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ハンディターミナルの使い方とは?主な機能や活用法・選び方を解説

ハンディターミナルは、業務用のデータ入力端末です。検針業務や在庫管理業務等に役立てられ、電気・ガス・水道業や製造業を中心に幅広い業界で活用されています。ハンディターミナルには様々なタイプがあり、用途に合った機種を選択可能です。

本記事では、ハンディターミナルの使い方や機能について解説し、ハンディターミナルを活用している業界や失敗しない選び方についてもご紹介します。ハンディターミナル導入による業務の効率アップが気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

  • データの入力
  • 読み込んだデータの転送
  • 印刷
  • アプリケーションのインストール
  • 電気・ガス・水道業
  • 飲料販売業
  • 製造業
  • 医療機器販売業
  • 業務にあった機種選定
  • 業務フローの確定
  • アプリケーションの選定

ハンディターミナルとは

ハンディターミナルは、携帯性に優れたデータ入力・収集端末です。身近な例を挙げると、宅配業者やスーパー、コンビニの店員がバーコードを読み取り、商品管理を行う際に使用しています。

ハンディターミナルはバッテリー駆動のため、手に持ってどこでも操作できるのが特徴です。その場で直接データ入力ができるため、PC入力の手間やミスを軽減し業務効率化に貢献します。

従来のハンディターミナルはテンキーとディスプレイが上下に並ぶ形が一般的でした。現在は、スマートフォンのような液晶画面のみのモデルも多くあります。

また、ハンディターミナルはバーコードリーダーとは異なり、データを読み取るだけでなく、用途に合わせて業務アプリケーションをインストールできるため、使用状況に応じてカスタマイズも可能です。

スマートフォンやタブレットとの違い

ハンディターミナルは屋外の厳しい環境での使用を前提に設計されており、スマートフォンやタブレットと比べて温度や天候、落下などに対する耐久性が高い点が特徴として挙げられます。

また、スマートフォンやタブレットで検針業務を行う場合、外出先で充電切れを起こした際には端末本体の充電が必要です。一方ハンディターミナルは交換式のバッテリーで稼働するため、バッテリーを交換するだけで、すぐに作業に戻れる点で効率的です。

その他、物理テンキー式なので、冬の寒い時期に手袋をしたままでの操作も可能です。

さらにWindowsOS採用モデルのハンディターミナルは、長期間のハードウエア提供及びサポートを受けられるため、安心して利用可能です。

ハンディターミナルの定義と使い方

ハンディターミナルには、主に「バーコードを読む」「印刷する」「情報を見る」といった3つの使い方があります。

バーコードを読む スキャナー一体型
  • バーコードを読み取れるスキャナー部が本体に組み込まれている端末
  • 画面の大小の違いでGrip型とPDA型の2種類がある
印刷する 標準型
  • プリンター一体型が基本
  • プリンターなしで派生型の端末も標準型と呼ばれている
情報を見る ノートパッド型
  • スキャナー一体型や標準型に属さないA4判サイズから小型のパッド型まである
  • 業務用として開発された端末

このようにハンディターミナルにはいくつかの種類があり、それぞれの業務の効率性を上げる機能が備わっています。

ハンディターミナルの主な機能4つ

ハンディターミナルには、業務を効率化するためのさまざまな機能が備わっています。ここではハンディターミナルの主な機能4つを解説します。

  • データの入力
  • 読み込んだデータの転送
  • 印刷
  • アプリケーションのインストール

どれもハンディターミナルの重要な機能なので、1つひとつ丁寧に確認していきましょう。

データの入力

ハンディターミナルは、データの誤入力を防ぎ、正確な情報を効率的に取得できる工夫がされています。主なデータの入力方法は下記の4つです。

入力方法効果
キー操作での入力物理テンキーによる誤入力の防止
バーコードの読み取り自動かつ正確な情報の取得
赤外線通信自動販売機データを自動かつ正確に取得
そのほかの外部装置無線検針等、外部データ取得装置と通信

それぞれの業務環境に合わせた方法でデータ入力を行い、効率化や正確性を向上させましょう。

読み込んだデータの転送

ハンディターミナルは読み込んだデータを処理し、自動で転送する機能があります。転送処理の方法は以下の2種類です。

  • バッチ処理:データを一時的に蓄積し、あとでまとめて処理する方法。
  • リアルタイム処理:データを即座に送信し、処理する方法。

どちらが優れているというわけではなく、業務フローに適した処理方法を選択することが大切です。上記を使い分けてデータを転送すれば、業務の自動化につながり、業務の負担を軽減できます。

印刷

ハンディターミナルは、記録されたデータをその場で出力できるのが特徴の1つです。印刷方法はハンディターミナルの種類によって異なります。

  • プリンター一体モデル:1台でロール紙または蛇腹用紙に印刷する
  • プリンターなしのモデル:さまざまなタイプのモバイルプリンターから印刷する
ロール紙
蛇腹用紙(専用ケース併用)
ハンディターミナル+モバイルプリンター

プリンターなしのモデルであっても、モバイルプリンターに接続すれば印刷することができますが、操作性はプリンター一体モデルに劣ります。

アプリケーションのインストール

ハンディターミナルは、業務に合わせた最適なアプリケーションをインストールできます。ハンディターミナルのアプリケーションは、特定の業務プロセスやタスクに合わせて開発されたカスタムアプリケーションです。業務を効率的に進めるために、さまざまなアプリケーションを組み合わせて使用できます。

例えば、ハンディターミナルで連絡を取り合えるアプリケーションもあります。業務に必要なアプリケーションを組み合わせ、自社に特化したハンディターミナルを作成できます。

ハンディターミナルを活用している業界

ハンディターミナルは、多くの業界で活用されています。ここからは実際に業務でハンディターミナルを活用している業界での活用事例を4つ紹介します。

  • 電気・ガス・水道業
  • 飲料販売業
  • 製造業
  • 医療機器販売業

ハンディターミナルは、検針業務や在庫管理などに利用され、それぞれの業界で効率性や正確性、生産性を向上させています。ハンディターミナルの活用を検討している方は参考にしてください。

電気・ガス・水道業

電気・ガス・水道業では、主に標準型ハンディターミナルを用いて、検針業務やお知らせ票を印刷しています。プリンター一体型のハンディターミナルであれば、それぞれの機器を別々で使用するよりも操作性や機能性に優れているため、効率的に業務を進めることが可能です。

また、難検針場所については無線にてメーターの指針データを読み込みます。

このようにハンディターミナルは電気・ガス・水道業の検針業務の効率化や、サービスの質の向上を支えるのに不可欠なツールとなっているのです。

飲料販売業

飲料販売業でも、標準型ハンディターミナルを利用しています。

例えば、ルート業務では赤外線通信を使って自販機データを読み取り、在庫確認を行うためにハンディターミナル使用します。プリンター一体型のハンディターミナルであれば、納品書もその場で発行できるので、業務の効率性がアップします。

ハンディターミナルは、飲料販売業のルート業務で重要となる正確性と効率性の向上に役立っているのです。

製造業

製造業では、スキャナー一体型ハンディターミナルが、主に製造プロセスにおける生産管理で使用されています。

例えば、棚卸しやピッキング業務の際に、商品に貼られたバーコードをハンディターミナルでスキャンし、棚卸情報や出庫情報を登録しています。これにより、在庫の追跡と管理を容易にしているのです。

製造業におけるハンディターミナルの役割は、業務の効率と精度の向上に不可欠です。

医療機器販売業

医療機器販売業ではスキャナー一体型ハンディターミナルが使用されています。

入出庫の棚卸しの際、医療材料に貼られた医療材料専用バーコードをハンディターミナルでスキャンし、有効期限及びロット番号ごとの在庫管理に貢献しています。

このように正確性が重要となる医療機器販売業界でも、ハンディターミナルが活用されているのです。

失敗しないハンディターミナルを選ぶ3つのポイント

ハンディターミナル選びで失敗しないために抑えるべきポイントを3つ解説します。

  • 業務に合った機種選定
  • 業務フローの確定
  • アプリケーションの選定

ハンディターミナルは業務効率化や生産性に直結する機器であるため、業務に合った機種やアプリケーションを選択することが非常に大切です。選び方をしっかりチェックして、失敗を防ぎましょう。

業務に合った機種選定

業界により必要な業務が異なるため、自社の業務プロセスに合致する機種選択が重要です。ハンディターミナルを選ぶうえで、次の7つのポイントを確認しましょう。

ポイント内容
データ入力方法どのような入力方法が便利か
キー操作・バーコードスキャン・外部装置からのデータの取得はあるのかなど
印刷お知らせ票、領収書、ラベル、伝票の発行は必要か
プリンター一体型が良いか、別体型が良いか
堅牢性や耐久性厳しい業務環境に備える必要があるか
画面サイズと視認性大きな画面は情報が見やすいが携帯性に制約がある
屋外での使用には明るいディスプレイがよい
操作性タッチパネルは手袋をしたまま操作できるか、テンキーの操作性は
メニューやボタンの配置、ショートカットキーなど
携帯性軽量かつコンパクトなデザインか、専用キャリングケースはあるのか
運用時間1日の業務に耐えうるバッテリー運用時間か、外出先でバッテリー交換可能か

以上のポイントを考慮し、業界の要件やニーズに合わせて、ハンディターミナルを選定しましょう。

業務フローの確定

続いて、業務フローを明確にしましょう。各部署や業務の特性によって必要な機能が異なるためです。以下の3つの方法のうち、どの機能が業務に適しているかを確認しましょう。

機能 内容
バッチ処理
  • 検針業務で1日分のデータを入力したあとオフィスで転送をかける
  • データの蓄積と一括転送が容易のためオフライン環境向き
リアルタイム処理(WAN通信)
  • 検針業務で出先から直接データを送信できるため、オフィスへ戻る必要がない
  • データを即座に本社や拠点に送信する必要がある場合に適している
リアルタイム処理(無線LAN)
  • 工場や倉庫内でリアルタイムなデータ管理ができる
  • 在庫管理や生産プロセスの追跡など現場の即時データ更新が必要な業務に適している

自社の業務がスムーズに遂行できる処理方法を考え、ハンディターミナル選びに活かしましょう。

アプリケーションの選定

上記2つの内容が決まったら、アプリケーションの選択を行います。アプリケーションの選定には下記の3つの方法があります。

方法 内容
業務専用アプリケーションのスクラッチ開発
  • 業務や要件に合わせて設計、開発していくオーダーメイド感覚のアプリケーション開発ができる
  • 業務ニーズにピンポイントで対応可能
  • 開発には時間と費用が必要になる
ノーコード/ローコード開発ツールを利用したアプリケーション開発
  • ノーコード/ローコードツールはプログラミング知識が不要なため、比較的簡単にアプリケーション開発ができる
  • 迅速な開発とカスタマイズが可能
  • 柔軟性や複雑な要件には限界あり
パッケージアプリケーション利用
  • 既存のパッケージアプリケーションを利用する方法
  • 導入が早くコストがかからない
  • 業務ニーズとアプリケーションのフィットについて検討が必要になる

また、アプリケーションを開発する場合は開発やシステム移行の容易さも大切です。
開発時の問い合わせサポート窓口の有無や開発用ドキュメント及びサンプルソース等が充実していると安心です。

上記を参考に、自社にあったアプリケーションを選定しましょう。

ハンディターミナルでよくある質問

ハンディターミナルでよくある質問に、以下の3つがあります。

ここからは、それぞれの質問を1つずつ解説します。

Q1
AndroidOSとWindowsOSはどちらがいいの?
A1

モデルによってそれぞれ特徴があるため、次の表の特徴から業務内容に合ったものを選びましょう。

Q2
ハンディターミナルの保守サポート期間は?
A2

弊社のハンディターミナルの場合は、機種によって異なりますが、製造終了後7年と5年がサポート期間です。

ハンディターミナルのご購入店修理対応商品の修理対応については、機種によって異なりますが、弊社のパートナー店で対応するものとメーカーへのセンドバックでの対応するものがあります。

Q3
貸出機はあるか?
A3

弊社では、ハンディターミナルの本体と専用SDK(開発ツール)の2週間の無償貸出しを行っています。ご興味がございましたら、どうぞお問い合わせください。

まとめ

ハンディターミナルは業務用に特化したデータ入力端末です。業界や業務内容に合わせた機種選定や、業務システムやアプリケーションとの連携により、スマートフォンやタブレットと違ったさまざまな業務効率化が期待できます。

業務の効率化と生産性向上のため、まずは使い方を理解し活用してはいかがでしょうか。ハンディターミナルに興味ある方、実機を操作してみたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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