポートすることが可能になりました。また、電源オフ/オンした場合でもエラー履歴を保持することが可能になりました。
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「セーフティーゾーンマーカー」のエリアサイズ(幅・高さ)とエリア表示位置(水平・垂直)の設定範囲を変更しました。また、エリアの形に「ボックス(マスク)」を追加しました。
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「エリアマーカー2」を追加しました。2種類のエリアマーカーの設定が可能になりました。
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「グリッドマーカー」の「間隔」の設定に、「80%(UHD)~ 95%(UHD)」を追加しました。
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「オーディオレベルメーター」に、チャンネルの並び順と表示位置の変更設定を追加しました。
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SD-SDI信号の映像を表示する時、アスペクト比に応じて「16:9」と「4:3」を選択して表示することが可能になりました。また、Payload IDによる自動判定で表示することも可能になりました。
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入力信号が SD-SDI と HD-SDI で切り替わった際、自動で判定して表示を切り替えることが可能になりました。
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「リモート(GPI)」の各 GPI のピンに登録できる機能に、「マーカー1/2/3」「モノクロ」「ブルーオンリー」「レッドオフ」「グリーンオフ」「ブルーオフ」を追加しました。
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「フレーム輝度モニター」のHDR/SDR比率グラフの表示スケールの設定値に、「10%」「5%」を追加しました。
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Wi-FiまたはLAN接続によるリモート操作時のView画面のクリック/タッチ操作でピクセル値チェックの位置移動や、Control画面での調整バーの設定値の直接入力など、ウェブブラウザー画面の操作性が向上しました。
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本体ボタン名の点灯を常時行う設定を追加しました。
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Hybrid Log-Gamma(HLG)のシステムガンマのオート時の動作を変更しました。
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電力セーブ機能を追加しました。
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その他、操作性および表示改善を行いました。
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※1
輝度値は工場出荷時の標準値であり、保証値ではありません。
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※2
全画面を黒で表示した時のみです。
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※3
シネマEOSカメラからCanon Logのレンジ選択が可能な機種
C500 Mark II/C300 Mark III (SDI/HDMIともに対応)
C700/C700 GS/C700 FF (UserLUT設定、かつSDIのみ可能)
(2020年5月末時点)
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※4
カラーガマット「BT.2020」かつガンマ「1.0、2.2、2.35、2.4、2.6、PQ、HLG (HLG RGB除く) 」の場合のみ。
今回ご案内のファームウエア Version 1.3.2 は、Version 1.3.1 以前のファームウエアを搭載したディスプレイがアップデート対象となります。ディスプレイのファームウエアがすでに Version 1.3.2 の場合には、ファームウエアのアップデートを行う必要はありません。
ファームウエア変更のための準備
アップデートを行う前に、予め設定項目をエクスポートしておくことをお勧めします。エクスポートした設定内容はアップデート終了後にディスプレイにインポートして設定します。
ダウンロードしたファームウエアのフォルダーの中にファームウエア(ファイル名:update_dpv2411.rom、ファイルサイズ:23,637,722bytes)と、ファームウエアアップデート手順書(PDFファイル、5言語:日本語/英語/フランス語/ドイツ語/簡体中国語)が入っています。ファームウエアの変更作業に入る前にファームウエアアップデート手順書を十分にご確認いただきますようお願いいたします。
ファームウエアの変更を行う場合には以下の機材が必要です。
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ディスプレイ本体
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パソコン
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USB メモリー(FAT16 または FAT32)
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ファームウエア(ダウンロードしたファイル)
本機で使用しているソフトウエアについて
本機に組み込まれているソフトウエアは、当社または第三者のソフトウエアモジュールが含まれています。
当社開発ソフトウエアとフリーソフトウエア
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ダウンロード
ファームウエアを変更するためのファイルをダウンロードできます。
日本語版ファームウエア変更手順書については、「日本語版ファームウエア変更手順書」をクリックするとファイルが表示されます。