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業務用4Kディスプレイを用いた映像制作のワークフローを効率化
ユーザーのニーズに対応した新たなファームウエアを無償提供

2019年4月3日

キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社



キヤノンは、業務用4Kディスプレイ6製品(DP-V1710/V1711/V2410/V2411/V2420/V2421)を対象に、各種機能・性能の向上を図るファームウエアを2019年6月上旬より無償提供します。これにより、4K/HDRの映像制作におけるワークフローの効率化を実現し、映像制作現場を強力に支援します。

  • 製品本体を制御するためのソフトウエア。
DP-V1710/DP-V1711
DP-V2410
DP-V2411
DP-V2420/DP-V2421

おもな特長

マルチ画面表示機能の拡充

4K/8K放送実用化の流れに伴い、映像制作現場では従来の2Kに加え、4K/8K機材の導入が進み、解像度、輝度、色域などをはじめとする異なる映像信号を同時に取り扱うケースが増えています。今回新たに提供するファームウエアにより、「DP-V1711/V2411/V2421」では、4K(6G/12G-SDI)と2K(3G/HD-SDI)の異なる映像信号を2画面または4画面で1台のディスプレイに表示できる※1ほか、各映像のオーディオレベルメーターの表示も可能です。また、6製品全てにおいて、波形モニターとベクトルスコープの同時表示ができるなど、マルチ画面表示機能を拡充し、撮影から映像編集までの作業における効率化や利便性の向上、機材数の削減に寄与します。

HDR/SDR比較表示機能の拡充

HDR化の流れに伴い、映像制作現場では、SDRとHDRなど異なる映像信号を同時に取り扱うサイマル制作が増えています。「DP-V1711/DP-V2411/DP-V2421」では、入力信号の波形モニターを表示するだけでなく、信号変換後の波形モニターも表示できるため、HDRとSDRの各波形を比較しながら、画質を正しく把握することが可能です。これにより、撮影から映像編集作業までの効率向上を図ります。

映像制作のワークフローをサポートする多彩な機能

ビデオペイロードID※2に新たに定義されたPQ/HLGとSDR方式などの識別信号を基に、画質設定の自動切り替えが可能になります。また、撮影現場や放送スタジオなどにおいてLAN接続した複数台のディスプレイの同期ができるため、画質やチャンネル設定の一括反映が可能になります。その他、ワークフロー運用時のミス低減に寄与する警告やエラー履歴の表示など、HDR映像の制作を強力にサポートする多彩な機能を備え、撮影から映像編集作業までをサポートし、映像制作現場の負荷軽減や効率化に貢献します。

  • ※1
    入力映像の解像度やフレームレート、伝送方式などによる表示制約あり。
  • ※2
    米国テレビ技術者協会(SMPTE)が定めるSDIに付与される補助データ。

ご参考

2019年4月8日(月)から11日(木)まで米国ラスベガスで開催される放送・映像制作機器の展示会「NAB Show 2019」のキヤノンブースにおいて、今回のファームウエアを適用したディスプレイのデモを実施する予定です。

ファームウエア適用後の製品仕様詳細について

ファームウエア適用後の製品仕様の詳細については、6月上旬のファームウエアの提供開始後、ホームページの各製品使用説明書をご参照ください。

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