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静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センターとキヤノンマーケティングジャパンが次亜塩素酸水溶液脱臭機材を活用した豚舎脱臭研究を開始

2020年11月24日

キヤノンマーケティングジャパン株式会社



静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター(川嶋和晴センター長、以下静岡中小試)とキヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:坂田正弘、以下キヤノンMJ)は、キヤノンMJが販売する次亜塩素酸水溶液の脱臭機材を活用し、養豚業界の課題である豚舎の悪臭に対する脱臭の研究を開始しました。将来的には次亜塩素酸水溶液の除菌効果を活用し、豚舎内の家畜の疾病低減研究も検討します。

静岡中小試 研究豚舎(2020年撮影)

キヤノンMJは、2019年7月に高い脱臭能力をもつ次亜塩素酸水溶液を利用した脱臭システムを開発し、販売を開始しました。当初は、この脱臭システムを主に堆肥化コンポの脱臭用として展開をしてきましたが、昨今の悪臭問題に対する意識の高まりを受け、豚舎や食品工場などに用途を拡大しています。

一方、静岡中小試は、畜産業の社会的、経済的な課題解決に向けた研究を行なっています。静岡県内では、東日本大震災以降に住民の内陸部への移住が増加したことによる養豚場近隣への宅地化が進行し、養豚場が排出する悪臭が大きな社会問題となっています。また一方では、県内産豚肉のニーズは高まっているものの、悪臭問題が養豚場の規模拡大や新規参入を阻害し産業振興の妨げとなるなど、経済的な課題にもなっています。

そこでこの度、静岡中小試とキヤノンMJは、これらの問題解決に向けた研究を開始します。具体的には、全国に先駆けて「閉鎖型豚舎における無臭技術」の開発を目指し、畜産業の発展に寄与することを目的とします。次亜塩素酸水溶液が持つ脱臭能力に加え、キヤノンMJが持つ安全、効率的かつ安価なランニングコストで次亜塩素酸水溶液を生成できるノウハウを活用し、豚舎における最適な脱臭方法の研究を推進します。

今後、静岡中小試とキヤノンMJは悪臭対策だけでなく、次亜塩素酸水溶液の殺菌・殺ウイルス効果を活用して、将来的には家畜の疾病低減についての研究も検討し、畜産業のより一層の発展を支援します。

  • 食品廃棄物や家畜のふん尿を堆肥化する装置。断熱された円筒形の発酵槽にふん尿を投入し、内部の撹拌羽根と通気により堆肥化する。

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