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検針業務とは?ハンディターミナル検針システムのメリット7つと活用事例3つを解説

スマートデバイス対応:現場の業務を効率化

ハンディターミナルの検針システムは、検針業務において正確なデータ収集と管理を可能にする重要なアイテムです。ハンディターミナルの検針システムは、高い操作性やスピーディな印字ができる点が評価されており、検針業務の効率化に貢献しています。実際に、検針用の端末をスマホにしたものの、やはりハンディターミナルの方が良かったとの声も多いです。

本記事では、ハンディターミナルの検針システムのメリットに焦点をあて、活用事例を紹介します。さまざまな業界の検針業務の事例を通じて、さらなる業務の効率化と生産性の向上に役立ててください。

目次

  • 現場で安心して利用できる
  • 物理テンキー入力により誤入力を削減できる
  • 検針票のプリントができる
  • 無線検針データの取得ができる
  • 検針漏れの防止につながる
  • 携帯通信機能がある
  • データ入力の手間を軽減できる
  • 水道検針システム
  • ガス検針システム
  • 電気検針システム
  • ハンディターミナルの形式を選択できる
  • ロール紙・蛇腹紙を選択できる
  • 無線検針への対応ができる
  • バッテリーが共通のため予備バッテリーの削減ができる
  • 万が一の紛失の際の情報漏洩対策も考慮

検針業務とは水道・ガス・電気などの使用量を計量する重要な業務

検針業務とは、電気やガス・上下水道などの利用料金を算出するために、担当エリアを戸別に巡回して、メーターの指針値を確認する業務です。エネルギーサービス業界において請求金額を確定させるための重要なプロセスです。

検針業務は1日に数百件もの現場を巡回するケースもあり、ハンディターミナルなしで検針業務を行う場合、転記時のミスによる誤請求が発生する可能性も高く、クレームにつながりかねません。ハンディターミナルを活用すれば、指針値を入力するだけで、自動で使用量を算出し、さらにその場で検針票の発行まで可能です。

このように、検針業務にハンディターミナルを使用することで正確かつ効率的なデータ収集と請求が可能で、検針員の作業負担も軽減されます。

ハンディターミナルを用いた検針システム導入のメリット7つ

ここからは、ハンディターミナルを用いた検針システム導入のメリットを紹介します。ハンディターミナルによる検針システムの導入は、誤入力の削減やデータ送信による遠隔作業の可能化、検針員の作業負担の軽減など、さまざまなメリットをもたらします。

業務改善のため、検針業務にハンディターミナルを用いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

現場で安心して利用できる

検針用のハンディターミナルは屋外での利用が想定されているため、タブレットと比べて、落下などによる外部からの衝撃に備えた頑丈な構造と外装で強化されています。さらに防水機能なども備えており、雨天時や降雪時などさまざまな現場環境にも耐えられます。

さらに、メーカーによってはタブレットと異なり、長期間のサポート体制を構築しており、万が一不具合が起こった際も安心です。過酷な環境での利用を見越した設計と、専門的なサポート体制により、どのような現場でも安定的な運用が可能でしょう。

物理テンキー入力により誤入力を削減できる

ハンディターミナルの物理テンキー入力は、タッチスクリーン式と比べて誤入力のリスクを削減できます。物理テンキーのメリットは下記の通りです。

効果 具体的な内容
誤入力の削減 物理テンキーは指の触覚に頼りながら操作できるため、タッチスクリーンと比べて誤入力の可能性が低い
数値入力の迅速化 物理テンキーを使用すると、数値の入力が早く簡単に行え、業務効率化につながる
外部環境への耐性 劣悪な検針場環境や悪天候下での作業時にも、物理テンキーの押しやすさが活かされる

物理テンキー入力は、業務の効率化や正確性の向上に優れており、数値入力が頻繁に行われる業務において活躍します。

検針票のプリントができる

検針用のハンディターミナルには、検針票をその場でプリントできる機能が搭載されています。これは検針データに基づいて正確な請求書を作成するプロセスにおいて必要不可欠です。
その場で印刷できるため、検針員がデータをリアルタイムで処理でき、誤差のない請求書を発行できます。検針票のプリント機能により、正確な請求書を効率的に発行できるでしょう。

無線検針データの取得ができる

ハンディターミナルには、無線検針対応機能もあり、電力、水道、ガスなどのメーターのデータを離れた場所からでも取得できます。これにより積雪や障害物でメーターを確認できない場所や、営業時間外で敷地に立ち入れない等の難検針場所でもデータの収集が迅速になり、作業効率をあげられます。

検針漏れの防止につながる

ハンディターミナルのアプリケーションには自動警報機能が含まれているものがあります。自動警報機能により、設定された基準に合致しないなどの漏れが発生した場合に、自動で警告を発します。この機能により、人的ミスの未然予防や早期発見・対処が可能となり、事故やデータの損失を最小限におさえられます。

自動警報機能を備えたアプリケーションの導入により、検針業務の信頼性と効率性をこれまで以上に高められるでしょう。

携帯通信機能がある

ハンディターミナルは、携帯通信機能を備えている製品もあり、ほかの検針員と検針業務の進捗状況などを共有できます。複数の検針員が同じエリアで作業を行っている場合、データや情報の共有が容易になります。これにより検針データや特定の状況に関する情報をリアルタイムで共有し、作業の連携を強化できるでしょう。

また、ハンディターミナルの携帯通信機能は、ほかの検針員とコミュニケーションをとる際にも役立ちます。具体例として、急な体調不良などの問題が発生した場合や、緊急の情報交換が必要な場合にも、即座にコミュニケーションがとれるようになっています。

データ入力の手間を軽減できる

検針業務にハンディターミナルを使用することで、データ入力にかかる手間を大幅に軽減できます。収集したデータのPCへの一括送信や、携帯通信機能により検針先からデータの送信が可能なため、ハンディターミナルで読み取った情報をわざわざ別の箇所に書き写すなどする必要がありません。

また、データの自動転送機能などもあるため、転送忘れなどのミスも発生しません。自動転送先でリアルタイムでのデータチェックが可能になるため、スムーズなチェックが可能です。データ入力の手間やミスを軽減するハンディターミナルは、検針業務において時間とリソースの節約に貢献しています。

ハンディターミナルを活用した検針システムの成功事例3つ

ここからは、ハンディターミナルを活用した検針システムの導入事例についてご紹介していきます。

今回紹介するのは、キヤノン製のハンディターミナルを活用した成功事例です。検針システムは水道、ガス、電気によって活用方法が少し異なるので、それぞれご紹介していきます。実際の検針業務において、キヤノンのハンディターミナルがどのように活用されているのか参考にしてみてください。

水道検針システム

株式会社OCC様では、自治体向け水道料金システムの検針用端末をWindows10タブレットからキヤノン製のWindows10搭載ハンディターミナルへ置き換えました。テンキーと検針業務に最適な画面サイズが好評で、OSも同じWindows10のため、既存のアプリケーションをほぼそのまま移植できました。

Windows10搭載のハンディターミナルは、テンキーを備えており、検針業務に最適な画面サイズです。情報の表示が分かりやすく、作業効率が向上しました。また、OSが同一のハンディターミナルへの切り替えにより、自社のアプリケーション開発やデータの引き継ぎにかかる時間とコストの大幅な削減に成功しました。

ガス検針システム

大分ガス株式会社様では2世代前から継続して検針用にキヤノン製ハンディターミナルを採用いただいており、現在は「PRea GT-3」とキヤノン製モバイルサーマルプリンター「BP-100」を使用しています。

大分ガス様では以前から検針員の負担軽減のため、検針データの無線での送受信に取り組んでいました。それ以前までは作業後のデータ集計のため、検針後に事務所へ立ち寄る必要がありましたが、無線での送受信が可能なハンディターミナルの導入により、現場への直行直帰が可能になりました。キヤノンの無線機能搭載ハンディターミナルの導入により、検針員の業務負担の軽減と業務効率化を実現しています。

電気検針システム

ある電力会社様では、スマートメーターの導入は進んでいるものの、一部のメーターでは無線通信を利用できず、データ取得に課題がありました。

そのため、一部で現地でのデータ収集が必要となり、その際には屋外の業務に適したハンディターミナルを活用されています。ハンディターミナルは物理テンキーを備えているため、屋外での業務にも適しており、必要な情報を収集できるツールとして活躍しています。

キヤノンの検針用ハンディターミナルの特長

ここでは、キヤノンの検針用ハンディターミナルの特長についてご紹介します。特長は主に下記の5つがあげられます。

  • 業務スタイルに合わせてハンディターミナルの形式を選択できる
  • ロール紙・蛇腹紙を選択できる
  • 無線検針への対応ができる
  • バッテリーが共通のため予備バッテリーの削減ができる
  • 万が一の紛失の際の情報漏洩対策も考慮

それぞれについて、詳しく解説します。

ハンディターミナルの形式を選択できる

用途や使用場所、業務スタイルに合わせて、プリンター一体型やプリンター別体、また無線WAN内蔵型など、複数の選択肢のなかから選べます。

ロール紙・蛇腹紙を選択できる

ロール紙で検針票を作成すると、丸まってしまう可能性があります。プリンター一体型ハンディターミナルでは用紙が丸まってしまうのを避けたい方向けに、蛇腹紙の選択も可能です。

ロール紙
蛇腹用紙(専用ケース併用)
ハンディターミナル+モバイルプリンター

無線検針への対応ができる

キヤノンのハンディターミナルは無線検針に対応しています。無線検針に対応したハンディターミナルを導入することで、難検針場所でもスムーズに検針できます。

バッテリーが共通のため予備バッテリーの削減ができる

例えばキヤノンの標準型ハンディターミナルとBP-100の組み合せの場合、バッテリーやチャージャーなどのどプションが共通です。そのため、予備バッテリーの種類や保有数の削減につながり、管理の手間も軽減します。

  • 製品の組合せよっては共通化できないものもあります。

万が一の紛失の際の情報漏洩対策も考慮

キヤノンのハンディターミナルは強固なセキュリティシステムを構築しています。そのセキュリティ対策の1つが「セキュリティペンダント」です。セキュリティペンダントを導入すると、ハンディターミナル起動時に、セキュリティペンダントから発せられる赤外線の認証が必要になるため、ハンディターミナル単体での操作はできなくなります。これにより、仮にハンディターミナルを紛失した場合でも、個人情報の漏洩を防ぐことができます。

以上の特長により、キヤノンのハンディターミナルの検針システムは、柔軟性や効率性・セキュリティに優れています。もし、いま使用しているハンディターミナルやタブレットで困りごとがある方は、ぜひキヤノンのハンディターミナルをご検討ください。お悩みを解決できるハンディターミナルが見つかるはずです。

検針業務の効率化を検討する際によくある質問3つ

ここからは、検針業務についてよくある質問の下記の3つに答えていきます。

下記疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

Q1
プリンター一体型と別体型があるのは何故ですか?
A1

プリンター一体型と別体型は、それぞれにメリットがあります。

プリンター一体型は1台で印刷業務が完結するので操作性が高く、印刷スピードが早い点がメリットです。また、ハンディターミナルとプリンターをそれぞれ携帯する必要がありません。
プリンター別体型はハンディターミナルのサイズが小さく軽量なため、狭い場所でも使いやすい点がメリットです。

キヤノンでは利用状況に応じて重視するポイントに合わせた機種を選定いただけるよう、プリンター一体型と別体型の両方を提供しています。

Q2
豪雪地での実績はありますか?
A2

歴代の標準型ハンディターミナルで、豪雪地に拠点を構える法人様も導入いただいております。雪国での運用に関する豊富なノウハウもありますので、事例や運用方法が気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

Q3
システム開発を委託可能ですか?
A3

弊社グループ会社にて開発可能です。システム開発をご希望の方は、弊社までお問い合わせください。

まとめ

検針業務は、全国各地の過酷な環境下でも、正確かつ効率よく行わなければなりません。システムおよび端末の機能が要件を満たすことだけでなく、過酷な環境下での操作性、信頼性、堅牢性、耐久性などを考慮する必要があります。また、万が一の時のサポート体制も重要です。

ハンディターミナルを検針業務に使用することで圧倒的な効率化が可能となり、人的ミスの軽減・検針員の作業負担軽減も可能です。

キヤノンは、検針用の標準型ハンディターミナルにおいて40年以上にわたるノウハウを持っており、検針業務効率化のお役に立てると自負しております。検針業務を効率化させたい方、こんなことはできないの?と疑問をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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