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ハンディターミナルはAndroidとWindowsのどちらがいいの?違いと選ぶポイントをわかりやすく解説

スマートデバイス対応:現場の業務を効率化

ハンディターミナルのOSには主にAndroidとWindowsの2種類があります。従来の主流であるWindowsと現在勢いを増しているAndroid、それぞれに特徴と利点があり、どちらを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

どちらのハンディターミナルを選ぶべきかは、自社が置かれている状況によって異なるため、それぞれのOSの特徴を理解した上での導入が大切です。

今回は、AndroidとWindowsのハンディターミナにおけるOSの違いを詳しく解説します。後半では、ハンディターミナルの具体的な活用事例も紹介するので、実際の業務と照らし合わせながら、最適なハンディターミナルを選びましょう。

目次

  • 利用可能な機能やアプリケーション
  • システム移行のしやすさ
  • OSのアップデート頻度
  • 事例1 検針業務
  • 事例2 飲料販売のルート業務
  • 事例3 在庫管理
  • 事例4 ポカよけ(照合)
  • Androidがおすすめのケース
  • Windows10がおすすめのケース

ハンディターミナルとは

ハンディターミナルとは、主に業務用のデータ入力端末の一種です。スーパーやコンビニ、宅配業者のスタッフが、小型の機械でバーコードを読み取りながら品物を管理する姿を目にしたこともあるのではないでしょうか。その機械がハンディターミナルです。

ハンディターミナルは一般的なスマートフォンと同様に、必要なアプリケーションをダウンロードする形式で使用します。そのため、業務内容に合わせた自在なカスタマイズが可能です。

また、ハンディターミナルはバッテリー駆動で持ち運びが容易なうえ、リアルタイムで情報を管理できるため、外出先での作業が必要な方に重宝されています。

このような機能を備えたハンディターミナルの導入により、パソコンへの入力の手間やミスを削減でき、業務効率化に役立てられています。

ハンディターミナルの搭載OSはAndroidとWindows

ハンディターミナルのOSは、長らくWindows Embedded CE系OSが主流でした。しかし、特に多くの端末で採用されているWindows Embedded Compact 7については、エンド・オブ・ライセンス(EOL)となる予定です。そのため、Windows CE系OSからの移行が必要となっています。

現在のハンディターミナルは、主にAndroidとWindows10を搭載したモデルが提供されています。

Androidは多くの方がご存知の通り、モバイルデバイス用に設計されたOSです。Androidのハンディターミナルはスマホ同様に直感的に操作できる点や、多様なアプリケーションを使える点が特徴として挙げられます。

一方、Windows10のハンディターミナルは、Windowsのアプリケーションが使用可能で、プリンターやスキャナーなどの外部デバイスとの接続の容易さがメリットです。

また、Windows10なら、Windows Embedded Compact 7の既存システムからスムーズに移行できるでしょう。

AndroidとWindowsの違い3つ

ハンディターミナルに搭載されているOSは主にAndroidとWindowsの2種類です。AndroidとWindowsにはそれぞれ異なる利点や特徴があるため、業界や用途に応じた適切なハンディターミナルを導入しましょう。

ここではAndroidとWindows10の違いについて、次の3点を解説します。

  • 利用可能な機能やアプリケーション
  • システム移行のしやすさ
  • OSのアップデート頻度

自社の業務をイメージしながら、どちらのOSを導入すべきか検討しましょう。

利用可能な機能やアプリケーション

Androidは、通話機能やSNSアプリを使用できます。スマートフォンと似た操作性で、モバイルコミュニケーションやソーシャルメディアの利用にも適したOSです。また、Androidデバイスは豊富なアプリケーションがあり、多様な機能やサービスを提供しています。

一方、Windows10はWindowsのパソコンと同じアプリケーションの使用が可能です。また、Windows10のハンディターミナルには、プリンターやスキャナー・ハードディスクなど、さまざまな外部デバイスを接続できます。自社で活用する際の状況に応じて、AndroidとWindowsのどちらを選ぶべきか判断しましょう。

システム移行のしやすさ

まず、Windows10のメリットとして、Windows Embedded Compact 7からのシステム移行がしやすい点があげられます。移行は、Windows Embedded Compact 7に不足する技術やセキュリティを補いつつシステムを再構築していくイメージです。移行作業がスムーズに行えるため、システム中断も最小限に抑えられ、効率的にシステムが切り替えられます。

一方、Windows Embedded Compact 7からAndroidへはシステムを引き継いでの使用はできません。そのため、Androidへ移行する場合は、新たなプログラムの構築が必要です。

このようにOSを選定する際は実現したい機能と共にシステム移行のしやすさも考慮するとよいでしょう。

OSのアップデート頻度

AndroidはほかのOSに比べ、アップデートサイクルが早いのが特徴です。頻繁なOSバージョンアップにより、セキュリティ対策がより強固になる点がメリットでしょう。

一方、ハンディターミナルに搭載されているWindows10は特定用途向けのため、バージョンを固定して運用できます。このためシステムを安定的に長く使用できます。業務利用にはバージョン固定が可能なWindows10のハンディターミナルがおすすめです。

ただし、セキュリティ対策は非常に重要です。特定用途向けのWindows10でもセキュリティパッチを提供しているので、導入段階で運用を決めておきましょう。

ハンディターミナルの活用事例4つ

ハンディターミナルは、さまざまな業界で活用されています。ここではハンディターミナルの主な活用事例として、下記の4つを紹介します。

  • 検針業務
  • 飲料販売のルート業務
  • 在庫管理
  • ポカよけ(照合)

これから紹介する活用事例は、Android、WindowsどちらのOSでも導入されています。業務内容に応じたデバイスの柔軟性や効率性を参考にしてください。

事例1 検針業務

ハンディターミナルは水道・ガス・電気業界の検針業務に活用できます。これらの業界では、メーターの読み取りや利用者の利用量の記録が欠かせません。ハンディターミナルは、この検針業務のプロセスの効率化に貢献します。

例えば、読み取ったデータをその場でPCやサーバーに送信できるため、紙ベースのデータ収集や手動のデータ入力の手間を削減できるうえ、転記時の誤りも防いでくれます。

また、スピーディに印刷ができるのも利点の1つです。検針票をその場で印刷できるので、発行・配布がスムーズです。

検針業務におけるハンディターミナルの活用は、データの正確性と業務の効率性を向上させるでしょう。

事例2 飲料販売のルート業務

飲料販売のルート業務における自動販売機での商品管理も、ハンディターミナルが活用されるシーンの一つです。ハンディターミナルで商品のバーコードを読み取り、商品の在庫状況をリアルタイムで管理します。それにより、在庫数の更新や在庫切れの商品の再補充に関する情報が即座に反映されるのです。

さらに、ハンディターミナルを活用して売上データを集約し、売上金額や個数などを一元管理できます。これにより、商品の売れ行きや需要の動向を把握し、効率的な商品補充や販売戦略の立案も可能です。

このように、ハンディターミナルと自動販売機は、商品の在庫管理や売上管理を効率化し、効果的な販売活動を支援するツールとして活用されています。

事例3 在庫管理

ハンディターミナルは、在庫管理でも活用されています。ハンディターミナルは、入荷から出荷までの管理を円滑かつ正確に自動化できるため、在庫管理のプロセスを劇的に改善可能です。

例えば、在庫追跡では現在どの商品がどのくらい在庫にあるかを、リアルタイムで正確に把握できます。品切れや過剰在庫を最小限に抑え、顧客の需要に対応できるようになります。

また、商品の受け取りから棚への配置、注文処理、商品出荷までの過程を効率的に行えるため、入力ミスやエラーの軽減も期待できるでしょう。

このようにハンディターミナルで自動化すると作業効率が上がり、従業員は顧客対応やほかの業務に専念できるようになります。

事例4 ポカよけ(照合)

ハンディターミナルは、製造業において「ポカよけ」の重要な役割を果たしています。ポカよけは、製品や部品の誤った出荷を防ぐための品質管理の仕組みの1つです。特に製造業で起きている帳票の見間違いや点検漏れなどのミス(ポカミス)はヒューマンエラーによるものが多く、ハンディターミナルが効果的にサポートしてくれます。

例えば、下記の業務で効果を発揮します。

  • 出荷検品:製品をスキャンし、仕様に合致するかどうかを確認する
  • 現品およびかんばん照合:かんばんコードをスキャンし、不一致を検出する
  • 部品出荷時や部品補充時の棚投入:正確な部品の補充と保管を管理する

ハンディターミナルはポカよけの精度と効率を上げ、品質管理の向上に貢献しているのです。

OS別のハンディターミナル選びのポイント

ここではOS別のハンディターミナル選びのポイントについてご紹介します。

ハンディターミナルのOS選びは重要です。用途や要件に合致するOSの選択が、効果的な業務プロセスとシステムの持続の可能性を確保につながるためです。

AndroidとWindows10のそれぞれのポイントを把握し、自社に適したOSのハンディターミナルを選択しましょう。

Androidがおすすめのケース

Androidがおすすめのケースには、下記の2点があげられます。

1.スマホアプリの操作性を重視する場合

Androidは一般的にスマートフォンで利用されているOSなので、スマホに慣れた方には操作しやすいといえます。多くの方はAndroidデバイスを日常的に使用しているので、ハンディターミナルの経験が浅くてもすぐ使いこなせるでしょう。

2.GMSを利用する場合

GMSは、Googleの提供するモバイルサービスで、アプリへのアクセスやセキュリティ機能が提供されています。AndroidベースのハンディターミナルではGMSを利用できるので、アプリのインストールやアップデート、セキュリティの更新が容易です。

以上のケースに当てはまる場合は、Androidのハンディターミナルがおすすめです。

Windows10がおすすめのケース

Windows10がおすすめのケースには、下記の3つがあげられます。

1.Windows Embedded Compact 7 からの移行の場合

一部のアプリやプログラムロジックの再利用が可能です。また、メーカーによっては互換性のあるAPIや移行用資料が提供されており、既存システムからの移行が容易です。

2.Windows10タブレットからの移行や共通利用の場合

既にWindows10タブレットやPCを利用している場合、既存のアプリケーションをほぼそのまま利用できるため、Windows10を選択するとよいでしょう。

3.モバイルプリンターやその他Windows用周辺機器を使用する場合

Windows10ベースのハンディターミナルは、モバイルプリンターやその他Windows用周辺機器との連携が容易にできます。これら周辺機器を使用する場合はWindows10を選択するとよいでしょう。

以上のようなケースに当てはまる場合は、Windows10のハンディターミナルがおすすめです。

ハンディターミナルでよくある質問

ハンディターミナルでよくある下記の質問について答えていきます。

ハンディターミナルを選ぶ際の参考にしてください。

Q1
ハンディターミナルに理論在庫数を表示することはできますか?
A1

ハンディターミナルでは理論在庫数の表示はできます。ただし、ハンディターミナルへの在庫マスタのインポートが必要です。

理論在庫数とは、商品の入荷・保管・出庫で記録された帳簿上の在庫数を指します。理論在庫数を表示できれば実数との差異を確認しやすくなるでしょう。

Q2
システム連携はどうしたらよいですか?
A2

シンプルな方法としてはシステム側にCSVをインポートするとシステム連携ができるようになります。ハンディターミナルとPC間はCSVでデータのやり取りするため、システム側のインポートを必ず行うようにしてください。

まとめ

ハンディターミナルは、幅広い業界で、用途に合わせて活用されています。ハンディターミナルを選ぶ際は、本体の機能だけでなく、OSによる違いを考慮しましょう。

GMSの利用や、スマホのような操作性を重視するのであれば、Androidが向いています。

一方、社内システムとの連携や、既存のハンディターミナルからの移行の容易さを重視するのであれば、Windowsを選択しましょう。

AndroidとWindowsのそれぞれの特徴や利点を踏まえ、自社に適したハンディターミナルを選択してください。

ハンディターミナルに興味がある、ハンディターミナルを実際に触ってみたい方は、お気軽に以下までお問い合わせください。

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